爽やかな味わいがやみつきになる『レモンライス』
レモンライスってナニ?
「レモンライス」は、南インドでよく食べられているレモン風味のスパイスご飯です。レモン果汁をたっぷり混ぜ合わせたご飯はさっぱりと食べられて、夏疲れしたこの時季のカラダにぴったりのメニューです。本場南インドでは、レモンライス単品で食べるのはもちろん、今回紹介するアチャールやライタ(ヨーグルト)を添えたり、カレーやチキンなどと一緒に食べられています。
冷めてもおいしい「レモンライス」
ターメリックやレモンを使って作るレモンライスは、時間が経ってもおいしく食べられることから地元ではお弁当としてレモンライスを作ることも多いそう。
通常は、インディカ米を使って作られていますが、ここでは日本の米を使って美味しく作るコツも一緒に紹介していきます。
【レモンライスのレシピ】
【材料】2人分
・米 1.5~2合
・油 大さじ2
・マスタードシード 大さじ1
・ターメリック 小さじ1/2
・塩 小さじ1/2~
・レモン 1個分(輪切りとレモン汁用)
・青唐辛子(ししとうでも可)
・アーモンドやピーナッツ(あれば)
・香菜(好みで)
<下準備>
・レモンの輪切りを人数分作り、残りは絞っておきます。
・青唐辛子は細かめのさいの目切りにします。
・ナッツは乾煎りしておきます。
<作り方>
(1)米を洗い水けを切っておきます。
米の分量よりきもち少なめの水を注ぎ、5分ほど浸水します。この浸水時間がポイントです。浸水時間を短くすることで粘り気の少ないパラリとした食感のご飯に仕上がります。
(2)(1)にターメリック、塩、青唐辛子を入れ炊きます。
(3)小さめのフライパン(ここではミニスキレットを使用)に油とマスタードシードを入れ弱火で炒めます。マスタードシードがプチプチと弾けてきたら青唐辛子を入れて軽く揚げ焼きにします。青唐辛子を取り出し、火を止めて、油ごとターメリックライスに混ぜ入れます。
(4)さらに塩をし、味をみながら、レモン汁を加えまんべんなく混ぜ合わせていきます。
(5)軽く混ぜ合わせて、味をととのえたらできあがりです。ナッツはあらかじめ乾煎りしておくと、香ばしく歯ざわりがよくなります。
『レモンライス』には『アチャール』を添えるのが定番
アチャールってナニ?
「アチャール(achar)」とは、野菜や果物などを塩や油、スパイス、レモン汁に漬けて作る南インドのお漬物(ピクルス)です。食欲が落ちる暑い時季でもアチャールはさっぱりと食べられて重宝します。
アチャールの作り方には、素材を発酵させて作るタイプのものと、浅漬け感覚ですぐに食べられるタイプのアチャールがあります。今回は、作ってすぐに食べられる浅漬けタイプの「赤玉ねぎとトマトのアチャール」と「オクラのアチャール」の2種類のレシピを紹介します。
1.【赤玉ねぎとトマトのアチャール】
【材料】作りやすい分量
・赤玉ねぎ(アーリーレッド) 小1個
・トマト 1個
・レモン汁 大さじ2
・青唐辛子(小口切り) 1/2本 (なければタカノツメの輪切りで可)
・アガベシロップ(好みの甘味料)小さじ1
・塩 少々
<作り方>
(1)赤たまねぎ(アーリーレッド)の皮を剥き、薄くスライスします。トマトは粗みじん切りにします。
(2)ボウルにレモン汁、青唐辛子の小口切り、好みの甘味料、塩を入れ混ぜ合わせます。
(3)(2)に(1)の赤玉ねぎとトマトを入れよく混ぜ合わせ10分ほど置けばできあがりです。
2.【オクラのアチャール】
【材料】作りやすい分量
・オクラ 10本
・玉ねぎ 少々
・ショウガ 1片
・レモン汁 大さじ3
・チリペッパー 小さじ1/4(赤唐辛子輪切り少々でも可)
・クミンシード 小さじ1/4
・塩 少々
<作り方>
(1)オクラは塩で板すりし、水で洗って少量の水を鍋に入れて30秒ほど蒸し茹でにします。冷水につけて色止めし、食べやすい大きさにカットします。
(2)ボウルに(1)を入れ、ショウガの千切り、レモン汁、チリペッパー、クミンシード、塩で味をととのえ10分ほどおけばできあがりです。
レモンライスのおすすめの食べ方
レモンライスは、まずレモンライスだけを味わいます。次に、アチャールと混ぜて、さらに香菜などをトッピングしたりと、味を変化させながら食べるのがおいしいレモンライスの食べ方です。輪切りのレモンは最初に全体に絞って食べてもよし、最後にぎゅっと絞ってさっぱり食べ終えるもよし。夏疲れしたカラダに爽やかな味わいあるレモンライスはいかがですか。