今年20回目を迎えた夏の野外音楽フェス「FUJI ROCK FESTIVAL」の会場で、特別に選ばれた6人のカメラマンが前夜祭の開始前の会場に潜入。誰もいないフジロック(実際はまだ設営中なのでスタッフが準備をしている中で)の様子を撮影しSNSで伝えるというイベント#emptyが行われました。
全国各地から集まった6人のカメラマンは、正確に言うとカメラマンではなくインスタグラマー。住まいも職業もバラバラ。音楽が好き、フェスが好き、という共通項で選ばれ、カメラは趣味でありながら独特の世界観を表現しています。インスタグラマーたちの写真は#emptyだけでなく、フジロック会期中もフジロック公式アカウントやインスタグラムジャパンの公式ページから発信され、アーティストたちのオフショットや、バックステージの様子などを伝えました。6人のインスタグラマーに密着、撮影の様子を取材してきました。
フジロック開催中はオフィシャル写真として写真を公開し続けていたインスタグラマーたち。数組のアーティストへ取材撮影を敢行し、インタビューの様子やバックステージでの素の姿を撮影、アップしています。もともと音楽が好きで、フジロックが好きな人たちばかりだから、今回スタッフとして舞台裏を見たり、アーティストを撮影できることに、心から喜び、楽しんでいたのが印象的でした。
森の中を気軽に散歩できる「苗場インディペンデントボードウォーク」は、フジロッカーたちの撮影スポットとして人気の場所。「フィールドオブヘブン」のステージへ続く、だれもが撮影したくなる入り口付近をgntaさんが撮影。この奥にヘブン(天国)がある!そんなイメージにぴったりな一枚に仕上がりました。
ちなみに、奥で飛んでいるのはインスタグラマーのkenta_soyoungさん。「楽しい」「おもしろい」と感じる写真をテーマにしているケイタさんは、とあるステージで、こんな一枚を撮影しています。
一見すると、ドローンで空撮したのかと思うようなこのショットは、360度の全方向の撮影ができるという全天球カメラ「シータエス」を使って撮影されました。専用アプリで編集し、撮影された写真はあっという間にインスタグラム上に公開されていきます。
それぞれの写真を見せあいながら、情報交換したり、お互いの撮影手伝いをしたりしながら、メンバーたちはすっかり打ち解けています。#emptyのような公式イベントやファンイベントは、撮影の技術を磨く情報交換の場でもあり、共通の趣味を楽しむ仲間との出会いの場でもあるそうです。
聞けばインスタグラマーのgntaさんは、もともとカメラを趣味にしていたわけではなく、インスタグラムを始めてその楽しさにハマり、カメラを買ったのだとか。gntaさんに限らず、多くのインスタグラマーが同様に高価なカメラを買いそろえるきっかけになっているそうです。
彼らの写真は、インスタグラムの公式アカウントや、フジロックの公式アカウントからも配信され、たくさんの「いいね」を獲得。開場前と期間中のフジロックの美しい風景を切り取ることで、新たな魅力を発信しました。
渡部郁子(わたなべいくこ)
フリーアナウンサー/ライター
JFNラジオ「JOYFUL LIFE」(http://www.jfn.jp/RadioShows/joyful)パーソナリティほか、アウトドア、温泉、音楽をテーマに様々なメディアで情報を発信中。ライフワークのフジロック参加のため、子どもと楽しむアウトドアスタイルを模索中。www.watanabeikuko.jimdo.com/