小枝などの小さい燃料で火起こし、発電ができるキャンプストーブで有名な「バイオライト」。この度、同ブランドから新しいLEDランタンが発売された。丸いかわいいフォルムに秘められたおもしろい機能を試してみた。
室内でも「灯り」でアウトドア感を楽しめる
今回紹介する「アルペングローランタン」は、トップのボタンもしくは振ることで操作できるLEDライト。発売したのは最大光量250lmの小さいモデル(以下、250)と500lmの大きいモデル(以下、500)の2型。両者とも連続点灯時間は5〜200時間となっており、弱で使い続ければ約8日間も保つことになる。
同商品はライトだけでなく充電器としても使うことができ、250は3200mAhの、500は6400mAhのバッテリーを搭載。キャンプや災害時にスマホなどの充電に活躍できる。防水性能はIPX4で、水の飛まつに対して保護できる生活防水レベルを備える。
テーブルに置いて卓上ランタンとして使うだけでなく、天井に吊り下げて使えるようになっている。底に折りたたまれたハンガーを立てれば、テントやタープなどに引っかけられるようになっている。
暗い場所で実際にランタンを使ってみた
それでは、実際にアルペングローランタンを使ってみよう。ボタンはパソコンのキーボードと同じ感覚でポチッと押しやすく、瞬時に点灯した。
使用するLEDライトは通常のものとは異なり、クロマリアルLEDテクノロジーというものを採用している。これは美術館や検査用ライトなどで使われる太陽光に近い高演色な光で、家にいても自然光に近い光を出す。
同商品の一番の魅力は、点灯モードが非常に多いこと。250で白色・白色半灯・電球色・キャンドルモード・カラーモード・パーティーモード・マルチカラー(2色)・マルチパーティーモードの8種類を搭載している。500はそれに加え花火モードもある。
ちなみに、冒頭で操作についてサクッと紹介したが、上下に振ることでも点灯モードを変えられるのはじつは興味深いポイント。ボタンで次のモードに変わり、シェイクで反面点灯やキャンドルモード(ゆらめき演出)などに変わるなど、感覚的に使えるのだ。
小さいお子さんでも、振って操作するだけなら楽しみながら使ってくれそうなので、ファミリーキャンプにはもってこいだろう。
また、ボタンを押し続けることで調光することができ、環境に合わせて最適な光の強さに調整できる。キャンプにおいて、夜遅くに眩しい光を発していると周囲のサイトに迷惑がかかることがあるため、簡単に光を弱くできるのは嬉しい。
さらに、通常は設定光量を限りなく維持し、バッテリーが切れる1時間前になると最低光量に自動的にシフトするコンスタントライティングシステムを搭載。不意に光が消える心配がなく、電池の長持ちにも役立つ。
実際にソロテントに吊り下げてみた。360度光を放つので、広範囲を照らすことができた。ただし、ソロ〜デュオテントだと500を吊り下げたら少し天井が沈んだように感じたので、小さいテントは250を使用したほうがいいだろう。
上にものを置いて収納すると誤操作する可能性あり?
ライトのバリエーションの豊富さや使いやすさは便利と感じたが、一方でトップのボタンには誤操作防止のキャップなどが付いているわけではないので、たとえばライトの上にものをおいたりすると誤ってボタンが押されて光ってしまうのではないかと感じた。
ボタンを長押しするとロックできるようになっているが、持ち運ぶ際は、ボタンが押されないように上に置いたり逆さまに収納したりしないようにしよう。
家でもキャンプでもアウトドア感を演出する楽しいライトだった
今では様々なLEDライトが発売されているが、バイオライトのアルペングローランタンは一般的な白色だけでなく、キャンドルモードやパーティーモード、花火モードなどユニークな光で楽しませてくれる。
雨やコロナ禍で外へ出られない人、もしくは花火大会へ行けず寂しい気持ちを抱く人は、このランタンを使って少しでもハッピーな気分に盛り上げてみては?
商品概要
バイオライト「アルペングローランタン 250」
価格:¥7,480
サイズ:直径7.5×H9.5cm
重量:210g
内蔵電池:3200mAh
光量:2.5〜250lm
連続点灯時間:5〜200時間
バイオライト「アルペングローランタン 500」
価格:¥9,900
サイズ:直径9.7×H13.6cm
重量:380g
内蔵電池:6400mAh
光量:5〜500lm
連続点灯時間:5〜200時間
アルペングローランタンの商品ページ
https://www.bioliteenergy.jp/menu44/contents1222
文・撮影/小川迪裕