テントが故障してしまった!キャンプ中にそんな痛い経験をしたことはありませんか?
テントの中で故障しやすいパーツは、テントポールです。テントポールは風にあおられたりして、必要以上にテンションがかかってしまったりした場合に、折れてしまうことがあります。テントポールが折れてしまうと、テントが自立しなくなります。
「1泊2日のキャンプの予定だったのに、デイキャンになってしまった。」そんな事態にならないために、キャンプ前に事前の対策をし、リペア道具の準備をして、テントの応急処置の知識を得ておきましょう。
キャンプ先でテントの応急処置ができれば、慌てることはありません。ちょっとしたトラブルならば、キャンプを続行できますよ!
出かける前に必ずテントを確認しよう
キャンプに出かける前には、必ずテントを袋からだして、確認する癖をつけましょう。確認するポイントは主に3点です。
テントの幕に異常はないか?
久しぶりに使用するテントは、生地の経年劣化がすすんでいることがあります。生地が傷んで裂けていないか?縫い目部分のシームテープ(防水テープ)が剥がれていないか?を確認しましょう。
テントポールに異常がないか?
テントポールに亀裂がないか?ポール曲がりが無いか?を確認しましょう。
また、テントポールはショックコードというゴムのロープで連結されています。ショックコードは経年劣化により、伸びてしまったり、ちぎれてしまったりします。ショックコードが切れた状態でもポールを繋げることはできますが、ポール破損の原因になります。ポールを実際に連結して異常が無いかを確認しましょう。
設営に必要なすべての部品が揃っているか?
故障とは直接関係はありませんが、意外とやりがちなのが、ポールやペグを忘れてしまうこと。ペグはどこかで購入することもできるでしょうが、ポールを忘れてしまうと、テントを設営することができません。ポールとテントの幕は、普段から一緒に保管するようにしましょう。
ポールの破損を防ぐために、ストームガードをペグで固定しよう
ストームガードとは、テントをより強く張るためのパーツです。ほとんどのテントは、ポールの近くや幕の面の中央部分にあります。
テント設営の際は、ストームガードから、ガイラインを伸ばし、地面にペグで固定しましょう。
ストームガードがポールにかかる力を分散するので、強風でもポールが曲がったり、折れたりするリスクを減らすことができます。
また、テントの生地がピンと張ることで、水をはじきやすくなり、雨天に強くなります。
海沿いや高原では、晴天の日でも、突風が吹くことがあります。めんどうに思わずに、全てのストームガードを固定するようにしましょう。
テントポールが折れてしまった場合の応急処置
必要な道具
・リペア用のパイプ
・ダクトテープ
・のこぎり
リペア用のパーツとして、主にアルミ製のパイプが、テントのメーカーから販売されています。ただし、ホームセンターで販売されている塩ビ管でも代用が可能です。アルミ製のパイプ、塩ビ管共に使用方法は同じで、折れたテントポールを通して応急処置をします。
塩ビ管を購入する場合は、テントポールの外径をあらかじめ測っておき、テントポールが入る内径の塩ビ管を購入しましょう。
応急処置の方法
折れたポールをテントから外します。折れたポールの先端が尖っており、テントの幕を突き破っていることがあります。その場合、テントの幕の穴を広げないように、慎重に外しましょう。また、自分の身体も傷つけないように注意して作業をおこないましょう。
リペア用のパイプ(画像では塩ビ管)を10cm~15cmにのこぎりでカットします。
折れたポールを塩ビ管に通します。折れた箇所が塩ビ管の中央に来る位置まで、折れたポールを通しましょう。
塩ビ管がズレないように、塩ビ管の左右にダクトテープを5~6回巻けば、応急処置が完了です。
テントが破れてしまった場合の応急処置
必要な道具
・テントリペアテープもしくはダクトテープ
・はさみ
専用のテントリペアテープ、もしくはダクトテープのような粘着力の高いテープを使用しましょう。今回は耐水性と、非常に強い粘着力に定評のある、ゴリラテープを使用しました。
応急処置の方法
破れている個所を確認します。破れている部分に砂や泥、ゴミなどがあれば取り除きましょう。
テープの四隅を丸くカットします。丸くカットすることで、貼った後に、はがれにくくなります。
テープを適切な長さにカットし、破れている個所に貼りつけます。
破れている個所の裏側にも、同じように四隅を丸くカットしたテープを貼りつけます。
テントの両側から手で力を加え、テープをしっかりと圧着させます。
さいごに
ご紹介した修理の方法はあくまでも応急処置になります。家に帰った後に、製品のメーカーや修理業者に連絡をしましょう。そして、部品の交換や修理をし、次のキャンプに備えるようにしましょうね。