秋冬はじゃがいもの旬の時季。その美味しさを、北海道産のじゃがいもをふんだんに使ったキャンプ飯で楽しんでみよう!
北海道産じゃがいもの旬は、1年に2回と言われている。1度目は9~11月、収穫最盛期のとれたてのもの。2度目は12月以降、貯蔵されることでデンプンが糖へと変化して甘みが増したもの。時期的にも秋~冬のキャンプにはぴったりの野菜だ。
また、じゃがいもはビタミンCが豊富なうえ、デンプンに守られていることから、熱に弱いビタミンCが壊れにくいという特徴がある。アウトドアシーンにも積極的に取り入れたい。
今回は人気の「アウトドアギア」を使って作る、秋冬キャンプで食べたいじゃがいもレシピ6品を「じゃがい問題研究所」に教わった。
レシピ1:明太ポテトチーズ焼き
じゃがいもをじっくりと牛乳で煮ることで、クリーミーなグラタンのような味わいに。
プチプチの明太子が味のアクセント!
材料(1人分)
・じゃがいも…1個
・明太子…1/2腹
・ピザ用チーズ…40g
・牛乳…100ml
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、いちょう切りにする。
(2)明太子は薄皮を除き、チーズと混ぜ合わせる。
(3)スキレットに(1)と牛乳を入れて中火で熱し、煮たったらふたをして(*)吹きこぼれない程度の火加減にし、じゃがいもが柔らかくなるまで煮る。
(4)牛乳が半量くらいまで煮つまったら、(2)を散らしてふたをし、チーズが溶けるまで加熱する。バーナーで表面をあぶってもいい。
*スキレットのふたがない場合は、アルミ箔を使用してもOK。
レシピ2:カムジャタン風鍋
ゴロゴロのじゃがいもと豚肉で大満足!の豪快ウマ辛鍋。本来は豚の背骨で作るが、今回は豚バラ肉で手軽なレシピに。
材料(2~3人分)
・じゃがいも…大3個
・豚バラ肉(ブロック)…300g
A
・みそ、みりん、酒…各大さじ3
・コチュジャン…大さじ2
・韓国唐辛子粉(細びき)…大さじ1
B
・ねぎ(斜め薄切り)…2本分
・にんにく(薄切り)…3片分
・しょうが(薄切り)…3枚
・水…600ml
・すり白ごま…大さじ2
・えごまの葉…適量
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、4等分に切る。豚肉は1.5cm厚さに切り、適量の塩コショウで下味をつける。
(2)Aは混ぜ合わせる。
(3)コッヘルにごま油大さじ1を中火で熱し、豚肉の両面を軽く焼き色がつくまで焼く。じゃがいもとBを加えて煮たったらアクをとり、(2)を加えてふたをし、弱火で15分煮る。
(4)ごま油大さじ1とすり白ごまをふり、えごまの葉をちぎって散らす。
レシピ3:じゃがいものサブジホットサンド
野菜を香辛料で炒め煮にするインド料理「サブジ」。ホクホク&スパイシーなじゃがいもに、とろ~りチーズがウマい‼
材料(2人分)
・じゃがいも…大1個
・食パン(8枚切り)…4枚
A
・油…大さじ1
・クミンシード…小さじ1/2
B
・ターメリック…小さじ1/2
・おろしにんにく(チューブ)…2cm
・スライスチーズ…2枚
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、1.5cm角に切る。
(2)食パンはそれぞれ片面にバター適量を塗る。
(3)スキレットまたはフライパンにAを入れ、弱火で小さな泡が立ってくるまで加熱する。弱めの中火にして(1)とBを入れ、全体がなじむまで炒める。水大さじ2をふってふたをし、5分ほど蒸し焼きにする。塩ふたつまみ、こしょう少々で調味する。
(4)食パン2枚のバターを塗った面を外側にして、(3)の半量とチーズ1枚をはさみ、ホットサンドメーカーで弱火で片面2~3分ずつ焼く。残りも同様に焼く。
レシピ4:じゃがいものガリバタ麺つゆ煮
みんな大好きな和風ガーリックバター味。うまみがしみたじゃがいもが、たまらないおいしさ!
材料(2人分)
・じゃがいも…大2個
・ハーフベーコン…2枚
・にんにく…1片
・バター…10g
A
・麺つゆ(3倍濃縮)…大さじ2
・水…200ml
・小ねぎ(小口切り)…適量
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、大きめのひと口大に切る。ベーコンは1cm幅に切る。にんにくは薄切りにし、芯を除く。
(2)メスティンにバターとにんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ってきたら中火にし、じゃがいもとベーコンを加えて全体になじむまで炒め合わせる。Aを加え、煮たったら弱火にし、ふたをして10分煮る。
(3)やさしく混ぜて中火にし、煮汁が半量くらいになるまで煮つめる。小ねぎを散らす。
レシピ5:スパニッシュオムレツ
キャンプの朝食にもおすすめの、じゃがいもたっぷりのふわふわオムレツ。こちらはSNSで話題になったレシピのひとつ。
熱伝導率の高いメスティンならではの味わいです。
材料(2人分)
・じゃがいも…1個
・玉ねぎ…1/4個
・ウインナソーセージ…2本
・卵…4個
・パセリ(みじん切り)…大さじ1
・ピザ用チーズ…40g
・トマトケチャップ…適量
下準備
メスティンのふたの内側にオリーブ油適量を塗っておく。
作り方
(1)じゃがいもは皮をむいてさいの目に切り、メスティンで3~4分下ゆでする。※事前に準備する場合は600Wの電子レンジで3分加熱しておく。玉ねぎはみじん切り、ソーセージは小口切りにする。
(2)ボウルに卵を割りほぐす。
(3)メスティンにオリーブ油大さじ1を中火で熱して玉ねぎとソーセージを炒め、玉ねぎが透き通ってきたら(2)に入れる。じゃがいも、パセリ、チーズも加えてよく混ぜる。
(4)(3)のメスティンにオリーブ油大さじ1を弱火で熱し、油がなじんだら卵液を流し入れ、ふたをして弱火で10分ほど焼く。
(5)ふたをしたまま返し、さらに3分焼いて火を止める。再び返し、ふたを上にしてそのまま5分おき、余熱で火を通す。とり出して食べやすく切り分け、ケチャップを添える。
レシピ6:ゴロゴロじゃがいものキーマカレー
定番のカレーも、じゃがいもを主役に!
かくし味のチョコレートとバターで、煮こみ時間が短くてもコクのある味わいに。
材料(2人分)
・じゃがいも…2個
・合びき肉…150g
・玉ねぎ…1/4個
・セロリ(茎)…1/3本
A
・おろししょうが(チューブ)…3cm
・おろしにんにく(チューブ)…3cm
B
・トマト水煮(カット)…1/2缶
・水…50ml
・カレールウ…2かけ
・板チョコレート(ミルク)…1片
・バター…10g
・ご飯…2人分
作り方
(1)じゃがいもは皮をむき、4等分に切る。
(2)玉ねぎ、セロリはみじん切りにする。
(3)コッヘルに油小さじ1を中火で熱し、ひき肉、(2)、Aを入れて肉の色が変わるまで炒める。(1)も加え、全体がなじむまで炒め合わせる。
(4)Bを加え、煮たったらふたをして弱火で10分煮る。じゃがいもが柔らかくなったらルウを加えて溶かし、トロミがついてきたらチョコレートとバターを加えて混ぜる。
(5)器にご飯を盛り、(4)をかける。
☆☆☆
どれも手間がかからず、味は研究所のお墨付き!
どんな料理にも合うことは、じゃがいもの魅力の一つで、自宅でレンジ加熱をしておくなど、事前に下処理をすることで調理の時短にもつながる。
次のキャンプはじゃがいも三昧してみては?
じゃがい問題研究所とは…?
いもろう所長のもと、日本にはびこる社会問題を「じゃがいも」で解決したい、そんな考えをもとに活動している研究所。通称「JMK」。
じゃがレシピ、じゃがムービーをはじめ、数々の研究レポートがWEBサイトで見ることができる。