自作だからこその柔らかさ!セミドライレーズンを作ってみよう
枝付きのドライレーズンを食べたことがありますか?枝付きのまま天日で乾燥させる枝付きレーズンは、一般に売られているレーズンより熟成度が進んでおり、より甘くなると言われています。
自分で作れば乾燥度合いも自由自在。今回は乾燥させきらず、半生で仕上げる「枝付きセミドライレーズン」と、大粒でジューシーな「半生ラムレーズン」を作ってみたいと思います。
自然の力を借りて、美味しいおやつを作ってみませんか?日持ちがするのでキャンプのおやつにも、もってこい!ボジョレー・ヌーヴォーやチーズとの相性も良く、ワインのおつまみにも最適です。
枝付きセミドライレーズンの作り方
まずは乾燥させて甘さを凝縮させつつ、ジューシーさも残した「セミドライレーズン」の作り方を紹介します。
材料・道具
枝付きブドウ、オーブン、干し野菜用ネット
所要時間
約1日(オーブンと天日干しを併用したとき)
全て天日干しで作るなら4日〜10日程度、全てオーブンで作るなら2〜4時間でできます。
作り方
まずはブドウをよく水洗いし、水気を切っておきます。
ブドウは小さいものから大きいものまで品種を問わずに作れますが、皮ごと食べられて種が入っていないものがいいでしょう。
今回はオーブンと天日干しを併用して作ります。天板にブドウ同士がなるべく重ならないよう広げ、110度Cのオーブンで90分焼きます。
110度Cで90分焼いて水分を飛ばしたら、屋外に移し、お好みの固さになるまで天日干しします。
干すときは枝に糸を巻きつけて吊るしてもいいですが、ブドウが甘くて美味しいため、鳥や虫が寄ってくることがあります。干し野菜用ネットに入れると安心です。
お好みの固さになるまで半日〜2日ほど干せばできあがりです。
今回はオーブンと天日を併用して1日で作りましたが、オーブンのみ、天日のみでも作れます。
オーブンのみで作る場合は、110度Cでお好みの固さになるまで2〜4時間焼いてください。最後までオーブンで焼くときは、焦げないよう気をつけてください。
天日干しのみで作る場合は、干し野菜用ネットに入れて4〜10日程度(ブドウの大きさや水分の飛ばし加減、天候によって日数は変動します)干せばできます。ただ気温・湿度が高い日は腐敗の危険があるため、避けてください。目安として、気温20度C以下でよく晴れた日を選ぶといいでしょう。
半生ラムレーズンの作り方
次は「枝付きセミドライレーズン」に一工夫!
セミドライレーズンをラム酒に漬け、大粒でジューシーな「半生ラムレーズン」を作ります。
タッパーやチャック付きビニール袋に枝から外したセミドライレーズンを入れ、ラム酒を加えて1晩〜数日ねかせます。
この時、ラム酒はたくさん使わないようにしてください。レーズンをラム酒に漬けて「ラムレーズン」を作る場合、ラムレーズンは「お菓子」の扱いになるため、酒税法に抵触しません。しかしレーズンをラム酒につけて「果実酒」、すなわちお酒の方をメインで作ると、リキュールを認可なしに製造する行為になり、酒税法に抵触してしまいます。
ラム酒の量は最低限にとどめ、ラムレーズンを作った後のつけ汁は飲用せず破棄してください。
一晩〜数日漬け置きしたら、半生ラムレーズン完成です。漬ける時間が長いほど水分が飛び、アルコール度数が増していくので、違いを楽しむのも良いですね。
作った半生ラムレーズンはそのまま食べても美味しいですし、バニラアイスやパウンドケーキなどお菓子のトッピングにしても美味しいです。
秋の美味しいブドウをめいいっぱい味わおう!
ブドウの品種はなんでもOK。自分で作るなら乾燥度合いも自由自在です。
ぜひ秋キャンプのお供に、無添加で体にやさしい「枝付きセミドライレーズン」「半生ラムレーズン」を作ってみてくださいね。