秋冬のキャンプで快適に過ごすには、寒さ対策が欠かせません。対策を怠ると、よく眠れなかったり風邪をひいたりする心配があるでしょう。キャンプで使用する湯たんぽを選ぶポイントや、おすすめの商品などを紹介します。
秋冬キャンプで大活躍する湯たんぽ
秋冬のキャンプでは寒さに備えることが不可欠です。さまざまな暖房用品がある中で、湯たんぽは特におすすめのアイテムです。湯たんぽがキャンプに向いている理由と、おすすめ商品を紹介しましょう。
手軽に暖がとれる優れアイテム
湯たんぽは、中にお湯を入れて暖をとるアイテムで、耐熱性があり、密閉できる作りになっています。じっくりと体を温められるうえ、『テント内で安全に使えること』が特徴です。
湯たんぽならストーブのような暖房器具とは違い、火事や一酸化炭素中毒になりません。基本的にはお湯を入れてふたを閉めるだけで使えるように作られており、使用の準備が簡単です。
就寝中だけでなく、くつろいでいるときに冷えやすい手足を温めることもできます。使い捨てカイロとは違い、繰り返し使用できるところも魅力です。
アウトドアでも使いやすい湯たんぽの選び方
キャンプ場では、家で湯たんぽを使用するときとは勝手が違います。ポイントを知らないと、使いにくいものを選んでしまうこともあり得ます。どのようなタイプを選べばよいのか見ていきましょう。
素材や加熱方法で選ぶ
キャンプにおすすめな湯たんぽの素材は『金属』『プラスチック』『ゴム』などです。それぞれの特徴を知り、使いやすいと感じるものを選びましょう。
金属は耐久性や保温性に優れており、熱伝導率が高くすぐに温まります。プラスチックは金属製に比べると保温性は劣りますが、安価でサビや低温火傷の心配が少ないことが魅力です。
ゴムは弾力性があるため肌あたりが柔らかいという特徴があり、お湯を抜いた状態だと平たくなるので、コンパクトに持ち運べます。
商品によって、加熱方法が異なる点も押さえておきましょう。キャンプで使いやすいのは『直火にかけられるタイプ』や『お湯を入れて使うタイプ』などです。
同じ素材でできているものでも、それぞれ対応する温度が異なるので正しく使いましょう。推奨されている以外の使い方をすると、破損や火傷の心配があります。
温めたい部分に合った形を選ぶ
湯たんぽにはさまざまな形状があり、平らなものだけでなく『温めたい部分にフィットする形状』になっているタイプもあります。
冷えやすい足元を覆えるようになっているものや、座布団やクッションのような形状で、効率よく腰や臀部を温められるように設計されたものも見つかるでしょう。
また、自立させられるタイプはお湯を捨てるときやカバーを装着するときなどに便利です。立てた状態で使えるものなら湯たんぽの周囲に空間が生まれ、体の一部分を温めるだけでなく寝袋内の温度を上げやすくなります。
直火対応のおすすめ湯たんぽ
直火式の湯たんぽは、水を入れ、熱源の上に置いて熱してから使用します。お湯を沸かして湯たんぽに移す工程を省けるところが便利です。キャンプで重宝する直火対応の商品を見ていきましょう。
マルカ「湯たんぽ A 袋付」
『3.5l』の大容量で温かさが長持ちする、トタン製の湯たんぽです。『波形』のデザインにすることで表面積を増やし、温かさをアップしています。
内部に支柱を入れ、温度変化による凹みができないように工夫されているところも魅力です。変形してしまうと破損の原因になり、安全に使えません。底は平らで水を入れるときの安定感も優れています。
専用の袋が付属し、肌に直接金属が触れることなく安全に使えるところもポイントです。替えのパッキンも付いていて、経年劣化しても交換して長く使えるでしょう。IH調理器による加熱も可能なので、『自宅でも使いたい』と考えている人にもおすすめです。
- 商品名:マルカ「湯たんぽ A 袋付」
- Amazon:商品ページ
土屋金属化成 「トタン製湯たんぽ2.6型(袋付き)」
幅約30×奥行約22×厚さ約7.5cmと、寝袋の中に入れたり抱えたりするときに使いやすい大きさのトタン製湯たんぽです。容量は2.6lで大きすぎず、お湯が入った状態でも寝床に運びやすいでしょう。
肌あたりが柔らかい、赤い『フリース素材の袋』が付属しています。専用の『じょうご』も付いており、こぼさず簡単に水を注げるところも便利です。底面がフラットになっていて、直火だけでなくIH調理器にも対応しています。
- 商品名:土屋金属化成「トタン製湯たんぽ2.6型(袋付き)」
- 楽天:商品ページ
お湯入れ式のおすすめ湯たんぽ
沸かしたお湯を入れるタイプの湯たんぽは、熱した容器に触れて火傷をする心配がありません。キャンプだけでなく、家でも使いやすい湯たんぽをチェックしましょう。
タンゲ化学工業「呼吸する湯たんぽ 2.6L(袋付き)」
キャップの部分に、呼吸をするかのような『空気圧を調整する仕組み』を取り入れた湯たんぽです。お湯が冷めたり少なかったりしても変形の心配がありません。湯たんぽが変形するとお湯漏れや破損の原因になるので、この仕組みは安心感を高めてくれます。
本体を立てたままお湯入れ・カバー掛け・お湯捨てができ、使い勝手のよさも抜群です。
本体は軽量なポリエチレン製で、サイズは幅23×奥行28×厚さ11cmと、スリムな形状です。使用しないとき、コンパクトに収納しやすい点にも要注目です。
- 商品名:タンゲ化学工業「呼吸する湯たんぽ 2.6L(袋付き)」
- Amazon:商品ページ
マルカ「湯たんぽ P 3.0L (袋付き)」
軽さと丈夫さを兼ね備えた、お手頃価格の湯たんぽです。『立てた状態』で使用できるので、カバーをかけたりお湯を捨てたりしやすく、使い勝手もよいでしょう。
3lのお湯を入れることができ、体の一部を温めたいときにも寝袋内の空気を全体的に温めたいときにも便利です。
スペア用のパッキンや、出し入れしやすい巾着タイプのカバーが付属しています。コンパクトで軽いので、携帯性・収納性にも優れています。
- 商品名:マルカ「湯たんぽ P 3.0L (袋付き)」
- 楽天:商品ページ
ロゴス「どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」
ウェットスーツの生地を使用した、ソフトな触感の湯たんぽです。肌触りが柔らかいだけでなく保温性にも優れ、周囲が10度C程度なら約40度Cの温かさが6時間も持続します。
付属の『ロート』を使用することで、お湯をこぼさず安全に注げます。また、カバーをかけずにそのまま使える点も大きな特徴といえるでしょう。
重さがわずか160gと軽量で、付属の『キャリーバッグ』に入れて持ち運びやすいのも嬉しいポイントです。また、別売りの専用寝袋にセットして使うこともできるので、必要に応じて検討してみましょう。
- 商品名:ロゴス「どこでもソフト湯たんぽ(収納袋付き)」
- Amazon:商品ページ
足や腰の冷えにおすすめの湯たんぽ
就寝中に足元に置いたり、抱えたりするタイプ以外の湯たんぽもあります。足や腰の冷えがつらい人におすすめな商品をチェックしましょう。
クロッツ「やわらか湯たんぽ 座ぶとんタイプ(立ち上がり付)」
保温性に優れた『特殊なウェットスーツ素材』を使用した、座布団タイプの湯たんぽです。クッションのような弾力性と肌触りの良さで、臀部や腰周りをカバーします。お湯を注いでキャップを閉めるだけで使える設計です。
専用の『ロート』が付属し、こぼれにくく安全にお湯を注げます。座ったときに包み込まれるような安定感があり、キャンプだけでなくデスクワーク中の腰周りの冷えに悩んでいる人にもおすすめです。
- 商品名:クロッツ「やわらか湯たんぽ 座ぶとんタイプ(立ち上がり付)」
- 楽天:商品ページ
クロッツ「やわらか湯たんぽ 足用ショートタイプ」
足をスッポリと覆ってくれるブーツ型の湯たんぽです。足先だけでなく足首まで温めてくれる、ショートブーツタイプにデザインされています。
ウェットスーツ用のゴムの素材にナイロンジャージの生地を貼って作られており、肌触りの良さが特徴です。接着や縫製などの全工程が手作業で行なわれ、丁寧な作りになっています。
生地の中に含まれる『気泡』が温度を緩やかに伝え、低温火傷しにくいところも大きなポイントといえるでしょう。テント内ではもちろんのこと、冷えが気になる冬場のキッチンでも活躍しそうです。
- 商品名:クロッツ「やわらか湯たんぽ 足用ショートタイプ」
- 楽天:商品ページ
まとめ
寒さのせいで熟睡できないと、キャンプの楽しみは半減してします。湯たんぽがあれば、快適に眠る手助けになります。直火に対応しているタイプや携帯性に優れたタイプなら、アウトドアシーンでも使いやすく便利です。
さまざまな素材やサイズ・形状のものがあるので、使用するシーンを思い描きながら使いやすいものを選ぶとよいでしょう。
クッション型やブーツ型なら、就寝中以外の出番が増えます。湯たんぽを上手に使用して、秋冬のキャンプを楽しみましょう。