アウトドア環境が整備され、車種を問わず楽しめるようになった。それでもタフで走る道を選ばないSUVこそがアウトアズマンの憧れであることに変わりはない。行動範囲を広げる最高の1台を見つけよう!
世界最高峰の安心と王道のSUVスタイルが冒険心をくすぐる!
トヨタ/ランドクルーザー ZX(5人乗り)
¥7,600,000~
排気量 3.3ℓ
●ボディーサイズ:全長4,985×全幅1,980×全高1,925㎜
●車両重量:2,550 ㎏ ●最低地上高:225 ㎜
●最小回転半径:5.9m ●WLTC 燃費:9.7 ㎞/ℓ
ボディーが破損しても走り続けられるラダーフレーム構造を継承しつつ、剛性感を高めて乗り心地も極上に進化。写真の標準モデルに加えて、より精悍なGRスポーツも登場。
ランクルことランドクルーザーが、実に14年振りのモデルチェンジ。昭和世代のジープを愛する平 健一さんの目には、どのように映っているのだろう。
「僕は四角いカタチが大好きで今も古いジープに乗っているんですが、ランクルなら3代目の40系が理想です。でも新型の300系は今っぽさの中に伝統の四角いデザインが表現されていて、なかなかいいっスね~!」
全長5mに迫る巨体もフィールドなら苦にならない様子。
「全方位カメラ映像で周囲の障害物を回避できます。ラゲッジはさすがの広さ。3列目を使う機会は少ないですが、シートの収納方法が従来の跳ね上げ式から床下式になったので、3列によるデメリットはなし!」
海外でも高く評価されているオフロード走破性は、最新のデバイスでより高精度に進化した。
「走行モードは6種類もあり、後輪のデフロックも可能。屈強なラダーフレームと、減衰力を4輪独立で自動制御するコイルサスペンションによる頼もしいオフロード走破性能で、ぬかるみや雪道でも余裕で乗り越えていけますね」
乗り心地の良さにも感心する。
「移動の時間がとにかく快適でした。ディーゼルエンジンとの相性も抜群で、ロングドライブでも疲れることなく外遊びに行けるんじゃないでしょうか」
快適運転を支える先進装備が満載!
シートとステアリングが動いてスムーズに乗り降り可能。シートは細かく調整できて、あらゆる体形に合い、ベンチレーションも完備。
ばっちり見える~!
オフロード走行時に4つのカメラで周囲の視界をサポート。「オンロード走行では真上からの映像も映し出せて駐車に便利」。
V6ディーゼルは滑らかでパワフル!
ボンネット中央は、前が見やすい仕掛けに!
室内はミニバン級の広さ!
「2列目は5段階にリクライニングできます」
2列目を立ち上げてたたむと大人2人が寝られる。
どんな状況でも迷わない!
シンプルで機能性重視のコクピット。「機能が増えたぶんスイッチも多いですが、とても使いやすいレイアウトですね」
走行系のスイッチはシフトレバー右側に集約。
高価格ながらそれに見合うパフォーマンスを誇るランクルは、発売以来納車待ちが長い人気モデル。それでも長く愛用できることは確実だから、ここぞというときにオーダーしたい憧れのヨンクだ。※現行型が発売された2021年に行った取材内容を元にしています。2023年3月現在、注文は停止しています。
※構成/櫻井 香 撮影/見城 了
(BE-PAL 2021年12月号より)