「⽩⾺岩岳スノーフィールド」は、標高1,289mから360℃のパノラマ眺望と自然の地形を活かした、多彩なコースが特長のスキー場だ。昨シーズンは新型コロナウイルスの影響で県内の主要スキー場が前年比マイナスに転じるなか、前年比125.6%となる6万6000人が来場。多くの来場客を惹きつけたのは、スキーやスノーボードをする人だけではない、“ノンスキーヤー”でも楽しめるさまざまな施策だ。
スキーヤー向けのリフトに観光客も乗車できる!
近年、白馬岩岳スノーフィールドが積極的に取り組んでいるのは、ノンスキーヤーとスキー場の距離を縮める取り組みだ。今シーズンから2021年秋にプレオープンした標高1,100mの高原に広がる展望エリア「白馬ヒトトキノモリ」にある、ティーラテと焼き立てスコーンの専門店「CHAVATY HAKUBA(チャバティ白馬)」が冬季も営業。これまでスキーヤー・スノーボーダー向けに運行していたリフトが、観光リフトとして乗車できる予定で、さらなる体験価値の向上を目指している。
さらに昨年に引き続き、今シーズンもスノーアウトドアエリア「IWATAKE WHITE PARK(イワタケ ホワイト パーク)」がオープンしている。こちらもスキーヤー・スノーボーダーだけではなく、観光目的のトラベラーやファミリーも楽しめるコンテンツが目白押しで、絶景テラス&カフェ「HAKUBA MOUNTAIN HARBOR(白馬マウンテンハーバー)」や、浮遊感満載の絶景大型ブランコ「ヤッホー!スウィング presented by にゃんこ大戦争」が開設されている。また冬ならではの写真撮影が楽しめる「リラックス&フォトジェニック・ゾーン」には焚き火エリアが新設され、来場者自らがスモアや焼きリンゴなどを作るサービスを提供。コーヒーを自ら作れるサービスも予定している。
愛犬と雪原を駆け回ることができる「ペット・ゾーン」や、初めてのスキー・スノーボードレッスンが楽しめる「プレイング・ゾーン」も設置。スノーシューのレンタル付きで、ティータイムも楽しめるガイドツアーも実施している。また、山頂カフェレストラン「スカイアーク」では冬季もペットの屋内滞在が可能に。2021年夏に好評だった、無添加で栄養バランスを考慮した「ペット専用 Hakuba Deli」も提供する。
白馬が誇るフワフワの天然雪エリアも拡充!
その一方でノンスキーヤーだけではなく、スキー・スノーボードを思う存分楽しみたいユーザーに向けての施策も強化している。山麓エリア南側の正面バーン「かも1リフト」沿いには降雪機を増設。海外からも人気が高い白馬エリアの良質なパウダースノーをより体感してもらえるよう、旧日影リフトや旧6線リフトなど老朽化したリフトを撤去し、非圧雪エリアを拡充した。これにより、踏まれていない天然新雪をより多くのスキーヤー、スノーボーダーが楽しむことができるようになった。
これらの改革を推進しているのは、株式会社岩岳リゾートの代表取締役・和田 寛(わだ ゆたか)さん。和田さんはこれからのスキー場に求められている要素として、スキーやスノーボードだけではない、 ユーザーにとっての“非日常感”に着目したのだ。参加人口の減少が課題となっているスキー業界だが、和田さんの取り組みは今後日本のスキー業界全体が活性化するヒントになりそうだ。
【白馬岩岳スノーフィールド】
営業期間:2021年12月17日(金)~2022年3月27日(日)
営業時間:8:00~17:00