出逢いは2014年、アメリカで開催されたアウトドアショーでのこと。『gosun』というブランドのブースには、それまで見たことのない形状の〝物体〟がディスプレイされていた。パカッと開いたリフレクターの中に細長い管が付いている…。その物体こそが、ここで紹介するソーラークッカーだ。
本体中央にセットされた真空のガラス管の中で調理するという、従来にはなかった方式を採用。スゴイのは、このシステムの集熱効率の高さ。管の内部温度は、最大で290度Cにも達するというのだ。「晴天なら20分で調理可能」という触れ込みもナットク。しかも直径約7㎝のガラス管は真空構造だから、断熱性バツグン。
氷点下の極寒下でも太陽さえ出ていればガラス管内は十分に加熱し、いちど温まれば内部は保温されるので使えるというから驚きだ。