ラマダン(断食)明けに食べる栄養たっぷりスープ
ラマダン(Ramadan)とは、イスラム教徒が毎年実施している五行のひとつ。イスラム暦、第9月の1か月の間、日の出から日没まで一切の飲食、香料、性行為を断つことをいいます。
今回紹介する「ハリラスープ」は、この日没後、ラマダン(断食)後に食べられているスープで、野菜や豆をスパイスで煮込んで作られた消化にやさしい食べ物です。できたてをすぐ食べてもよいですが、少し時間をおいて具材がクタクタになったころに食べれば、よりカラダにやさしく食べられます。
【ハリラスープのレシピ】
【材料】3人分
- 玉ねぎ 小1個
- トマト 200g
- セロリ 1/2本
- パクチー 1枝分
- 細いパスタ(サラスパなどで可) 30g
- ひよこ豆 300g
- レンズ豆 300g
- オリーブオイル 大さじ1
- パプリカパウダー 小さじ1
- コリアンダーパウダー 小さじ1
- ターメリックパウダー 小さじ1
- ジンジャーパウダー 小さじ1
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- レモン くし形にカットしたものを3つ
<下準備>
- パウダースパイスはすべて合わせておきます。
- 玉ねぎはみじん切りにします。
- セロリ、パクチーは粗みじん切りにします。
<作り方>
(1)鍋にオリーブオイルを入れて熱してから、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透き通ってきたらセロリを入れ炒めます。
(2)(1)にトマトを加え、合わせておいたスパイスも加えて炒めます。
(3)全体が混ざったら、水を加えます。
(4)(3)にひよこ豆とレンズ豆を入れていねいに混ぜ、沸騰するまで中火で煮ていきます。
(5)レンズ豆が柔らかくなったら、塩で味をととのえます。味が足りなければスパイスを追加します。
(6)沸騰したスープに2cm程度に折った細めのパスタを入れて、さらに煮ていきます。
(7)パスタが柔らかくなったら火を止めます。
(8)器に盛り、パクチーを飾り、レモンを添えればできあがりです。
ラマダン中の食事
ラマダン中は水を飲むことも許されていません。ラマダン明け(日没後)に初めて摂る食事は「イフタール」と呼ばれ、まずは水や果物、デーツなどで消化器官を目覚めさせてから食事をはじめます。続いてスープやおかゆ、パン、ゆで卵、お菓子などの軽食を摂るのが一般的だそう。
断食開始前(日の出前)の食事は、「サフール」と呼ばれ、こちらもデーツやバナナ、おかゆやパンといった軽めの食事をして断食(ラマダン)に備えるそうです。
ラマダン中の食事は、カラダやココロを整えたいときや、スッキリしたいときなどの食事の参考になりそうですね。
山歩きの行動食にぴったりのデーツを使った「エナジーボール」のレシピを紹介しています。詳しいレシピはこちらをご覧ください。
オリジナルのハリラスープを作ってみよう
「ハリラスープ」は、地域や各家庭によっても使用する野菜やスパイスに違いがあるようで、日本の味噌汁のような料理と例えられています。好きな野菜や残りものの野菜などをどんどん入れて、オリジナルのハリラスープをぜひ作ってみてください。とっても温かでやさしく味わいのあるスープです。