記者・櫻井と編集・沢木による試乗レポート。今回は、「スバル/インプレッサ スポーツ 2.0i アイサイト」編です。
沢 インプレッサはアウトドアズマンにも馴染み深いクルマだけど、派生モデルのXVやステーションワゴン化したレヴォーグがある今、あえてこれを選ぶ理由が減った気がします。
櫻 でも、それら「インプレッサ系」の中核が一新されたんだから、今後を占う意味でも重要なモデルだよ。
沢 確かに。見た目はキープコンセプトで、洗練さが増した印象ですね。
櫻 デザイン以上に変わったのが中身。基本骨格、いわゆるプラットフォームが新しくなったおかげで、テストコースでの試乗中、乗り心地がすごく良かったことに気付いたはず。
沢 ボディーががっしりしていて、余計な振動をほとんど感じませんでした。
櫻 そう。だから長時間乗っても疲れが少ない。プラットフォームは多額の開発費用がかかり、一度作ったら最低でも2、3世代は継続して使われる部分。
沢 つまり、今後モデルチェンジするXVやレヴォーグも新型インプレッサに匹敵する乗り味になる、と。
櫻 そういうこと。ボディーサイズは全長が約4㎝長くなり、後席の足元空間に余裕ができた。
沢 前の席も旧型より広々とした印象です。
櫻 それはダッシュボードのデザインが変わったことも一因。ナビゲーション周りがすっきりしたうえ、運転席と助手席の間にあるセンターコンソールの幅が広がり、隣の席との間に余裕ができたのは大きいよ。
沢 それに旧型もそうでしたが、視界が広いです。
櫻 スバルの前身は戦前にあった中島飛行機でしょ? 飛行機のコクピットは視界重視だから、今でもその伝統が生きてるんだって、スバルの人がいってた。
沢 それなら長旅も気持ちいいでしょうね。
櫻 アウトドアに直結する機能では、ラゲッジの開口幅が10㎝広くなったのがニュース。
沢 横に積める道具が増えれば後席をたたむ機会が減り、みんなで遊べます。
櫻 あとは地面とのクリアランスにもう少し余裕があれば、フィールドでも走りやすいんだけどね。
沢 次期XVなら、そこもクリアしているはず。今後のスバル車に注目ですね。
「スバル/インプレッサ スポーツ 2.0i アイサイト」
SUBARU
IMPREZA SPORT 2.0i EyeSight■問い合わせ先/スバル(フリーダイヤル)0120‐052215
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◎構成/櫻井 香 撮影/見城 了