自転車のハウツー本にはよく「ツーリングの際は荷物を必要最小限にまとめよう」なんてことが書いてある。純粋に走ることを楽しむなら、これはまあ正論なのだけれど、日々忙しいオトナが自転車旅に出るなら、もう少し余裕が欲しいところ。
年を重ねると体力が低下する代わりに、地理、歴史、食など、様々なものへの造詣が深くなる。走ることそのものより、美しい風景を写真に収めたり、地のものを食べたり、お土産を物色したりなど、プラスαの要素が旅の重要なモチベーションになるのだ。若いころはとにかく酔えればよかったお酒が、30も超えるとだんだん旨い肴無しでは進まなくなるのと同じである。
そんな大人サイクリストのワガママに応えてくれる旅自転車が、スポーツサイクルの運動性に実用車の積載性を併せ持つ〝コミューターバイク〟だ。
アメリカの自転車都市で鍛え上げられた通コミューターバイク勤自転車は、大型のバスケットや丈夫なキャリアを装備し、ギターやデイキャンプ道具、遊び道具だって躊躇なく持っていくことができる。
その貨物積載性能をとことん進化させたのが、新世代コミューター「エッジランナー」。フレンドリーな形とラクめの乗車ポジションも手伝って、ゆる~く非日常にトリップできるのだ。
エクストラサイクル/エッジランナー188,784円(24段変速)
よく走るコミューターの後部を延長し、ずば抜けた積載能力を手に入れた変わり種。フロントホイールを26インチ、リアを20インチにすることで重心を下げ、より安定して荷物を運べるようにした真性貨物自転車だ。豊富なオプションでクルマと遜色のない快適ワガママ旅が楽しめる。27段変速と24段変速があり、オレンジやライトブルーなどの明るい車体色も選べる。※バッグや荷物は別売りです問い合わせ先:モトクロスインターナショナルTEL:052(773)0256 http://www.ride2rock.jp/top.php
"コミューター"という新たな旅自転車のカタチ
シュウイン/4ワンワン2 60,000円
フロントにハンドル一体型のバスケットを備えたモダンなコミューター。リーズナブルな価格にもかかわらず、24段変速にディスクブレーキと、装備は本格派。幅4cmと太めのタイヤの特性を活かしてのんびりと走りたい。問い合わせ先:マルイTEL:078(451)2742 http://www.schwinn-jpn.com/index.html