キャンプの調理器具には何が必要なのか?
キャンプに行ったら、必ずと言っていいほど作る「キャンプ飯」。
そのため、これからキャンプを始める人の購入候補にまず上がるのが、キャンプ用の調理器具ではないでしょうか。
今回は、料理歴20年・調理師免許を保有している筆者がおすすめする調理器具を3つご紹介いたします。
調理器具の購入を検討されている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
まずは基本的な調理方法を把握しよう!
今は、キャンプに使える魅力的な調理器具がたくさん販売されているので、なにを購入したらいいか迷ってしまいますよね。
筆者がキャンプを始めた頃は「デザインが好みだから」と、あまり必要のない商品を購入してしまうことがよくありました。
そこで、調理器具を購入する際に知っておくと便利なのが、以下の「7つの基本的な調理方法」です。
- (1)焼く
- (2)茹でる
- (3)炒める
- (4)揚げる
- (5)煮る
- (6)和える
- (7)蒸す
基本的な調理方法は、大きく7つに分類されます。
つまり、7つの調理方法をこなせる調理器具を揃えれば、基本的なキャンプ飯は全て作ることができます。
この観点から、筆者がそれぞれの調理方法に適した調理器具をご紹介いたします。
料理歴20年のキャンパーがおすすめする調理器具3選!
筆者がおすすめする調理器具は、次の3つです!
1.鉄製のフライパン
1つめは、「(1)焼く」「(3)炒める」「(4)揚げる」をこなすことができる鉄製のフライパンをおすすめします。
キャンプ飯の王道は、お肉をシンプルに焼くステーキではないでしょうか。
鉄製のフライパンは熱伝導率が高く、保温性に優れているため、普通のフライパンよりも高温を維持することができます。
そのため、お肉を焼く際に「外はカリッと、中はジューシー」に仕上げることができるので、お店のような味をキャンプで味わうことができますよ。
もちろん焼くだけであれば、小型の鉄板でもおいしく焼くことは可能です。
ただ、炒める・揚げるの調理を考えたときに、様々なシーンで使いやすいのが鉄製のフライパンだと言えるでしょう。
テフロン加工などのフライパンも便利なのですが、高温調理に向かないことも。そのため、キャンプ中は鉄製のフライパンのほうが相性の良い場面が多いです。
日常で使う機会は多くないとは思いますが、キャンプ中はとても使い勝手のいい調理器具になるので、ぜひ試してみてください。
2.クッカーセット
2つめは、「(2)茹でる」「(5)煮る」「(6)和える」をこなすことができるクッカーセット。
クッカーセットとは、鍋などの調理器具を1つにまとめたものです。
クッカーセットを使うことで、茹でるや煮るの調理はもちろん、鍋の底が深いものが多いので、和える調理も楽にこなすことができます。
また、ご飯を炊く場合も使い勝手が良く、キャンプで重宝する調理器具になりますよ。
クッカーセットは軽量に作られているものが多いので、その場合は持ち運びも苦になりません。
キャンプでは、揃えておいて損のない調理器具になるので、持っていない場合は1つ購入を検討してみてはいかがでしょうか。
3.ダッチオーブン
3つめは、7つの調理方法をすべてこなすことができる、ダッチオーブンをおすすめします。
調理方法の幅も広く、多くのキャンパーに愛されるダッチオーブン。
ソロキャンプで活躍する場面は少ないかもしれませんが、2人以上のキャンプを考えている方には、ぜひ購入を検討してほしい調理器具です。
理由は、鶏の丸焼きやパン、ピザや石焼き芋など、インパクトがあってキャンプの素敵な思い出になる料理を作りやすいからです。
利便性だけを考えると、2つめまでにご紹介した鉄製のフライパンとクッカーセットで、ほぼ全ての調理をこなせます。
ただ、キャンプでしか味わえない非日常を、インパクトのある料理でさらに味わい深いものにしてくれるのがダッチオーブンです。
キャンプ中の料理の幅もぐんと広がるので、おすすめする調理器具の1つに挙げさせていただきました。
まとめ
今回は、キャンプにおすすめの調理器具を3つご紹介しました。
7つの基本的な調理方法を把握しておくことで、揃えるべき調理器具を簡単に見つけることができますよ。
キャンプの調理器具を使いこむことで調理器具の味が出てくることを、「育てる」と、多くのキャンパーは表現します。
お気に入りの調理器具をじっくり育てていくのも、キャンプの醍醐味なので、ぜひ一生使い続けられるキャンプギアに出合ってくださいね。