環境問題解決にも一役!材料はシンプル、アーモンド(オートミール)と水と塩だけ
近年、牛乳の代替品として、注目を集めている植物性ミルク。豆類、ナッツ類、穀類など種類もどんどん増えていますね。植物性ミルクは、使用する材料も作り方もとてもシンプルなので、自分で作ることができます。
ここでは、植物性ミルクの代表的な『アーモンドミルク』と『オーツミルク』の作り方と、それぞれに含まれている栄養や特性を比較しながら、植物性ミルクの楽しみ方を紹介していきます。
アーモンドミルクとは?
アーモンドミルクの主原料は、アーモンドのナッツミルクです。とくに抗酸化作用のあるビタミンEが豊富で、食物繊維にオレイン酸やミネラルもマグネシウム、カルシウム、鉄、亜鉛などバランスよく含まれています。
オーツミルクとは?
オーツミルクの主原料は、オートミール(オーツ麦)、穀物ミルクです。とくにβグルカンという食物繊維が豊富で、植物性タンパク質や鉄分などが多く含まれています。
ナッツアレルギーや豆アレルギーの人でも飲むことができます。
植物性ミルクを作るときのポイントは「塩」
塩を入れることによって味が締まり、甘味が引き立ちます。
【アーモンドミルクのレシピ】
【材料】
- アーモンド 100g
- 水 300ml(アーモンドの3~4倍量)
- 塩 少々
<下準備>
・アーモンドをたっぷりの水にひと晩(8~12時間ほど)浸します。
<作り方>
(1)アーモンドはきれいに洗い、水けをきります。
(2)ブレンダーにアーモンドを入れ、3倍量の水、塩少々を入れ攪拌(かくはん)します。
(3)ボウルにざるを置き、その上に布をのせ、濾せばできあがりです。
【オーツミルクのレシピ】
【材料】
- オートミール 100g
- 水 300ml(オートミールの3~5倍量)
- 塩 少々
<下準備>
・オートミールを3時間ほど浸水します。
<作り方>
(1)オートミールをブレンダーに入れ、3~5倍量の水(水分量は好みのとろみ加減で調整)を注ぎ攪拌します。
※攪拌する時間は、15~20秒ほど。あまり回しすぎると粘りがでるので注意してください。
(2)ボウルにざるを置き、布をのせ優しく絞って濾します。
アーモンドミルクとオーツミルクの違いは?
見た目はほぼ一緒ですが、テクスチャーはまったく違います。アーモンドミルクは水に近くさらっと、オートミールはトロッとしています。
味の違い
アーモンドミルク
コクも感じられますが、さっぱりとしています。生のアーモンドを使うとよりさっぱりと。ローストされているものは香ばしさがプラスされます。クセがないのでどんな料理にも使えます。
オーツミルク
クリーミーでコクがあります。オーツミルクはアーモンドミルクに比べると、豆乳に近い味わいです。
作ってみた感想
アーモンドミルク
味が好きでたまに作ります。パルプ(絞りかす)もいろいろ使えて便利ですが、ちょっとコストパフォーマンスが悪いのが難点。
オーツミルク
今回初めて作りました。アーモンドミルクと比べるとコストパフォーマンスが良いです。ただ、作るとき粘りが出やすいのが難点。オーツミールをひと晩冷蔵庫でふやかして、ブレンダーにかけずに混ぜる程度で濾してもいいと思います。
使う前にはよく振って
手作りした植物性のミルクは、冷蔵庫での保存が必須です。賞味期限は短く、3~4日を目安にしてください。あと、分離しやすいので使う前によく振ってから使いましょう。
パルプ(搾りかす)について
それぞれ搾ったあとのパルプ(搾りかす)。パルプは、おからのようなイメージで使ってみてください。味をつけ薄く伸ばしてフライパンやトースターなどで焼けばクラッカーに。
植物性ミルクを楽しむポイント
使用する素材によって風味や栄養が違います。抗酸化作用、美肌効果を得たいならアーモンドミルク、整腸作用や便秘改善ならオーツミルクといった具合に、味の好みプラス自分が欲しい効果で選ぶのがおすすめです。
原材料の少ないものを
ただ現状、日本で市販されている植物性ミルクの多くは、糖分のほか、さまざまなものが添加されています。手作りした植物性ミルクを飲み、本物の味を知ったうえで、市販のものもうまく取り入れていけばいいのかなと思います。
今後ますます身近になりつつある植物性ミルク。おいしく、ヘルシーに自分仕様にどんどんカスタマイズしていけたらいいですね!