モミジの隣の月桂樹もスクスクとのびて電線に接触していたため、こちらも刈り込まなくてはならない。
(庭には2本、月桂樹が生えているけれど、来歴を知らない。カキやビワみたいに捨てた種から勝手にはえてくることはないので、誰かが植えていったんだろう)
なにをつくろうか?
具体的に思いつかないから、スプーンやフォークよりも大きめの伐りだしておく。
ところで、「カトラリー_cutlery」はなんて訳せばいいのだろう。翻訳してみたら「食卓用金物類」と出た。食器だとおもっていたけど、食器は「dish」だそうだ。
定義は「食事時に使う刃物類」だったら……食刃物…う〜ん。
完成予想図を描いてからつくり始めると(経験上)どんどん離れていってギャップに悩むことになるのため、ともあれ削り出す。木目には削りやすい方向があるから、あまり逆らわずに削っていけばなんとなく形がおさまっていくことになっている。
使うのは丸刀と丸鑿そしてフックナイフ。
削り始めると、おなじみの香りがたちのぼってきた、、、これは、、、カレーだ。
カレーをつくるとき、最初にホールスパイスと一緒にローリエを油で炒める。その時の香りだ。
これだけ香りがきついと、食べ物によっては邪魔になる、だったらカレー用のカトラリーをつくろう(カトラリーはカトラリーでいいね)。食べる時ではなくカレーを作る時に使える道具をつくろう。
炒める、掬う、そして刮げる形をゴールとする。
で、出来上がりがこれ。
考えてみたらこれは調理器具だから「カトラリー」じゃないね「Cookingtool」だ。
ただ……スパイスの香りがしっかりとしみ込んで、元の香りと相まってそれはそれはかぐわしい調理道具に。味噌汁がエスニックになるので和食には使わないことにしています。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
yuzuさん
野外活動好きのイラストレーターです