見た目の変化だけでなく、上方向に拡散する光を下方向に反射させて手元を明るくする効果が期待できます。
作業的にはステンレス皿に穴を開けるだけ…ですが、穴開け径や中心位置を義務教育で培った学びを駆使して割り出して加工します。
材料(全てセリア)
・ステンレス皿(19cm:ペトロマックスHK500)
・ステンレス皿(19cm:フュアハンド276)
・ステンレス皿(16cm:ベアボーンズビーコン)
必要な道具
・電動ドリル
・金属ヤスリ
・ニブリングツール(ネットショップで1500円位)
・マスキングテープまたはたこ糸
・曲尺(かねじゃく)など直角の取れる物
・油性ペン
・コンパス
・セロテープ
・電卓
※ノギスで測定が出来る場合はこの項は飛ばして下さい。
図の様にシェードを付けたい部分にマスキングテープを1周貼ります。テープの重なった部分を跨る様に印を付けます。テープが通らない様な場所はたこ糸等も同様に使えます。
円周長=2x円周率(3.14)x半径
半径を求められるように式を入れ替えると、
半径=円周長/2x3.14
要は測った円周長を6.28で割れば半径を求める事が出来ます。
中学で学んだ「円周角の定理」を使います。
※理解しなくても出来るので不要な方は次項へ進んでください。
ポイントは、適当な円弧から円周上の適当な点を結んだ角度㋐は円弧から円の中心を結んだ角度㋑の半分の角度になると言う部分です。
なので㋐が90度なら㋑は180度の直線となります。円の中心を通る直線は、中心線となりその長さは直径になります。
曲尺または直角の取れた画用紙等の角部分をステンレス皿の縁にピッタリ合わせます。
次にステンレス皿の縁と曲尺の交点2カ所に印を付けます。この2点を結んだ直線が中心線になります。同じ作業を曲尺の位置を変え繰り返します。この2直線の交点がステンレス皿の中心になります。
2本の直線を引いて交点を出せば「この為の義務教育だったのか」と感動する事でしょう。
しかし待って下さい。確認の為に3本目、4本目の中心線を引いてみると…、結構ズレてます…。
皿の凹凸やペンの芯の太さが影響するので誤差が生じます。まさに「机上の空論」
まぁ、多少の誤差は気にせず進めましょう。だってDIYなんですから問題ありません。むしろハンドメイドの味となって愛着も増すことでしょう。
先に算出した半径にコンパスを合わせ円を描きましょう。皿の中心にセロテープを数枚重ね貼りにする事で中心位置がズレにくくなります。
その穴にニブリングツールを入れて切り始めます。ニブリングツールは、少しずつステンレス板を噛み切っていくイメージで精度の良い加工が出来るツールになります。これを使う時はアウトドアグローブ等の装着をお薦めします。細かい鉄片が飛ぶ事とニブリングツール自体からの手の保護と滑り止めの役割です。
ベアボーンズの様なLEDランタンは発熱が少ないので、塗装やエッジにモール等で飾り付けをして楽しめます。お好みで装飾しましょう。
義務教育を駆使したシェード作り、如何でしょうか?是非、チャレンジしてみて下さい。
「ケーキを等分するガイドを表示するスマホアプリ」を使えば、もっと簡単に皿の中心が分かるのはナイショです(笑)。
※こちらの記事は過去の読者投稿によるものです。
ちゃんケンさん
クラフト、カスタム、エイジングが大好物な神奈川県民。2020年、大好物が全て堪能出来る『キャンプ』と言うアクティビティに出会ってしまい深い沼に引きずり込まれ中。
中々キャンプには行けないが夜な夜な狭小ベランピングでお湯を沸かして欲望を満たしている。
・ファミリーキャンプとソロベランピングがメイン
・好きなブランドはユニフレーム
・好きな燃料はCB缶と灯油