ハイキングではマナーを守ろう
山で心地よく遊ぶためには、守るべきルールやマナーがあります。
山では、街とは違う景色を観られる一方で、危険もたくさん潜んでいます。
ルールやマナーをあらかじめ知っておくことで、山で起こりうる様々なトラブルを防ぎ、楽しいハイキングの時間を過ごせるようになります。
難しいルールは、ハイキングを始めてから覚えても問題ありません。
まずは、知っておくべき簡単なマナーからご紹介しますので、出かける際は意識してみてくださいね。
ハイキングで知っておきたいマナー6選
ハイキング初心者の方に、ぜひ知っていただきたいマナーを6つご紹介いたします。
1.挨拶をする
他のハイカーとすれ違うときは、挨拶をするようにしましょう。
お互い気分良く楽しむためには、挨拶が欠かせません。自分が挨拶をしなくても、大体の登山者は挨拶をしてくるでしょう。
挨拶は、自分の存在を相手に知らせる意味合いもあります。
必死に歩いている人は、前が見えていないことも多いです。
挨拶をすることで、「あなたの前に、人がいますよ!」というアピールをして、衝突や事故を防ぐことができるのです。
さらに、挨拶を交わした相手が山頂から折り返してきている場合は、山頂の混雑状況などを聞くことができます。
情報収集することで、その日のハイキングルートを自分好みに変更することができます。
2.ゴミは持ち帰る
ゴミは、必ず持ち帰るようにしましょう。
一人がゴミを捨てると、それに釣られてどんどんゴミを捨てる人が増え、自然の景観が汚されてしまいます。
さらに悪化すると、最終的にハイキングや登山を制限されてしまう可能性があります。
プラスチックやティッシュなどは、なかなか自然に還りません。
自分も自然を守る一人だという意識を持って、ゴミを出さないようにする、もしくはゴミを入れる袋を持参するようにしましょう。
3.火の扱いに注意する
山では、くれぐれも火の扱いに注意しましょう。
日本の山では、基本的に直火禁止です。
昨年、山火事のニュースが相次いでいましたよね。
小さな葉っぱについた火が、森全体を燃やしてしまうこともあるのです。
ハイキングコース上の休憩スペースでは、火の取り扱いに関する注意事項が書かれていることが多いので、その場所のルールを守って利用するようにしましょう。
特に、クッカーで料理をするときに使うバーナーは、乾燥した枯葉などの上で使用しないでください。そして、最後に火を消すところまで、しっかり責任を持って管理しましょう。
4.追い抜くときは急がない
前にいるハイカーを追い抜くときは、急かさずに、声をかけてから追い抜くようにしましょう。
ハイキングをしていると、自分よりペースが遅い人に追いついてしまうことがあります。
かといって、人に合わせてペースを落とすと、余計に疲れてしまいます。
そんなときは、左右に崖など危険な場所がないことを確認し、前方のハイカーに「こんにちは」と声をかけて自分の存在を伝えてから、追い抜くようにしましょう。
他のハイカーに抜かしてもらうときは、左右安全な場所で立ち止まってから、相手が通れるスペースを空けてあげましょう。
5.植物は採取しない
ハイキング中は、植物を勝手に採取しないようにしましょう。
自然の宝庫である山には、街には咲いていない花や植物がたくさんあります。
これらの植物は、その地の生態系の中で絶妙なバランスを保って生息しています。
自分より後に歩く人たちに同じ景色を楽しんでもらうためにも、植物は採取せずに、写真を撮って思い出だけ持ち帰ってくださいね。
6.休憩場所は道以外で
休憩するときは、登山道・遊歩道以外の場所を選ぶようにしましょう。
ハイキングに行くと、たまに道で休憩をとっている人を見かけます。
登山道や遊歩道は、安全に休憩をとりやすいのですが、他のハイカーが通る道を塞いでしまいます。
ハイキングコースには、展望台など休憩をとるためのスペースが設けられていますので、そこを利用するようにしましょう。
マナーを守って心地よいハイキングを!
初めてハイキングにいくときは、マナーやルールがわからず不安なことも多いと思います。
最低限の山でのマナーを身につけて、心地よくハイキングを楽しんでくださいね!