最近、地震が頻発している。あらためて、家庭や会社では、防災用品の準備や食糧の備蓄を心がけるようにしたいもの。しかし、防災対策といっても、いったいどこから手を付ければよいのだろうか?
「最低限揃えておくべき防災用品」について、東京都総務局総合防災部防災管理課課長代理 防災普及担当の山中圭子さんに教えてもらいました。
備え1 水(ミネラルウォーター)
富士ミネラルウォーター/非常用5年保存水 2ℓ PETボトル(1ケース6本入り)
軟水で飲みやすく、高級レストランでも使われる「富士ミネラルウォーター」。5年間保存可能。
水道水は常温であれば3日間はもつので、汲み置いておけば災害時に生活用水として活用で きる。3日経ったら洗濯などに利用すれば良いだろう。
「東日本大震災の発生時は、物流がストップしてスーパーから生活物資が消えました。家族が3日以上過ごせるだけの食糧は、常に備蓄しておきましょう。長期保存できるミネラルウォーターを用意するほかに、普段から水道水をペットボトルに汲み置きしておくのもおすすめです」(山中さん)
備え2 非常食
江崎グリコ/ビスコ保存缶
5枚ずつ分包した「ビスコ」が6パック入りなので、家族で分け合える。5年間の長期保存が可能。災害時の糖分摂取にも重宝する。
非常食といえば乾パンが定番だが、糖分が取りたくなるもの。ほんのり甘いお菓子類なら、お子さんがいる家族には嬉しい非常食といえるだろう。レトルトパウチ食品も保存に向くので、買い置きをおすすめしたい。
http://www.glico.co.jp/bisco/products/index.html
備え3 ソーラー充電器
地震の発生直後は停電が起こり、テレビや照明器具が使えなくなる可能性が高い。
「これまでは災害時の必需品は懐中電灯でしたが、現代は携帯電話やスマートフォンなど、何かと充電が必要な機器がたくさんありますので、ソーラー式の充電器が重宝します。また、電池や手回し発電で使えるラジオを1台は準備しておき、災害情報をリアルタイムで入手するように心がけましょう」と(山中さん)
備え4 ラジオ
パナソニック/FM-AM 2 バンドレシーバー RF-TJ20
手のひらサイズのラジオ。ハンドルを回して充電して聞くこともできるほか、スマートフォンや携帯電話にも充電できる。LEDライトやサイレン機能もある。乾電池の利用も可。
http://panasonic.jp/radio/line_up/keitai.html
備え5 ヘルメット
トーヨーセフティー/防災用折りたたみヘルメット BLOOM No.100
普段は折りたたんで収納でき、紐を引くだけでヘルメットに変形。家庭や職場に人数分揃えておきたい。重量約430g。
備え6 ライター
ウインドミル/camperⅢ
コンパクトで扱いやすいライターで、着火は片手人差し指一本で可能。燃料ガスの残量も確認できる。サイズ/76×69×20mm。
防災用品を買い揃えたら、定期的に使い方を家族で確認しておこう。普段から防災意識を高
めておくことが、災害時に生き延びるために不可欠なのだ。
◎構成/山内貴範 ◎撮影/小倉雄一郎