ウマいけど辛い、辛いけどウマい!房総名物のB級グルメ「勝浦式タンタンメン」をおうちで再現
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    2022.04.01

    ウマいけど辛い、辛いけどウマい!房総名物のB級グルメ「勝浦式タンタンメン」をおうちで再現

    自宅で作った勝浦式タンタンメン

    港町、外房勝浦(千葉県勝浦市)のご馳走「勝浦式タンタンメン」。辛みと旨みが同居中デス!

    じつは歴史ある港町の麺

    ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」でゴールドグランプリを獲得した「勝浦式タンタンメン(以下勝タン)」。その歴史は60年近く前からと古く、このあたりに多い漁師や海女さん、海で冷えた彼らの身体を温めるため、熱く辛いそのメニューが生まれたとか。現在は千葉県勝浦市内の30店舗以上でメニュー化されているそうです。

    そんな外房勝浦に、親の仕事の都合で13歳のときから通っている私です(なにげに房総ネタが多いのはそのせいです。笑)。今でも2か月くらいに一度はお邪魔しているので、「第2の故郷」といっても大丈夫かな。

    まずはサクッと勝浦市について紹介させてください。

    勝浦朝市

    活気がある勝浦の朝市

    東京からクルマで約2時間。勝浦の朝市は石川県能登半島の「輪島」、岐阜県の「飛騨高山」に並び「日本三大朝市」といわれています。漁業で栄える街だけあり、さすがに鮮魚が目立ちますが、野菜や花や食べ歩きができる「わらび餅」なども売られています。

    勝浦ビッグひな祭り

    「かつうらビッグひな祭り」で、階段にたくさんのおひな様が飾られている様子

    勝浦の春の風物詩「かつうらビッグひな祭り」。今年を含め、ここ数年は新型コロナによる中止が続いています。例年、期間中には、町中におひな様が「これでもか!」と飾られます。

    遠見岬神社

    「遠見岬(とみさき)神社」から町を一望

    勝浦の繁栄を見守ってきた「遠見岬(とみさき)神社」から町を一望。

    勝浦港

    賑わう勝浦漁港

    日本有数のカツオの水揚げ港。釣り場としても有名で、週末には釣り人たちでにぎわいます。

    はじめて食べた”勝タン”

    1988年からかれこれ30年以上勝浦に通い続けている私ですが、勝タンを食べたのはわりと最近。勝タンがB-1グランプリに出場し始めた2011年あたりでしょうか。

    炒めたザク切りの玉ねぎと挽き肉が、真っ赤なスープに浮かんでいる勝タン。白ゴマを散らしたり、ラーメンのてっぺんにはさらした玉ねぎスライスや長ネギがどさっ。店によって仕上げはさまざまですが、見た目のインパクトとは異なり、じつは醤油ラーメンベースのシンプルな味わいです。

    ラー油の浮かんだスープはレンゲで一口すすると見た目より辛くない。玉ねぎの甘みに挽肉のコク、素直に「おいしいな」と思いつつ、麺をすすったとたん目が覚めました! ともすれば、むせかねないほどの危険な辛さに変わったのです。

    「ぞぞぞ!」 と思いっきりすすりたい。でも、むせそう……。麺を食べながらこんなに葛藤したこと、いままであっただろうか。軽い欲求不満になり、でもそれが妙に心地よく、勝浦へ行くたびに勝タンをいただいています。

    でもこのごろは、「おうちで勝タン」にハマっています。

    勝タンの調理開始

    調理は簡単。そして自宅でもばっちり勝タンの味わいが再現できます。キャンプにもおすすめですよ!

    勝タンの発祥といわれている「江ざわ」。私も何回かお邪魔したことがありますが、山のなかにぽつんとあるお店は大人気で、休日ともなると長蛇の列。数時間待ちは必至です。

    この江ざわの勝タンが、じつはスーパーで買えるのです。これがまた調理が簡単でおいしい。待ち時間ゼロ分、おうちで江ざわ。ぜひオススメです!

    常温より「要冷蔵」派

    今回使った材料など

    個人的趣向ですが、私は駅の土産物屋などで売られている箱に入った3人前の江ざわ(常温)よりも、勝浦のベイシアというスーパーに売っているアイランド食品の2食入り「要冷蔵」な江ざわが好きなのです。値段は500円しなかったと思います。

    材料(2人分)

    • 玉ねぎ小1 →ざく切り
    • にんにく1 →粗みじん切り
    • 豚ひき肉100gくらい
    • 長ネギ10cmくらい →細切りにしたいのですが、私は不器用なので太切りになってしまいます……。

    パッケージの裏側には作り方などが書いてあります

    パッケージの裏側には作り方などが書いてあります。

    袋のなかに入っている縮れ麺と凝縮スープが2セット。

    袋を開けると細めの縮れ麺と凝縮スープが2セット入っています。

    じつをいうと大の麺好きな私です。だいたい朝はラーメン、うどん、そば。夏場はそうめんの登場が多め。あと韓国冷麺も。毎週末はソースから手作りするパスタ。大好きな言葉は「人類は麺類」。麺を茹で始めてからバタバタと慌ててスープを作り始める亡き母に、「麺を粗末にしないで! 準備が全部終わってから茹でて!」とよく注意したものです。

    そんな私が作る「最高のタイミングの勝タン」、どうぞご覧アレ。

    下ごしらえ

    玉ねぎを粗みじんにします

    玉ねぎを粗みじんに切ります。まぁ私にかかれば、みじん切りも粗みじんになるのですが……。

    ニンニクはみじん切り、長ネギは(精一杯の)細切りにします

    ニンニクはみじん切り、長ネギは(精一杯の)細切りにします。

    カットした玉ねぎを電子レンジで600w、1分間、加熱します。

    粗みじんにした玉ねぎを電子レンジで600wで1分加熱します。

    豚ひき肉を火にかけます

    具材がすべて準備できたら豚ひき肉を炒めます

    すべての具材が準備できたら豚ひき肉を炒めます。軽く塩胡椒。ふわふわの食感が好きなので、私はあえてキッチンペーパーなどで脂を吸いません。

    肉の色が変わったらニンニクを投入

    肉の色が変わったらニンニクを投入。

    ニンニクの香りが立ったらレンチンした玉ねぎ投入!

    ニンニクの香りが立ったらレンチンした玉ねぎ投入!

    フライパンからは、いい匂いが

    ああ、いい匂い。

    沸かしたお湯500cc(2人分)をきっちり計って入れます

    沸かしたお湯500cc(2人分)をきっちり計って入れます。目分量はダメよ(笑)。

    煮込みスタート

    お湯500ccを注ぎ、煮込んでいきます

    きっちり計ったお湯500ccを注ぎ、ぐつぐつ煮込んでいきます。

    見るからに辛そうなスープを入れます

    見るからに辛そうなスープをin!

    丼を温める

    丼を温める様子

    熱々をいただいてこそ麺の醍醐味。とにかく 工程は丁寧にするに限ります。大変大ざっぱな性格のA型乙女座うさぎ年の私ですが、麺に対する気持ちはいつでも真剣です。

    麺を茹でる

    いよいよ麺を茹で始めましょう

    さぁすべての準備は整いました。いよいよ麺を茹で始めましょう。

    私の場合、1分半ゆでます

    説明書きには「ゆで時間2分半」とありますが、私はあえて1分半!  最初は堅麺。食べ終わるころちょうどいい食感に変わります。

    湯切りは両手で!

    湯切りは両手で丁寧に!

    スープをよくかき混ぜながら丼に移します

    最初に麺。お次はスープ。よくかき混ぜながら丼に移します。

    最後に長ネギを載せたら完成!

    最後に長ネギを載せたら完成!

    いただきます!

    いただきます! むせないように気をつけてくださいね(笑)。

    味変

    後半戦はパウダー胡椒と酢で味変するのもあり

    後半戦はパウダー胡椒と酢で味変すると、また雰囲気が変わって二度美味しい。

    アイランド食品の勝タン、万人受けするようにでしょうか、お店でいただくより気持ちマイルドな仕上がりになっています。もっと辛い方が好みであればラー油を垂らすといい感じになると思います。

    とはいえやっぱり辛い。辛ウマ! ウマ辛! 細めの縮れ麺と、シンプルだけど具だくさんなひき肉と玉ねぎ。それらにしっかり絡んだスープ。いつまでもちびちびとすすり、いやぁ、おいしい。幸せだ。いつもごちそうさまでした。

    “江ざわ”の勝タンが買える店

    【東京都内】
    ライフ経堂
    ライフカフェ・セントラルスクエア押上駅前店

    【千葉県内】
    ベイシア勝浦店
    →私はここでいつも2セット買って帰ります。外房にお越しの際は、ぜひお土産にどうぞ。
    勝浦のほか千葉県内のベイシア22店舗で売っているそうです。

    そのほか、通販サイトなどでも購入できるようなので、遠方の方はそちらを利用するのもあり。

    ぜひ食べてみてくださいね!

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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