のんびり過ごしたいキャンプでは、なるべくシンプルな手順で美味しい料理を作りたい…それなら事前に“塩するだけ”の調理法がおすすめ。
ややこしい準備はいっさい不要。塩×時間が食材の旨味を引き出し、いつものキャンプごはんやおうちごはんが簡単に、より美味しく仕上がります。
これからの季節は、食材の保存の面でも塩をふっておくと安心です。
今回は筆者が日常的に作り、頼りにしている、塩をして寝かせておいた食材を使ったレシピを紹介します!
豚肉×塩
作り方
豚の肩ロースブロック(450g程)に塩小さじ2弱をふり、全体にまんべんなく、よくすりこみます。
ラップでぴっちりと包んだら、ビニールのジッパー付き保存袋などに入れて冷蔵庫で1日以上寝かせます。筆者は、キャンプの2~3日前に仕込むようにしています。
仕込みは以上。あとは時間が旨味を引き出してくれるのを待つだけです。
塩をまぶしておいた肉は、そのままカットして焼くだけでも美味しいですが、いくつかおすすめのレシピをご紹介します。
スープ料理に
まずは、ポトフなどのスープ料理です。塩をまぶしておいた肉とお好みの野菜、ローリエを一緒に煮込むだけ!
煮込み終わったら、塩で味を調整してください。肉と野菜の旨味だけで味が決まり、優しいスープの完成です。組み合わせる野菜で、和風にも洋風にもアレンジできますよ。
茹で豚も美味しい
じっくり煮込む、茹で豚もおすすめです。ネギや生姜、玉ねぎなどの香味野菜、少しのお酒と一緒に、水からコトコト30分~1時間ほど煮込み、粗熱をとれば完成です。
スライスしておつまみにしたり、パンにはさんで食べても美味しく、キャンプの人気メニューです。焼きそばやチャーハンの具材にしても合います。
茹で汁もスープとして使えるので、好みの味にととのえて活用しましょう。うどんやラーメンのスープのベースにすると、いつもの味がワンランクアップしますよ。
鶏肉×塩
作り方
鶏モモ肉1枚(250g程)に対して塩小さじ1弱をふり、全体にまんべんなく、よくすりこみます。
ラップでぴっちりと包んだら、ビニールのジッパー付き保存袋などに入れて冷蔵庫で1日~2日ほど寝かせます。
作業はこれだけですが、味がバッチリ決まります。
焼くだけでごちそうチキンステーキに
キャンプ当日は、スキレットや焼き網で香ばしく焼き上げるだけ! お好みでブラックペッパーやニンニクをプラスしてみてくださいね。お肉の甘味と塩味をしっかり味わうことができます。
焼き鳥にしても美味しい
また、ひと口大にカットして串にさせば、塩味の焼き鳥の完成。表面だけでなく、お肉全体に塩味が浸透しているので、追加の調味料なしで満足できます。
たまご×塩
作り方
まずは、ゆで卵を作ります。沸騰したお湯で8分~9分ほど卵(6個)を茹でます。
卵を茹でている間に、漬けるための塩水の準備を。ジッパー付きのビニール袋に、水200ml、塩50gを入れ、塩を溶かします。このとき、塩が溶けきらないかもしれませんが大丈夫です。
茹であがった卵を、熱いうちに塩水に漬けます。なるべく空気を抜くように袋の口を閉めて、全体が浸かるようにしましょう。
冷蔵庫でひと晩ほどおけば完成です。
浸透圧を利用して味をつけているため、時間をおくほど卵につく塩味は濃くなります。
卵の大きさにもよりますが、M~Lサイズの卵なら10時間前後の漬け時間で、ちょうどよい塩味の茹で卵ができあがります。漬け時間は、好みに合わせて調整してみてくださいね。
ネギ×塩
作り方
ネギ1本をみじん切りにします。小さじ1/2くらいの塩を振り、しんなりするくらいなじませたら完成です。
たったこれだけの手順ですが、さまざまな料理に活用できる万能調味料に。
焼きそばやチャーハンにプラスしたり、スープなどに入れても美味しくなります。
また、このネギ塩に、ごま油を足せば焼肉屋さんなどでおなじみの“ネギ塩だれ”に。BBQの肉料理などと相性抜群です。
ごまやニンニク、レモン汁などをプラスして、オリジナルのネギ塩だれを作ってみるのもおすすめです。レタスやきゅうりなどの野菜にも合うので、和えてサラダにしても。
とりあえず“塩するだけ”!
塩味の浸透した食材は、シンプルな調理法で美味しく仕上がるので、キャンプ場での調理がラクになり、味付けの失敗も少なくなりました。
それぞれの食材のポテンシャルを高めてくれる“塩するだけ”の下準備、キャンプで何を作るか迷ったときは、ぜひ試してみてくださいね!