ハイキングで山メシを楽しもう
今年こそハイキングを始めよう!と思っている皆さん。
たった数時間の山歩きだからこそ、大自然の中でご飯を食べて、存分に山を楽しみたいと思いませんか?
今回は、山に持っていける小型調理鍋「クッカー」を使った簡単な山料理と、その楽しみ方をご紹介いたします!
山メシにはハイキングがおすすめ?
山メシを楽しむには、登山ではなく軽いハイキングがおすすめです。
登山では、天気の変化を考えて様々な装備を持参しないといけません。また、明るいうちに下山するために時間設定もタイトです。
そのため、ゆっくり山でキャンプを楽しむ時間はありません。
一方、低山に作られたハイキングルートは、本格的な登山と比べて、初心者でも気楽に挑戦できます。
持参する装備は本格的な登山に比べると少なく、歩く時間も1〜2時間程度、標高差はほとんどありません。
階段やコンクリートでしっかり舗装されている遊歩道的なルートであれば、朝早く出発しなくても山を楽しめます。
時間や体力に余裕を持てるハイキングでは、景色の良い場所でゆっくりと、プチキャンプを楽しむことができるのです!
今回は、そんなハイキングでの山メシの楽しみ方をご紹介します!
山メシに欠かせないクッカーとは?
クッカーとは、コンパクトで軽量な携帯用調理器具のことです。コッヘルとも呼ばれます。
多くのメーカーから様々なクッカーが販売されていますが、どれも非常に軽くて熱が伝わりやすく、山で使用するのにとても便利な製品ばかりです。
調理をするのに必要なのは、クッカー、ガス、そしてストーブ(ガスに接続するミニコンロ)だけです。
あとは、平らな地面を探して、セットすればOK!もちろん、火気使用が可能な場所を選んでくださいね。
ほとんどのクッカーは、中にガスとストーブが入るように設計されているため、ザックへの収納も便利です。
クッカーで作る簡単山飯3選
クッカーで作れる、簡単で美味しい山メシをご紹介いたします。
1.山頂でラーメン
なんといっても、山頂でのラーメンは王道です。
お湯を沸かすだけで作れるので、時間のかかる長距離ハイキングでも楽しめる山メシです。
まず、クッカーに水を入れて火にかけます。沸騰したら、麺を半分に折って投入!
山用のクッカーは、コンパクト性を重視して細身のものが多いです。麺をそのまま入れると全面が浸からず、一部分だけ固いままになってしまうため、折ってから入れるのがおすすめです。
麺を一定の時間茹でたら、あとは好みのトッピングをして食べるだけです。
筆者は、年越しの日に山から初日の出を見たいときは、クッカーを持参して年越しそばを作って食べています。
極寒の中、大自然に囲まれて食べる年越しそばは、格段に美味しく感じます!
なお、クッカーは、全体に熱が伝わりやすくなっています。
スープを飲むときは、口をそのままつけると火傷してしまう可能性があるため、スプーンを使ったり器に写したりするようにしましょう。
2.がっつり炒め物
クッカーは、蓋をフライパンとして使えるものがあります。
フライパンがあれば、がっつり炒め物を食べたいときに大活躍です!
まずは、牛脂でクッカーの表面をなじませ、炒めたい食材を投入します。
メインは牛肉、副菜はもやしやニラなど、半生でも美味しく食べられる具材を合わせるのがおすすめです。
山メシは、通常のキャンプと違って、風よけの設備もなく、火の通り方もまばらになります。
そのため、繊細な食材よりも、生焼けを気にせず食べられる具材の方が向いています。
筆者は、牛脂を持っていくことすら面倒なので、お肉から出てくる油で野菜も全て炒めてしまいます。
3.ほっこりカレーライス
クッカーが2つあれば、カレーライスを作ることもできます。
1つは、お湯を沸かしてレトルトカレーを温めるだけ。もう片方では、お米を炊きます。
お米は、あらかじめ家で洗っておきます。そして、乾燥させず水分を含ませた状態でチャック付きビニール袋などの保存用袋に密封します。水分を含ませておくのは、炊いたときに芯が残らないようにするためです。
クッカーにお米を投入し、水を入れます。
お米を炊く時の水加減の計り方
水の量ですが、筆者は難しい計量をせず、指で計ります。
多少の個人差はありますが、自分の薬指を垂直に入れて、米に指先が触れる状態で止めた時、指の第一関節に水面がくるぐらいがちょうどいい水量です。
お米とお水を入れたクッカーをまずは強火にかけ、沸騰して吹き出てきたら弱火にして、15分ほど火にかけます。蓋が浮いてきたら、重石を乗せておきましょう。
湯気が立たなくなり、ポコポコという音が聞こえなくなったら火を消します。
火傷しないよう、クッカーにタオルを巻いて全体を持ち、上下をひっくり返します。蓋が下になっている状態です。
こうすることで、底の方に米がこびりつかないようになります。
この状態で、10分程蒸らしたら、温めたカレーをかけて完成です!
このやり方なら、大体は美味しく炊くことができます。
クッカーの便利な使い方2選
山メシを食べる他にも、クッカーの便利な使い方をご紹介します。
1.寒い日に!湯たんぽのお湯を沸かす
寒い冬は、山やキャンプで体が冷えてしまいますよね。
そんなときは、クッカーでお湯を沸かして、湯たんぽを作るのがおすすめです。
キャンプ中なら、ひざ掛けの中に入れて使うと芯から温まってきます。
山やキャンプでのテント泊の場合は、寝袋の中に入れておくと、ホカホカの状態で眠ることができます。
2.山で淹れたてコーヒーを楽しむ
挽きたての美味しいコーヒーをドリップするというのもおすすめです。
山メシを食べた後に、クッカーでお湯を沸かして、絶景を見ながら淹れたてのコーヒーを楽しむ。こんな山遊び、コーヒー好きからしたらたまりませんよね。
ハイキングを始めると、歩くだけでは物足りないと感じる方も多いはずです。
そんなときは、クッカーセットを持って、いつもと違う山歩きを楽しんでくださいね!