注目が集まるキャンピングカー
キャンプはもちろん、普段の生活でも大活躍してくれるキャンピングカー。
コロナ渦で改めて注目度も上がり、納車は発注してから1年、車種によっては3年もかかるとも言われています。
そこで今回は、キャンピングカー歴8年の筆者が実際に感じた、キャンピングカーのリアルなメリット・デメリットをご紹介します。
キャンピングカーあるあるもお伝えするので、キャンピングカーの購入を検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
キャンピングカーのメリット
「キャンピングカーとは、濃い思い出を作ってくれるもの」
キャンピングカーのメリットについてはたくさんの情報がありますが、まとめるとこの一言に尽きるのではないでしょうか。
その他、筆者が感じているメリットには、以下のようなものがあります。
機能面のメリット
- 動く自宅:トイレ、キッチン、ベッド、ダイネット、冷蔵庫、冷暖房など、生活する上で必要な機能が備わっている。
- 空間の広さ:車種によるが、生活するのに十分な広さがある。
- 収納の多さ:キャンプ用具、生活用品などを常に入れておける。
精神面のメリット
- 旅のプラン、時間、食事など全てが自由。
- いつでも休憩ができる。
- 思い立ったら旅に出られる。
- 子どもや赤ちゃんがいても、トイレや食事で慌てる必要がない。
- ペットも一緒に旅ができる。
- チェックイン時間が無いため、渋滞を避けて目的地に到着できる。
- 災害時にも役に立つ。
こうしたメリットから、気軽に「今度はどこに行こうか?」と、家族や友人たちと計画することができます。
「充実した機能」があるからこそ、「心の余裕」がうまれ「思い出作り」に積極的になれます。
「思い出作り」といっても、何も特別な場所に行く必要はありません。
思い付きでパン屋さんに行って、そのまま公園に寄って食べるのも良し、車内で映画鑑賞をしながら食べるのも良し。ふと、ドライブをした先で昼寝をしても良いですし、読書をしても良いのです。
何も決まりはありません。
気楽に出かけて過ごす時間が、特別な時間となります。
キャンピングカーを買うというのは、決して安い買い物ではありません。しかし、家族や友人と大切な思い出をつくるという、何にも代えがたいメリットを生み出してくれるのがキャンピングカーです。
キャンピングカーのデメリット
一方、キャンピングカーのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
よく言われるものには以下の項目があげられます。
- 維持費がかかる:自動車税、保険料、タイヤ代やオイル交換などのメンテナンス代、駐車場代、燃料代など。
- 駐車場が探しづらい:車高があるため立体駐車場には入れない。
- 運転しづらい:車体が大きいため横風の影響を受ける、重量があるため爽快に走れないなど。
- メンテナンスが多い。
- ご近所の目が気になる。
- すべて自己責任である。
長く保有していると、駐車場探しや運転は慣れていきます。そのため特にデメリットと感じてしまうのは、メンテナンスの多さとご近所さんの目、自己責任に関することです。
メンテナンスは、トイレの処理や生活用水の補充や排水、装備の故障対応などがあります。こちらも慣れると簡単ですが、キャンピングカーならではのメンテナンスになるため、最初はどうしても手間と時間がかかってしまいます。
また、意外と気になるご近所さんの目。
注目度が高いとはいえ、まだまだキャンピングカーは珍しい乗り物です。キャンピングカー=遊び車とみられ、好奇な目で見られることもしばしば。コロナ渦では出庫がしづらい思いもしました。
そして、最も大事なことですが、すべては自己責任という点です。
キャンピングカーの人気に伴い、タイヤのバースト事故や盗難などが増えてきています。
キャンピングカーは動く自宅です。自身はもちろん、同乗する家族や友人の安全も守らなければいけません。安全な車中泊の場所を選んだり、事故を起こさないためのメンテナンスや運転を心掛けたりするなど、すべてにおいて責任を自覚をした上でキャンピングカーを所有する必要があります。
結局のところキャンピングカーはどうなの?
たくさんのデメリットについても述べましたが、筆者は購入によって後悔したことはありません。
確かにメンテナンスなど手間のかかることは増えますが、それはキャンピングカーに限らず、好きなものを大事にしていこうと思えば何にでも言えることです。
キャンピングカーで得られるメリットを思うと、手放すことなど考えられません。
キャンピングカーあるあるとは!?
最後に、乗ってみて分かったキャンピングカーあるあるをご紹介します。
いつのストック?
普段からいつでも出発できるように、キャンピングカーにはいろいろなストックをしておきます。
しかし、きちんと整理しておかないと、いつのものか分からないびっくりするような保存食が出てくることも……。
溢れ出る生活感
展示されているキャンピングカーの内装は、とてもきれいでワクワクさせてくれます。
しかし、キャンピングカーは動く生活車。旅が始まると使った食器が置いてあったり、濡れたタオルが干してあったりと、どうしても生活感がにじみ出てしまいます。
太った?
旅先で出合えるおいしいものは格別です。冷蔵庫に保存できることもあって、ついつい買い込んで食べ過ぎてしまいます。
寝すぎる
とにかく車内の居心地が良いです。少しの休憩のつもりが、気付けば3時間寝ていた!なんてこともあり慌てることもしばしば。
乾燥がすごい
狭い車内で家庭用エアコン、FFヒーター(暖房)をつけます。保湿しておかないと、朝起きたら顔面がバリバリになっていることもありました。
休日が足りない
宿泊先が自由だからこそ、旅の最終日には、自宅と反対方向へ走らせたくなります。
まとめ
いかがでしたか?
キャンピングカーがある生活を、想像してもらうことはできたでしょうか。
キャンピングカーの旅は、新しいものに出合いたい!という気持ちがある限り、終わることのない旅だと言われています。
旅先で気の向くまま走り、好きなところを好きなだけ楽しみ、時に予想もしていない感動に出合えることは、とても貴重な思い出となります。
そんな素晴らしい可能性を秘めたキャンピングカーに、少しでも魅力を感じてもらえればうれしいです。