「登山道」を英語で言うと…!?アウトドア用語イングリッシュ<オーストラリア編>
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    2022.04.06

    「登山道」を英語で言うと…!?アウトドア用語イングリッシュ<オーストラリア編>

    ビーチリゾートやアイランドリゾートばかりが有名ですが、山もなかなかいいです。

    海外旅行でのアウトドア・アクティビティーというと、「ビーチリゾート」を思い浮かべがち。でもじつは「山を楽しみたい!」という方々もたくさんいると思います。実際、私が住むオーストラリアでもシドニーやブリスベンといった都市部から1時間程度の山岳地帯で「世界遺産」にも選ばれているところがたくさんあるんです!

    というわけで、今回は「英語の登山/ハイキング用語」をクイズ形式でまとめてみたいと思います!

    最初にお断りしておきますが、あくまでも「オーストラリア」で使われている英語で、アメリカ英語とはかなり違う可能性もあります。これに関してはオーストラリア在住の私ではどうすることもできないので、いつか誰かが「アメリカ編」「イギリス編」を書いてくれることを期待しましょう。

    では、いざ出発です! ただし正解が複数の問題もありますので、お気をつけください。

    第1問:「登山道」や「遊歩道」をオーストラリア英語でなんていう?

    a)Board walk(ボードウォーク)

    b)Slope(スロープ)

    c)Track(トラック)

    d)Trail(トレイル)

     

    【第1問の正解は……】

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

    「c)Track(トラック)」と「d)Trail」(トレイル)です!

    ブリスベン近郊でいちばんに気なのが、マウントクーサ(クーサ山)の「サミットトラック」。市の「裏山」的な存在です。

    日本語でも「トレイルラン」などと使われるので、「トレイル」のほうは簡単だったかもしれません。

    一方の「トラック」のほうは難しかったかもしれません。地面の「トラック」というと陸上の400メートルトラックなどを思い浮かべますが、同じ言葉です(貨物自動車のほうのトラックは「Truck」と綴りが違います)。

    ではこの「トレイル」と「トラック」、どう違うのか? 距離や道幅で呼び名が変わるというわけでもありません。英語ネイティブに訊いてみたところ、「どっちも同じだよ~」という人が多かったです。

    ただ「トレイルはけもの道、またはかねてから人が徒歩で行き来していた自然にできた古道」で、「トラックはわざわざつくった道」だと説明する人もいます。

    ただそもそもの生い立ちが「けもの道」でも、そののち行政などが手を加え、4人ぐらいが広がって歩けたり4WDが走れたりするほどの立派な道幅にして、地ならしなどもされている「トレイル」もあるので、見た目では区別はつかないです。

    ちなみに「ボードウォーク」は「板張りの遊歩道」。尾瀬湿原のあれがまさに「ボードウォーク」です。

    典型的なボードウォークはこんな感じです。川沿いのボードウォークも多いです。

    「スロープ」はただの「坂」のことです。

    第2問:「周回路」をオーストラリア英語でなんていう?

    a)Circuit(サーキット)

    b)Ring(リング)

    c)Loop(ループ)

    d)Oval(オーバル)

    【第2問の正解は……】

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

    「a)Circuit(サーキット)」と「c)Loop(ループ)」です!

    「ループ」のほうは「話がループしている」といって言い方もするので、正解された方も多いかもしれません。一方で「サーキット」は意外だったかも。やっぱり自動車やバイクのレース場を思い浮かべますよね。

    案内板にもサーキットの文字が。

    さて、「ループ」と「サーキット」の違いですが、所要時間がせいぜい10分程度の短いものが「ループ」、それより長くて数時間に及ぶものが「サーキット」と呼ばれることが多いように思います。

    ちなみに「d)Oval(オーバル)」はもともと「楕円形」の意味で、楕円形のグラウンドで行なうクリケットができるようなグラウンドも「○○○オーバル」という名がついていることがあります。

    以上、登山やハイキングで使うアウトドア英語・オーストラリア編でした。また次回をお楽しみに。

    私が書きました!

    オーストラリア在住ライター(海外書き人クラブ)
    柳沢有紀夫

    世界100ヵ国350人以上のメンバーを誇る現地在住日本人ライター集団「海外書き人クラブhttps://www.kaigaikakibito.com/」の創設者兼お世話係。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など同会のメンバーの協力を仰いだ著作も多数。オーストラリア・ブリスベン在住。

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