「家でアウトドア気分を楽しめる」「ゆったりのんびりくつろげる」「インテリアとしておしゃれ」など、さまざまな理由で自宅に取り入れる人も増えているハンモック。
でも、「室内やベランダにどうやって吊るすの?」「賃貸でも設置できるの?」「邪魔にならない?」など疑問もいろいろ。
そこで、どうすればスムーズにハンモックを自宅に導入できるのかリサーチ。気軽に手軽にハンモックの快適な寝心地を得る方法をご紹介します。
ベランダや室内で吊るせるハンモックの種類
室内やベランダで使うハンモックは、「吊り下げタイプ」と「自立式スタンドタイプ」の2種類に大別されます。設置する部屋や使い方に合わせ、最適のハンモックを選びましょう。
本格派なら吊り下げタイプ
ハンモックといえば、基本は吊り下げるタイプです。このタイプのハンモックは、天井や柱、梁などにロープなどを使って直接取り付けます。
吊り下げるタイプのハンモックは、ハンモック特有の寝心地を堪能できるのが魅力。使用しないときはコンパクトに折りたたんで収納できます。
初心者にオススメの自立式スタンドタイプ
自立式スタンドタイプのハンモックには、専用のスタンドが付いています。スタンドは、工具で組み立てるものと、折りたたみ式とがありますが、いずれも設置工事は不要。初心者でも、賃貸住宅住まいの人でも、手軽に導入できます。部屋やベランダなど好きな場所に移動できます。折りたたみ式のスタンドなら、アウトドアに持ち出すときにも便利です。
自立式スタンドタイプのハンモックは、床に置くことになるので、フローリングなどを傷つけないようにマットを敷くか、スタンドにゴムパッドが付いているものを選んでください。
ハンモック購入前に確認すること
ハンモックはそれなりに大きく、特に室内に設置した場合は存在感も抜群。それだけに、購入してから「こんなはずでは…」と後悔しないよう、事前の確認や準備も大切です。
また、賃貸マンションや賃貸戸建ての場合、ハンモック取付用の器具を打ち込んでよいかどうかについて、事前に大家さんや管理会社に確認する必要があります。
コロンビアなど中南米で生産したオリジナルのハンモックを輸入・販売している神奈川県小田原市のハンモック専門店「susabi」の代表・石原大輔さんに、購入前に確認すべきことを教えてもらいました。
柱や梁の強度を確認する
「吊り下げ型のハンモックの場合は、設置場所となる柱や梁の強度が重要です。専門家でないとわからないことも多いので、柱や梁の強度については施工業者や工務店などに相談してください」(susabi・石原さん)
ハンモックの設置スペース
「ハンモックを設置するスペースも、事前に確認してください。吊り下げ型のハンモックを設置するスペースの目安は、高さが1.5〜2mぐらい、長さが3〜4mぐらい。高さと長さの比率は1:2が理想的です。
もちろん、ハンモックにも多様なサイズがありますし、寝具として使うのか、ソファ代わりにするのかなど、目的もさまざまだと思います。高さと長さが1:2でなくても、ハンモックを楽しむことは十分可能です」(susabi・石原さん)
子どもがいる家の注意点
「特に小さなお子さんが乗ることを想定している場合は、周囲に窓ガラスや壊れものがあると危険です。少なくとも、左右1mぐらいの揺れ幅を確保してください」(susabi・石原さん)
以上の3つのポイントを確認した上で、購入するハンモックを選びましょう。
ハンモックを室内に吊り下げるには
室内でハンモックを吊るすには、「専用の器具を用いる」「ロープを使う」「専用スタンドを使用する」といった設置方法があります。部屋の状況などに応じて、適切な設置方法を選んでください。
ハンモック設置用の器具を用いる
ハンモックを取り付けるための器具には、いくつかの種類があります。取り付け場所となる柱や壁、天井が、木製か鉄製かによって、使う器具が変わるので、購入前にきちんと確認してください。
- 木製の壁や柱に使える器具:プレートフック、プレートリング、ヒッチングリングなど
- 鉄製の壁や柱に使える器具:アンカーボルト、プレートフック、プレートリングなど
賃貸物件でハンモックを吊るすときの注意点
「susabi」代表・石原さんに、ハンモックを器具で取り付けるときの注意点を教えてもらいました。
「器具を取り付けるには、柱や壁などに穴を開ける必要があります。特に賃貸物件だと、難しいと思ってしまうかもしれません。でも、私自身は以前、大家さんに確認して、ハンモックの取り付けを了解していただいたことがあります。まずは一度、大家さんや管理会社に確認してみてください。
器具についてはハンモック専用のものがありますし、『susabi』ではアジャスターやボルト、ロープなど必要なアイテムがパックになった『取り付け用セット』も扱っています。
フックなどの取り付け作業はそれほど難しくなく、DIYの経験者なら10〜15分できると思います。取り付けに必要なドリルや電動ドライバーなどの工具は、ホームセンターなどでレンタルすることもできます」(susabi・石原さん)
以上の注意ポイントをしっかりチェックしたうえで、自宅に合ったハンモックの取り付け方を検討しましょう。
おすすめの取り付け器具
室内でハンモックを吊るすための取り付け器具を3つご紹介します。
信頼感抜群!ドイツ製の取り付け器具
金属製ではなくグラスファイバー製の取り付け器具とロープのセットです。信頼のドイツ製です。
La Siesta
ハンモック取り付け用セット ロープ長さ3m&取り付け用器具
長さ :3.0m
耐荷重 200kg (ロープ2本使用時)
内容: ロープ 2本 / アジャスター 2個/マルチスポット 2個/ボルト6本/アンカープラグ6本
製造 :ドイツ
付け外しが簡単なカラビナ式金具
4本のねじで梁や柱に留める取付金具です。カラビナが付いているので、ハンモックの脱着が簡単にできます。
天井から吊るカラビナ式金具
天井から重たいものを吊るすための高強度の取り付け金具です。シーリングファン、スイングチェア、ボクシングバッグなどの固定に用いられています。
ロープでハンモックを設置する
ハンモックを器具で取り付けるためには、柱や壁、天井に穴をあける必要があります。
一方、「独立した2本の柱がある」「頑丈な梁がある」といった条件がそろう部屋なら、金具を使わずにロープだけでハンモックを設置することができます。
ハンモックを取り付けるためのロープワーク(結び方)はいくつか種類があるので、下記の記事を参照してください。
【参考記事】「susabi」設置方法とロープの結び方
【参考記事】アウトドア好きは知っておくべき!ハンモックを楽しむためのロープワーク4選
おすすめのハンモック専用スタンド
「器具を取り付ける穴を開けられない」「丈夫な柱がない」といった人でもハンモックを楽しむ方法があります。それが、ハンモック用の専用スタンドです。
ここでは、室内やベランダに気軽にハンモックを設置するための専用スタンドを2つご紹介します。
スタンドの種類によって使用できるハンモックが異なるので、事前にサイズなどをしっかり確認してから購入してください。
ハンモック専門店『susabi』オリジナルスタンド
『susabi』石原さんイチオシのハンモックスタンドです。耐荷重が200kgあり、大柄な人が乗ってもしっかり支えてくれます。持ち運びに便利な専用バッグ付きです。
Susabi すさび
ハンモック 自立式スタンド
スタンドサイズ:横幅約268cm×奥行き約100cm×高さ約100cm
重量:約10kg
耐荷重:200kg
材質:スチール
ステンレス製の大型スタンド
展開サイズ3m以上の大型ハンモックスタンドです。丈夫で錆に強い304ステンレス 素材を使用しています。
UJack
大型 折りたたみ 自立式 ステンレス ハンモックスタンド
収納寸法 : 142cm×24cm×15cm
展開寸法 W:337cm×D:86cm×H:94cm W:302cm×D:86cm×H:112cm W:268cm×D:86cm×H:122cm
耐荷重 : 300kg 重量 : 約10.85kg パイプ直径:32mm 材質:304ステンレス ※室内使用可能(床面ゴムパット付き)
オススメの自立式ハンモック5選
面倒な設置工事も不要で、手軽に導入できる自立式ハンモック。スタンドが付属しているので室内でもベランダでもどこでも気軽にハンモックを楽しめます。寝心地、座り心地に優れた5アイテムを紹介します。
ハンモック専門店が手掛ける本格派
ハンモック専門店「susabi」の本格派ハンモック。コットン100%の生地は肌ざわりが良く、寝心地も抜群です。ゆったり寝るのはもちろん、ソファ替わりに座ってくつろいだり、思い思いの使い方ができるサイズ感もうれしいポイント。
スタンドは工具不要で簡単に組み立てることができ、専用ケース付きなのでアウトドアへの持ち運びにも便利です。
Susabi すさび
ダブルハンモック ハンモック専門店が作る 自立式スタンドセット
サイズ:長さ268×幅100×高さ100cm
耐荷重:160kg
大人2人でも余裕なゆったりサイズ
このハンモックのネットは長さ270×幅が150cmで、大人2人でもゆったりと入ることができるサイズ。楽に寝返りをすることもでき、体がすっぽり包み込まれるような感覚は格別です。ハンモックの高さを6段階で調節できるので、部屋の状況などに応じて合わせることができます。
LifeFair
ハンモック 自立式スタンドセット ダブルサイズ 室内 室外 兼用 収納バッグ付き
サイズ:長さ292×幅122×高さ109cm
耐荷重:300kg
インテリアとしても映える3wayハンモック
ハンモックチェア、ハンガーラックにもなる、3wayポータブルハンモック。カラーはフレームが4色、ハンモック生地が6色あり、計24通りの配色から自室のインテリアのぴったりのものを選べます。スタンドの接地面にはゴムパッドが付いているので、フローリングの床でも安心。
revir of river
3WAY ハンモック 自立式 スタンド フレーム クロス クッション セット
サイズ:長さ194.5×幅67×高さ117cm
耐荷重:150kg
カラバリ豊富な折りたたみ式
持ち運びや収納に便利な折りたたみ式ハンモック。ジョイント部などの出っ張りが少ないフラットデザインで、安全面の配慮もバッチリ。フレームが4色、ハンモック生地が単色から柄ものまで9色とカラーバリエーションが豊富で、好みや他のインテリアに合ったベストなハンモックを選ぶことができます。
手軽にゆらゆら感を味わえるハンモックチェア
特有のゆらゆら感を手軽に楽しめるハンモックチェア。全6工程で簡単に組み立てられ、総重量も約10kgなので持ち運びも手軽。体を包み込んでくれる気持ちよさもありつつ、背もたれと手すりが付いているので安定感も申し分なしです。
まとめ
「susabi」代表・石原さんがいうように、賃貸物件でも大家さんの了承を得ればハンモックを取り付けることは可能です。吊り下げ型の導入が難しくても、スタンドを用いるか自立式なら、手軽に快適な寝心地を得ることができます。インテリアとして好印象なもの、コスパに優れたタイプも多いので、自分のぴったりのものを選んで自宅でゆったりとハンモック生活を楽しんみてはいかがでしょうか。