ブロック肉を丸ごと使う贅沢メニュー
焼いても煮ても揚げても、おいしい豚肉。どんな調理にもぴったりなお肉ですが、せっかくのキャンプなら普段はなかなかやらないレシピにチャレンジしたいですよね。
そこで今回は、豚肉のブロックを使った豚肉の塩釜焼きをご紹介します。これは豚肉を塩で覆って蒸し焼きにした料理。「え?なんだか難しそう」と思った方もいらっしゃるかもしれませんが、実はとても簡単に作れちゃうのです。
豚のブロック肉を丸ごとそのまま使ったインパクト大の一品。加えて大量の塩で豚肉を覆うので、特別感あふれるごちそう料理になります。
ぜひキャンプを彩るメインディッシュに採用してみてください。
作り方
<材料>
- 豚肉ブロック 1塊(今回は豚バラを使用)
- 塩 800g
- 卵白 2個分
<調味料>
- ブラックペッパー 適量
- チューブにんにく 適量
作り方
手順1.豚肉に切れ込みを入れて調味料を塗る
まずは、豚肉ブロックに下ごしらえをしていきます。お肉のいたるところに包丁で切れ目を入れましょう。火を通りやすくするための処置です。
切り込みを深く入れすぎたり、多く入れたりすると、塩が入り込みすぎてしょっぱくなるため、切り込みは浅めに軽く入れるよう意識しましょう。もし切れ込みを入れるのが難しいなら、串やフォークで刺すだけでも構いません。
切れ込みを入れたら好みの調味料を豚肉の全体に万遍なくなじませます。今回はブラックペッパーとにんにくをチョイス。香りにこだわりたい方は、お好みのハーブをここでまぶすのもいいでしょう。
手順2.塩と卵白を混ぜて豚肉を覆う
次は、豚肉に被せる塩を用意します。そのままの塩ではサラサラしていて豚肉をうまく覆えないので、つなぎとして卵白を混ぜましょう。
卵白を加えることで塩に粘り気が生まれ、塩釜として使えるようになるのです。
上の画像のように塩が程よく固まったら、味つけした豚肉ブロックに塩をまとわせましょう。
ここでの注意点は、豚肉がはみ出ないように塩で確実に密閉すること。豚肉を塩釜でしっかり閉じこめて、豚の旨味の逃がさないまま蒸すのがこの料理のミソです。
どうしても豚肉がはみ出るようなら、塩と卵白を足してください。
手順3.豚肉をアルミホイルで包んで蒸し焼き
豚肉を塩で隙間なく覆ったら、アルミホイルでさらに包みます。
この工程でも、豚肉を徹底的に密閉するように気をつけましょう。足りない場合はアルミホイルを2、3枚使っても構いません。
豚肉を包んだら、いよいよ蒸し焼きにしていきます。大きめのフライパンにアルミホイルで包んだ豚肉をそのまま入れて、ふたをして弱火で1時間ほどじっくり加熱。この間はふたを開ける、お肉をいじるといった行動は絶対NGです。静かに待ちましょう。
時間になったら火を止めて、ふたをしたまま5分ほど蒸らします。
手順4.塩をはがして完成
加熱がすんだら、アルミホイルと塩をはがして、お肉を取りだしましょう。塩は水分が抜けて固くなっている上、熱くなっているので要注意。素手で触らず、軍手やハンマーなどの道具を使うと安全に塩をはがせます。
余計な塩をはらいのけて、食べやすい大きさに切り分ければ完成です。
塩釜でじっくり蒸した豚肉はとても柔らかく、それでいて心地よい歯ごたえもあります。塩気の強い味が、ほのかに感じる脂身の甘みを引き立てているのもグッドです。卵白を使う際に余らせた卵黄にひたして食べるのもおすすめですよ。
子どもも大人も大喜び間違いなし
豚肉の塩釜焼きは、名前を聞くとなんとなく難しそうですが、このようにシンプルな作業だけで作れます。それでいておいしいのはもちろん、塩を固めたりはがしたりする作業が図工のようで楽しく、お子さまウケするレシピです。
ソロキャンのごちそうにも、家族とのキャンプを彩る逸品にもなる、豚肉の塩釜焼き。豚肉を丸ごといただく贅沢を、ぜひキャンプでご堪能あれ。