キャンプ用品をそろえるにあたり、ニーモの存在を知って、興味を持った人もいるでしょう。そんな人に向けて、ニーモの魅力やおすすめの商品を紹介します。これをきっかけにブランドの知識を深め、興味のある商品がないか探してみてはいかがでしょうか。
ニーモ・イクイップメントとは?
ニーモの正式名称は、『ニーモ・イクイップメント』といいます。まずはどのようなブランドなのかを見ていきましょう。
アメリカが本拠地のアウトドアブランド
ニーモ(NEMO)は2002年にアメリカで発祥したアウトドアブランドです。ある嵐の夜、創業者のカム・ブレンシンガーは他社のビビィサックでなかなか眠れない夜を過ごしました。その体験から、他社よりも洗練されたデザインと快適性を兼ね備えたブランドを立ち上げるべく創業されたのが、ニーモです。
ニーモの由来は、New England Mountain Equipmentの頭文字であるのと同時に、ジュール・ベルヌの名作SF小説『海底2万里』でノーチラス号を指揮するキャプテン・ニモ(ネモ船長)にちなんでいます。創業から2年後、Brand New Awardsの最優秀賞や、TIME誌とポピュラー・サイエンス誌でその年の優秀な発明品ベスト100に選ばれています。
ニーモは創業時から急速に人気を得て、現在では世界で愛されるブランドの一つになっています。
ニーモの一人・二人用おすすめテント5選
ニーモでおすすめの商品を紹介します。まず紹介するのは、一人・二人用のおすすめのテント5点です。なお、商品名の『1P』は一人用、『2P』は二人用を意味しています。
初心者にもおすすめ 「TANI 1P」
入り口を正面に配置することにより、出入りがしやすくなっているテントです。202cm(横)×105cm(縦)×103cm(高さ)、フロアはレギュラーサイズのマットを敷いても他のアイテムを置く余裕があります。重量はわずか約1kgなので、持ち運びも楽々です。
テント後部にはベンチレーションが設置されており、インナーテントの後部と下部にはメッシュ素材を使うことで、通気性を確保しています。一方でインナーテントのドアには風を防ぐブリーザブルナイロンを使用しているので、夏でも冬でも効果的な温度の調節が可能です。
また、設営が簡単なので、キャンプ初心者にもおすすめできるアイテムです。
ニーモ
TANI 1P
重量:1.06kg、フロアサイズ:202×105cm フロア面積:2.2平方メートル 前室面積:0.8平方メートル 室内高:103cm
ゆとりあるスペースが魅力 「ATOM 1P」
設営すると半円形のような形になるATOM(アトム)1Pです。210cm(横)×90cm(縦)×105cm(高さ)と一人で使う分には、広々とした大きさで、重さも1.28kgなのでソロキャンプでも負担になりにくいでしょう。
前室と後部にはベンチレーションが配置されているので、テント内の空気の循環もしやすくなっています。台形型の前室は、テントからの距離が60cmと広々としています。シンプルな設計なので、設営や撤収も楽にでき、エントリーモデルとしてもおすすめです。
多機能の軽量モデル 「HORNET STORM 2P」
二人用のテントでありながら、重量が1kg未満と極限までの軽量化を実現しているテントです。サイズは215cm(横)×130cm(縦)×98cm(高さ)です。ドアが2つもついているので、二人で使っても出入りがストレスになりません。
ドアの部分はメッシュの2層構造になっており、暑いときでも通気性をしっかり確保できます。頂部にはフライバーボリューマイジングクリップという技術が使われており、長時間テント内にいても圧迫感がないように工夫されています。天井にはランタンをつり下げるフックも付いています。
運搬方法によって、2通りの収納ができる点もおすすめのポイントです。
日本特有の気候に適した 「KUNAI 2P」
インナーの両サイドに大型のベンチレーションを搭載しており、日本特有の気候に合わせて自在に適用させることができます。前室を横切るように設置されたリッジフレームにより、出入りのしやすさと全体的な強度を上げています。サイズは208cm(横)×128cm(縦)×112cm(高さ)と天井が高めなのが特徴です。
後方にも大きなベンチレーションが設置されており、内部からの操作も可能です。暑い夏にはベンチレーションを開放して通気性を確保し、寒い冬には密閉して風を防げるので、オールシーズンで使えます。今までのテントでは物足りなかったキャンプ上級者におすすめのテントです。
自転車やバイクでの持ち運びに最適「DRAGONFLY BIKEPACK 2P 」
バイクパッカーのデザイナーが開発した、自転車やバイクでの持ち運びに便利なテントです。収納袋は防水加工にハンドル付きのため、ハンドルバーやフロントフォークに積載できます。自転車で運べる程度にコンパクトに収納が可能ですが、サイズは224cm(横)×127cm(縦)×104cm(高さ)と、二人で使っても狭くない大きさです。
本体と各パーツには反射材を使用しておらず、ダークカラーの仕様なので、周りに目立つことがなく野営ができるでしょう。本体の横にはランディングゾーンが設置されているため、テント内に収納できないギアを雨から守ることもできます。
ニーモのおすすめタープとタープポール
テントと一緒にタープを使う人も多いでしょう。ニーモのおすすめのタープとタープポールを二つ紹介します。テントとタープを同じブランドでまとめることで、統一感を出すことができます。
ソロにもグループにも 「SHADOWCASTER 165」
アシンメトリーのデザインがおしゃれなタープです。六角形に近い形状で、張り方次第で自由に形状を変えられます。ポールを1本立てた状態でもテンションがかかるため、初心者でも一人で簡単に設営が可能です。
サイズは528cm(横)×409cm(縦)×231cm(高さ)で、4〜6人で使えます。また、重量は約2.5kgのため、持ち運びもそこまで負担にはなりません。
キャンプサイトをおしゃれに彩りたい初心者におすすめです。
- 商品名:ニーモ「SHADOWCASTER 165」
- 公式サイト:商品ページ
タープのメインポールに 「アジャスタブルタープポール 」
SHADOWCASTER(シャドウキャスター)用のタープポールです。シャドウキャスターにはポールが付属しないため、ポールは別で用意する必要があります。サイズはSとM、Lがあり、それぞれ設定したいタープの高さによって長さを調節可能です。
タープの下で立てるくらいの高さが欲しい場合は、203〜251cmまで調節可能なLサイズがおすすめです。一方で、チェアに座ってくつろぐスペースを作りたいときは、130〜155cmまで調節できるSサイズや150〜180cmまで調節可能なMサイズが良いでしょう。
ニーモのおすすめシュラフ3選
テントと並び、ニーモの原点ともいえるのが、シュラフです。そんなニーモの中でおすすめのシュラフを3つ紹介します。
エントリーユーザーにおすすめ「TEMPO 20」
マミー型のシュラフの中でも、肩と膝のあたりにゆとりを持たせたスプーンシェイプのシュラフです。この独特な形状により、寝返りを打つこともできます。初めてキャンプに行く人でも、自宅で寝るときと変わらない快適さを得られるよう設計されているので、エントリーモデルとしてもおすすめです。
首元にはブランケットフォールドがついており、暑いときは取り外し、寒いときは首元に巻くことで温度調節が可能です。枕を収納できるピローポケットや、スマホなどの小物入れがついている点も便利でしょう。
レギュラーシーズンに最適 「DISCO 30」
TEMPO(テンポ)と同じくスプーンシェイプのシュラフで、横向きで寝たい人もストレスがなく寝られます。素材には、はっ水加工をしたダウンや軽量素材を使用しており、山からキャンプまでどこでも活躍するでしょう。
ダウン素材を配することで冷気の侵入を防ぎ、肌が触れる内側には肌触りの良いタフタ生地を使うことで、機能性と寝心地の良さを両立しています。
また、シュラフ内が熱くなりすぎたときには、本体中央に設置されたファスナーを開閉することで、冷気の侵入を防ぎながら熱を逃がすことができます。温度調節の幅が広く、シーズンを問わず使える優れものです。
快適かつコンパクト 「RIFF 15」
DISCO(ディスコ)の上位モデルともいえるシュラフです。縦型のバッフル構造を採用しており、これにより寝返りを打ってもダウンが左右に偏りません。そのため、ダウンが体の上に均一に乗ることで、保温力が弱まる部分の発生を防いでいます。
ディスコよりもダウンのはっ水力を高くしていることに加え、無駄を省いた設計により重量約1kgとシリーズの中でもトップクラスの軽量さを実現しています。また、本体中央部のサーモギルにより、たまりすぎた熱気を徐々に逃すことによる温度調節が可能です。
さらに、ウィメンズモデルとの連結も可能なので、二人でのキャンプにもおすすめです。
ニーモのおすすめスリーピングマット2選
硬い地面で寝るのがストレスに感じる人は、スリーピングマットを敷くことで解決できます。おすすめのスリーピングマットを2つ紹介します。
快適さと携帯性のバランスがいい 「SWITCHBACK REGULAR」
六角形をベースにした独自の形状と、硬さの異なる2層のフォームにより、一般的なマットよりも良質な寝心地を追求したスリーピングマットです。裏面は断熱フィルムとなっており、地面からの冷気を遮断して保温性を高めています。
また、一般的なフォームよりも高さを出すことで、より高い遮熱性を実現しています。独特のパターンにより、ぴったり重ねて収納できるので、快適さと持ち運びやすさのバランスが良いアイテムです。
ニーモ
SWITCHBACK REGULAR
サイズ:幅51cm×長さ183cm×厚さ2.3cm 収納サイズ/13cm×14cm×51cm 材質:ポリエチレン 重量:415g
ミニマリストにおすすめ 「ZOA MEDIUM MUMMY」
重量わずか約415gと、極限まで軽量化を図ったマットです。収納時は空気を抜くことでバックパックにも収まります。パッド内のフォームを抜くことで、軽量さだけでなく快適さや耐久性もあります。
頭部の邪魔にならないところに設置されたバルブを開閉することで、簡単に好みの硬さに調節が可能です。ただし、全長は160cmとコンパクトな設計なので、大人の男性が寝るときは足が出てしまうでしょう。
- 商品名:ニーモ「ZOA MEDIUM MUMMY」
- 公式サイト:商品ページ
他にもある!注目のキャンプギア
ニーモからは、テントやシュラフなどの必需品だけでなく、キャンプをより快適にする便利グッズも販売されています。おすすめを3つ紹介するので、興味があるものがあれば詳細ページで確認してみましょう。
海でも使える携帯シャワー 「HELIO LX PRESSURE SHOWER」
近くに水場がないときには、HELIO LX PRESSURE SHOWER(ヘリオLX プレッシャーシャワー)が活躍します。地面にしっかりと置くことができ、足元のポンプを踏むだけで強力な水圧のシャワーを噴射できます。
ホースは2mまで伸びるので、大きなものを洗いたいときにも役に立つでしょう。ハンズフリーでシャワーを浴びたい場合は、ノズルホルダーを搭載した別売りのHELIOPOLIS(ヘリオポリス)と組み合わせれば、即席のシャワールームが完成します。22lもの水が入る大容量タンクです。
- 商品名:ニーモ「HELIO LX PRESSURE SHOWER」
- 公式サイト:商品ページ
ハンモックのようなチェア 「STARGAZE RECLINER LUXURY」
背もたれに体重をかけるだけで、ちょうど良い角度まで曲がってくれるオートリクライニング機能をそなえたチェアです。ただのチェアと違い、座面がつり下げられた設計なので、足場の悪い場所でもハンモックに乗っているかのような自然な揺れを楽しめます。
高さを変えられるヘッドレストやスマホなどの小物が収納できるポケット、ドリンクホルダーもついており、機能性も抜群です。持ち運びに便利なキャリーケースがついている点もうれしいでしょう。
- 商品名:ニーモ「STARGAZE RECLINER LUXURY」
- 公式サイト:商品ページ
気持ちのよい眠りをかなえるピロー「FILLO」
キャンプの行き帰りは、しばしばクルマでの長旅になるでしょう。そのようなときは、FILLO(フィッロ)を使えば長旅のストレスを軽減してくれるでしょう。もちろん、キャンプのテント内で使っても便利この上なく、いつもよりぐっすり眠れるはずです。
フィッロは空気で膨らむインフレータブルの枕で、空気圧を調節することで好みの硬さに調節できます。クールタッチのカバーは取り外して洗濯できるため、手入れも簡単です。カバーの内側には収納袋がついている点も便利でしょう。
まとめ
ニーモはおしゃれなデザインと高い機能性から、世界中にファンの多いブランドです。色合いが鮮やかな製品が多く、設計も無駄がないため、キャンプサイトでニーモのアイテムを使えばスマートな印象を与えられるでしょう。
海外のブランドでありながら、日本の気候に適した仕様のアイテムが多いのも特徴です。この記事を参考に、興味のある製品があれば、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。