家族そろってキャンプを楽しむときに、頼りになるのはテントですよね。子供たちの成長により、今使っているテントより大きいサイズのものに買い換えたいと思っている人もいるのではないでしょうか。今回は、ファミリーテントのおすすめ商品を15個ピックアップして紹介します。また、ファミリーテントの種類や選び方も解説します。
ファミリーテントの主な種類
ファミリーテントは、その形状によって主に4つの種類に分けられます。それぞれ解説するので、まずはどのような種類があるのか、見ていきましょう。
「ティピー型」テント
1本のポールでテント全体を支える、円すい型のテントで、『ワンポールテント』とも呼ばれます。ネイティブアメリカンの移動式住居がモチーフとなっており、内部の天井が高いことが特徴です。独特な形状は、ほかのキャンパーの目を引くので、見た目にこだわりたい人に向いています。
中央のポール1本でテントを支えるシンプルな構造なので、初心者でも比較的簡単に設営が可能です。室内の空間も広めに取れることから、人気のタイプのひとつです。
「ドーム型」テント
テントと聞いて多くの人が思い浮かべる、オーソドックスなタイプです。各メーカーから幅広いラインナップが用意されており、大きさや価格を含め自分の事情に合ったものを選びやすいことが特徴です。雨風をしっかりとしのげ、平地や高地を問わず汎用性が高いでしょう。
テントの上部のスリーブに、しなりのあるポールを通すだけというシンプルな構造なので、初心者でも設営しやすくなっています。ほかのタイプに比べ、価格もリーズナブルな傾向にあるので、テントを選ぶときにはまずは選択肢に入れたいタイプです。
「2ルーム・トンネル型」テント
リビングと寝室が一体となっているタイプです。タープを持っていなくても、2ルーム型のテントがあれば日中の休憩場所を作れます。片方は荷物置き場にしたり、グループでのキャンプなら両方を寝室に使ったりと、使い道が幅広いことも魅力的です。
ただし、サイズが大きいため、スムーズに設営するには慣れが必要でしょう。またキャンプサイト自体が広くない場合は、スペースにテントが収まらない可能性もあります。使う場所をある程度、限定されることは覚えておきましょう。
「ロッジ型」テント
小屋のような見た目で雰囲気があることが特徴的なテントです。スペースが広く、まるで家にいるかのような居住性が魅力で、ファミリーで使うにはぴったりのタイプでしょう。
しかし、サイズが大きく重量もある分、設営には体力が必要です。ただし、構造は比較的シンプルなので、工数がかかるだけで、設営の難易度自体は高くありません。やや手間がかかるからこそ、子どもたちと一緒に立てる時間を楽しむこともできます。
ファミリーテントを選ぶポイント
ファミリー用のテントを選ぶ際は、種類以外にも注目すべきポイントがあります。テントを選ぶときのポイントを3つ解説します。
収容人数に過不足はないか
まずはファミリー全員を収容できるサイズかどうかを確認しましょう。各テントの説明文には、◯人用と書かれていますが、メーカー記載の使用人数よりも1人分多く見積もっておくことをおすすめします。
テントの使用人数の記載方法には決まりがあり、簡単にいうと何人が横になって寝られるスペースがあるかによって決まっています。
使用人数にぴったりのテントを購入すると、荷物を置くスペースがなかったり、子供が自由に遊べるスペースを取りづらかったりするでしょう。そのため、テントの大きさは余裕を持っておいた方が良いといえます。
設営が難しくないか
キャンプの中でも、テントの設営は時間を取られる作業のひとつです。多くの人は、テントはサクッと設営して、ほかのアクティビティに時間を取りたいと思っているでしょう。そのため、設営に時間がかからないかもチェックしておく必要があります。
キャンプ初心者や、テント設営に慣れていない人には、ティピー型やドーム型がおすすめです。キャンプ中級者以上になってきたら、2ルーム型やロッジ型など大型のテントに挑戦してみても良いでしょう。
求める機能があるか
キャンプに行く時期によっては、湿気や雨に悩まされることもあるため、機能性も忘れずにチェックしましょう。特にチェックすべきは、防水性と通気性です。
ほとんどのテントには防水加工は施されていますが、モデルによって程度や防水加工がされている部分が異なります。テントの防水性能は『耐水圧』で表しますが、強い雨にも耐えるテントが欲しいなら、耐水圧1500mm以上のものがおすすめです。
通気性については、インナーテントにメッシュ素材が使われているか、ベンチレーション機能が搭載されているかを確認しましょう。テントは防水加工が施されているため、通気性が犠牲になるケースがあります。
通気性が悪いと、夏場の寝苦しさにつながるので、通気性もチェックするようにしましょう。
ティピー型のおすすめファミリーテント
ティピー型でおすすめのファミリーテントを3つ紹介します。おしゃれなテントを求めている人や、手軽に設営できるテントを求めている人には、ティピー型がおすすめです。
DOD 「ワンポールテントM」
大人5人が横になって寝られる、シンプルな構造のテントです。フライシートの耐水圧は2000mm、フロアの耐水圧は5000mmと防水性は高いといえます。また、インナーは全面メッシュとなっており、頂部付近にはベンチレーターも搭載しているので、通気性も確保できます。
高さは2mあり、テント内で立ち上がることも可能です。収納ケースはコンプレッション機能をそなえており、必要に応じてコンパクトにまとめることもできます。設営方法も、ペグを打ち込んでポールを立てるだけとシンプルです。
DOD
ワンポールテントM
サイズ:(約)W370×D325×H200cm 収納サイズ:(約)W58×D18×H18cm 耐水圧:アウターテント:2000mm、フロア:5000mm 材質:生地/75Dポリエステル、ポール/スチール 付属品:アルミ製Y型ペグ、キャリーバッグ
ロゴス 「ナバホ Tepee 400」
ティピー型らしく、ネイティブアメリカンの部族由来の『ナバホ柄』をあしらったテントです。フレームには、航空機の部品にも使われる頑丈な7075超々ジュラルミンを使うことで、軽量化に成功しています。サイズは大人4人がゆったりと寝られる大きさです。
フライシートの防水加工は1600mm、フロアシートは3000mmで、多少の雨なら耐えられます。テント上部のベンチレーションがついているので、テント内が結露して衣服がぬれてしまうことを防ぎます。ポールにはランタンフックが付属しているため、テント内を上から照らせるので便利でしょう。
ロゴス
ナバホ Tepee 400
総重量:(約)5.8kg サイズ:(約)幅400×奥行345×高さ235cm 収納サイズ:(約)幅56×奥行21×高さ21cm
テンマクデザイン 「サーカスTC BIG」
入り口が二つもついており、出入りに便利な綿混紡のテントです。テント下部には5カ所のベンチレーションを搭載しており、通気性に優れていることが特徴です。ベンチレーションだけでなく、入り口を2カ所とも開放することで、通気性を確保できます。
フライシートのファスナーが上からも下からも開閉できる点も便利でしょう。メッシュ生地は白色になっており、日中は反射して内部が見えない工夫もされています。プライバシーも守りつつ、開放的なテントを探している人にはぴったりです。
ドーム型のおすすめファミリーテント
オーソドックスなドーム型のおすすめテントを4つ紹介します。どのタイプを買うか迷ったら、ドーム型を買っておけば失敗は少ないはずです。
コールマン 「BCクロスドーム/270」
フレームの構造もシンプルで、設営がしやすい定番のテントです。定員は4〜5人で、設営時のサイズは約270cm×270cm×175cm(高さ)です。耐水圧はフライシート、フロアシートともに1500mmなので、たいていの雨には耐えられます。
重量は約10kgと、持ち運びは少々大変かもしれません。同メーカー別売りのタープと連結が可能なので、2ルームテントはハードルが高いと感じる人のエントリーモデルとしてもおすすめです。
コールマン
BCクロスドーム/270
サイズ:使用時/約270×270×175(h)cm、収納時/約直径25×75cm 重量:約10.6kg 耐水圧:約1500mm(フロア/約1500mm) 定員:4~5人
スノーピーク 「アメニティ ドーム L」
大人4人、子供2人まで収容が可能なサイズのテントで、スノーピークのベストセラーです。サイズは540cm(縦)×310cm(横)×165cm(高さ)と高さが控えめです。高さを抑えてテントを流線型にすることで、風の抵抗を受けにくいようにしています。これにより、風による破損を防ぎ、耐久性を高めています。
耐水圧は最低1800mmで、テントのどの部分でも1800mm以上の耐水圧を発揮する仕様です。なお、重量は約9.8kgと、大きさの割には抑えめです。フレームのエンド部分は色分けがされているので、迷うことなく家族で設営を楽しめるでしょう。高スペックながら、リーズナブルであることにも定評があります。
フィールドア 「フィールドキャンプドーム 300」
4〜6人が収容でき、ファミリーでもゆったりと使えるスタンダードなテントです。サイズは300cm×500cm×180cm、寝室は300cm×300cmの正方形に設計されているので、レイアウトを決めやすいでしょう。付属のキャノピーポールを使って前室を作ることも可能です。
耐水圧1500mm以上の防水性能に加えて、UPF50+という最高水準のUVカット性能を兼ねそなえています。ベンチレーション機能も搭載しており、入口は全面メッシュでフルクローズにすることも可能、通気性も抜群です。また、収納ポケットも多く、機能性にたけた優れものです。
フィールドア
フィールドキャンプドーム 300
本体サイズ : (約)300cm×500cm×180cm インナーサイズ : (約)300cm×300cm×175cm 収納時 : (約)70cm×19cm×18cm 材質: ・フライシート : ポリエステル ・インナーテント: ポリエステル ・グラウンド : ポリエステル ・ポール : グラスファイバー ・ペグ : 超々ジュラルミン (A7075系) 重量: (約)7.5kg 耐水圧: 1,500mm以上
ニーモ 「AURORA HIGHRISE 6P」
6人まで使えて、出入口が大きく開放的なテントです。305cm(縦)×254cm(横)×196cm(高さ)と高さに余裕があり、テント内で立ち上がれるほどスペースの余裕があります。ドーム型でありながら、側面はほぼ垂直になっており、圧迫感を与えません。鮮やかなカラーリングもキャンプサイトで目を引くでしょう。
6人を収容できる大きさながら、重量は約7.12kgと軽量で携帯性に優れています。また、用途に応じて前室の形を変形可能です。左右にも大きな窓が設置されており、換気だけにとどまらず、テントからの景色も堪能できます。
- 商品名:ニーモ 「AURORA HIGHRISE 6P」
- 公式サイト:商品ページ
2ルーム型のおすすめファミリーテント
大きいテントを探している人に向けて、2ルーム型のおすすめテントを紹介します。大人数でのキャンプを予定している人や、タープを持っていない人におすすめです。
キャプテンスタッグ 「モンテ スクリーンツールームドームテント」
リビング部分もメッシュ生地で全面カバーでき、虫の侵入を防げるテントです。リビングの左右には、よりスペースを広げるためのひさしがついています。連結したインナーテントは6人程度まで収容でき、グループでのキャンプでも十分な収容力を発揮します。前後2カ所に出入り口を設けているので、大人数でも便利です。
リビングとインナーテントの出入口はメッシュ生地になっており、通気性を確保するのも簡単です。全体のサイズは280cm×620cm×190cmで、重量は約16kgです。
キャプテンスタッグ
モンテ スクリーンツールームドームテント
製品サイズ:(約)280×620×H190cm パッキングサイズ:(約)70×20×20cm 製品重量:(約)16kg
ロゴス 「neos PANELスクリーンドゥーブル」
メーカー独自の『PANEL SYSTEM』により、車との接続ができるテントで、1996年の登場以来、ロゴスの看板テントとなっています。オートキャンプ場で、車を有効活用したいときに重宝するでしょう。
テントの前面を跳ね上げて付属のポール2本で固定するとタープ状に使うことができます。タープの天井部分にX字型にクロスしたフレームによりフライシートが適度に湾曲するので、雨がたまるのを防げます。
また、メッシュ素材には、メーカー独自技術『デビルブロックST』が採用されており、通常の1.5倍のUVカット率と遮光性を誇ります。網目もきめ細やかで、虫の侵入も防げるでしょう。
サイズは300cm×520cm×205cm、重量は約17.4kgです。また、フライシートの耐水圧は2000mm、フロアシートは3000mmです。
ロゴス
neos PANELスクリーンドゥーブル
総重量:(約)17.4kg。サイズ:(約)幅300×奥行520×高さ205cm。インナーサイズ:(約)幅270×奥行270×高さ170cm。収納サイズ:(約)幅63×奥行23×高さ54cm。
コールマン 「ラウンドスクリーン2ルームハウス」
4〜5人用の2ルームテントです。キャノピーポールを使えばリビングルームの左右、前面にキャノピーを張り出すことができ、よりスペースを確保できます。3方向に拡張できる2ルームテントは、さほど多くありません。
テントルームのサイズは約320cm×230cm×170cmで、重量は約20kgです。耐水圧はフライ・フロアシートともに2000mmと、優れています。ただし素材は薄手で、テントルームの高さも低めなので、日差しの強い季節は暑く感じるかもしれません。換気などを十分に行なうようにしましょう。
ロッジ型のおすすめファミリーテント
ロッジ型のおすすめテントを紹介します。ロッジ型は組み立てに時間がかかる傾向にあるので、設営の手間をチェックしましょう。
ogawa 「オーナーロッジ タイプ52R T/C」
入り口に設けられた格子状の窓が特徴的なテントです。おしゃれな見た目の割に、設営も簡単なので、初心者にもおすすめです。背面は張り出しが可能となっており、リビングを作ることもできます。
屋根に使われている素材はポリエステル、サイドは通気性の高さに定評のある、ポリエステル繊維とコットンを混紡したT/C素材です。全面にメッシュ生地を配することで、全体として高い通気性を実現しています。使用人数は5人、サイズは310cm×260cm×208cm、本体と付属品を合わせると重量は約21kgです。
ogawa
オーナーロッジ タイプ52R T/C
重量:幕体4.8kg、インナーテント4.6kg、ポール9.3kg、附属品2.5kg サイズ:高さ208cm×横幅310cm×奥行260cm、収納サイズ:82cm×26cm×40cm
ノルディスク 「utgard 13.2 Tent」
最大6人まで収容できる、まるで家のような見た目がおしゃれなテントです。サイズは430cm×295cm×240cmと巨大で、自宅にいるのと変わらない居住性を実感できるでしょう。
大きいサイズながらも、前後にドアと窓があり、シリーズの中でも高い通気性を誇ります。見た目とは裏腹に、夏でも快適に過ごすことができます。お好みでジップフロアやインナーキャビンを追加できるので、アレンジを加えたい人にもおすすめです。
ノルディスク
utgard 13.2 Tent
サイズcm:430x295x240 重量 kg:22.5 収納サイズ cm:124×35 素材:コットン35% ポリエステル65% 耐水圧 mm:350
他にもあるおすすめファミリーテント
これまで紹介したもの以外にも、組み立て方法が簡単だったり、形状がユニークだったりするテントがあります。おすすめのファミリーテントを3つ紹介します。
フィールドア 「ワンタッチテント ヘキサゴン」
ワンタッチテントと呼ばれる、ひもを引っ張るだけでペグを打ち込むことがなく簡単に設営ができるテントです。そのため、力に自信のない女性でも楽に設営できます。大きな蚊帳と天窓が装備されており、通気性も抜群です。
UPF50+以上のUVカット性能に加え、耐水圧も1500mmと優れものです。サイズは305cm×260cm×145cm、重量は約4.9kgなので持ち運び時もさほど負担にはならないので、手軽で高性能なテントを求めている人におすすめです。カラバリも6色展開しており、選ぶのも楽しいテントです。
フィールドア
ワンタッチテント ヘキサゴン
サイズ: 高さ145×幅305×奥行240cm、高さ95×25×25cm 素材・材質: トップ:ポリエステル、グラウンドシート:ポリエチレン、ポール:ファイバーグラス本体重量: (約)5.5kg 耐水圧: (約)800mm
QUICKCAMP 「ダブルウォール キャビンテント 」
サイズは280cm×400cm×200cm、4〜5人で使えるファミリーにおすすめのテントです。室内は280cm四方の正方形のため、レイアウトを決めやすいことがうれしいポイントです。
フライシートの耐水圧は2000mmのため、強い雨にも耐えられます。設営方法も、上下のハブをかみ合わせて、ポールを取り付けるだけなので、簡単に設営できます。前室の幕は閉じたり、広げてキャノピーのように使ったりもできます。
QUICKCAMP
ダブルウォール キャビンテント
本体サイズ:約:幅280×奥行280+前室120×高さ200(TOP部分)収納サイズ(cm):約:長さ110×幅27×高さ27使用人数目安 : 大人5人まで 重量 : 約10kg
ノルディスク 「Reisa 6 PU Tent」
インナールームを前後に持つ、6人まで対応のトンネル型テントです。まるで秘密基地のような楽しさも持ち合わせています。インナールームは取り外し可能なので、人数やコンセプトに合わせてさまざまな使い方ができます。全体のサイズは645cm×295cm×210cmと天井も高いので、テント内の移動もスムーズでしょう。
フライシートの耐水圧は3000mm、フロアシートの耐水圧は8000mmであるため、強い雨でも中にいればぬれる心配はありません。前室のドアは跳ね上げることで、リビングのように使うこともできます。
ノルディスク
Reisa 6 PU Tent
サイズ(約):【(奥行き x 幅 x 高さ) フライシート:645 x 295 x 210cm、テントの広さ:230 x 280 x 200cm、重量:17000g
お気に入りのテントでキャンプを楽しもう
ファミリー向けのテントはサイズが大きく、デザインの幅も広いため、選ぶのが楽しいアイテムです。自分たちにぴったりのテントを選ぶためには、収容人数や設営の難易度、機能性に注目することがおすすめです。
また、好みや用途によって、選ぶべきテントの種類が変わります。ティピー型やドーム型は設営が簡単なので、初心者におすすめです。2ルーム型やロッジ型は設営に時間がかかるため、キャンプ上級者に向いているでしょう。