すべて手作業で仕上げる北欧の伝統工芸「ククサ」は、まさに森と人との共同作品。一気に仕上げるよりも、キャンプや日常のちょっとした合間に、コツコツと作り上げていくのが似合います。
深く彫るための必要道具
道具
材料
下地を作る
半割りした丸太を用意。今回長野さんは、直径19×高さ22cmの丸太を使用した。
成形しやすいよう、丸太を割って角材にする。斧と木槌を使い、中心部から割り取るといい。
角材に油性ペンでククサのデザインを描き込む。これが形作る際のガイドラインになる。
縦21×横10×高さ7.5cmの材が割り出せた。大きさは好みにより変えてもOK。
中を彫り出す
内側を彫る。まず丸のみで1周ぐるりと輪郭を彫る。
縁が欠けたら斧で平らにならすこと。
のみで彫れるところまで彫り進んだら、次にカービングナイフに替えて、底を丸く削って整える。
内側が丸く抜けたら、鋸や斧を使って外側を荒削りし、だいたいの形に整える。
巨大スプーンのような状態。縁の厚みは1cmぐらい残しておくと、欠けにくくて安心。
後編で、外側を成形し、仕上げていきます!
◎教えてくれた人
長野修平さん
木を扱うことに長けた、ネイチャークラフト作家。山菜&焚き火料理も得意とする。