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固形燃料でメスティンご飯を炊く方法(いわゆる自動炊飯)
ガスコンロやバーナー、焚き火でも炊飯できますが、初心者の方は、固形燃料を使用するのがおすすめ。火加減の調節がいらず、ほったらかしで炊飯できるため、失敗しにくいです(そのため「自動炊飯」とよばれています)。
では、さっそく2合分の炊飯に必要なものを見ていきましょう。
事前準備
メスティン炊飯に必要なもの
- メスティン
- 米 2合
- 水 400ml
- 固形燃料 1個
- ポケットストーブ
- ライター
- タオル
- しゃもじ
固形燃料は何グラム必要か?
固形燃料は、グラム数によって燃焼時間が変わります。そのため、季節や風の強弱によっても多少変動しますが、基本的に2合炊きであれば、25gか30gがベター。30gの固形燃料の燃焼時間の目安は、20分です。
1合分の場合は、20gか25gでいいでしょう。
メスティンでご飯を炊く5つの手順
メスティンでご飯を炊飯する手順に加えて、失敗しないためのポイントも紹介します。
メスティン炊飯の手順
1.お米を研ぐ
お米の表面に付着したぬかや、ほこりを取るために、数回水を変えながら素早く研ぎます。力を入れて研ぐと、米が割れてべちゃっとした炊き上がりになってしまうので、優しく研ぎましょう。
また、水が透明になるまで水を入れ替えると、米の旨味が逃げてしまいます。うっすら白く濁った程度で研ぐのをやめるのもポイントです。
2.お米に水を吸わせる
お米をふっくら柔らかくするために、必ず浸水させましょう。
浸水時間の目安は季節によって変わります。
メスティン炊飯の浸水時間(目安)
- 春、秋:45分
- 夏:30分
- 冬:60分
浸水時間が長すぎると水っぽいご飯になるため、浸けすぎにも注意してください。
半透明なお米が真っ白になったら、浸水完了のサインです。
3.加熱する
固形燃料に火をつけたら、蓋をしたメスティンを乗せます。
固形燃料とメスティンの距離は、2cmほどがベスト。離れすぎず、近すぎずの距離になるように台などを敷いて調節しましょう。
加熱時間の目安は、20分ほどです。自然に火が消えるまで待ちます。
ただ、パチパチという音と、香ばしい香りがしたら、燃焼の途中でも火から降ろしましょう。
4.蒸らす
蓋をしたままタオルで包み、ひっくり返して、15分蒸らします。
ひっくり返すことで、底に溜まった水分が全体に行き渡り、ムラのない炊き上がりになります。
5.ほぐす
蓋を開けたら、全体をサッとほぐします。
こうすることで、表面の余分な水分がとび、艶やかで食感の良いご飯になるのです。
メスティンの水の量は指で測れる?
「計量カップを持ってくるのを忘れた」という時は、水の量を指で測ることができます。
メスティンだけでなく、鍋を使った炊飯でもやり方は一緒なので、覚えておくと災害時にも応用できます。
1.お米を研いだら、やや少なめだと思われる量の水を入れ、お米を平らにならします。
2.指先が米の表面に触れるように、垂直に立てます。
3.第一関節の位置まで水を注ぎます。
指先から第一関節までの長さは、親指以外ほとんど変わりません。親指以外だったらどの指を使っても大丈夫です。
コゲてしまったときの対処法
メスティン炊飯で、よくある失敗が「底が焦げてしまう」というもの。
メスティンは、熱伝導率がいいのでどうしても焦げやすいです。また、フッ素加工などがされていないため、焦げも落としづらくなります。
普通に擦っても落ちない焦げは、「お酢」を使ってみましょう。
メスティンの焦げをお酢で落とす方法
- 水500mlに対して大さじ3のお酢を入れます。
- 20分ほど煮込み、自然に冷まします。
- 水を張ったまま割り箸で擦ります。
- 中性洗剤とスポンジで洗ったら完了です。
お酢の主成分である酢酸は、タンパク質を分解する効果があります。
そのため、メスティンに付着した焦げがゆるみ、簡単に落としやすくなるそうですよ。
メスティンでご飯を炊くと、お米の本当のおいしさが分かる!
メスティンでご飯を炊くのは、難しそうだと感じるかもしれません。しかし、固形燃料を使えば、火加減の調節をする必要がなく、ほったらかしで炊飯できます。
美味しく炊くためには、水の量を守ること、浸水を必ずすること、蒸らしてからほぐすことがポイントです。
もし焦げてしまった時は、お酢を使ってお手入れしましょう。
基本の炊飯の仕方を覚えたら、炊き込みご飯にも挑戦してみてくださいね!