中華料理のスープは「湯(タン)」と呼ばれ、調味料や味のベースとして使われる。コクや旨みを加えることができるので、たくさん作って冷凍保存しておくのも手だ。スープを使ったアレンジレシピとともに紹介!
ひき肉を使った澄んだ色が特徴の「清湯スープ」
「湯」には数種類あるが、今回は手軽なひき肉を使った清湯スープにチャレンジ。スープ料理や、素材の味を引き出したい料理に最適だ。
材料
鶏ひき肉…1㎏
水…2ℓ
昆布…15g
作り方
1 水に昆布とひき肉を入れる。よく混ぜてひき肉をポロポロに攪拌する。
2 弱火で少しずつ火を入れていき、沸騰前に昆布を取り出し、30分ほど火にかけ旨みを出す。
3 目の細かいザルにキッチンペーパーを敷いてスープを濾す。
4 濾したスープはなるべく早く氷などで冷やすといい。
クリアなスープの出汁が引き立つ「あっさり塩ラーメン」
塩だけとは思えない、奥深い鶏の風味に感動さえ覚える塩ラーメン。細めの乾麺との相性も抜群で、替え玉必須か!?
材料 (1人分)
中華麺(揖保乃糸の乾麺)…1束
スープ…360㎖
塩…4g
白髪ネギ…5㎝分程
太白ごま油…適量
作り方
1 おき火でスープを温め、塩を入れて軽く混ぜる。
2 麺を茹で、①のスープに入れる。
3 白髪ネギを上にのせ、熱々にしたごま油を回しかけて完成。
麺を茹でつつ、スープを温める。乾麺なら携行も楽ちん。
仕上げにごま油を回しかけることで、さらにコク深くなる。
麺に旨みを吸わせた奥深い味「上海焼きそば」
やや太めの麺でモチモチした食感が特徴の上海焼きそば。隠し味にオイスターソースと干しエビ&魚介エキスを含むサーチャージャンがあるといい。
材料 (1人分)
蒸し麺…1玉
キャベツ…¹⁄₆玉
もやし…¼袋
豚肉…30g
ニラ…¼束
醤油…大さじ1
サーチャージャン…小さじ1
オイスターソース…小さじ1
スープ…大さじ2
塩、コショウ…少々
香りと熱量が中華の醍醐味!
作り方
1 蒸し麺を炒めて取り出しておく。
2 豚肉と野菜を炒めたら①を戻し、そこに調味料(塩、コショウ以外)とスープを入れる。
3 麺にスープを吸わせるように炒めたら、塩、コショウで味を調える。
麺は炒めすぎないこと。調味料を加えてからは、なるべくサッと混ぜ合わせる。
辛酸っぱい食べるスープ「酸辣湯」
刺激的な酸味と辛みが特徴の中国を代表するスープ。とろみがあり、パンチが効いたクセのあるお味で、体がポカポカ温まる。
材料 (2人分)
タケノコ…40g
シイタケ…大1枚
エノキ…½束
トマト…40g
豆腐…80g
スープ…500㎖
醤油…大さじ1
黒酢…大さじ1
砂糖…大さじ1
片栗粉…大さじ2
(水大さじ2で溶く)
卵…2個
コショウ…適量
ラー油…適量
作り方
1 野菜(お好みで)は全部細切りにする。
2 中華鍋でスープを温め①の野菜を入れ、火が通ったら短冊切りした豆腐を加える。
3 醤油と砂糖を加えたら、水溶き片栗粉でとろみをつける。
4 仕上げに溶き卵とコショウ、黒酢を入れる。好みでラー油を回しかけて完成。
スープが煮詰まりすぎたら継ぎ足しも可。
中華麺を加えた酸辣湯麺もオススメ。
料理人 キクタローさん
登山(北アルプス好き)が趣味の旅する料理人。東京・目黒区に「CHI-FO(チーフォ) 台湾屋台縁食区」を昨年オープン。
人気料理は焼き餃子。
(BE-PAL 2022年5月号より)