モステントならではのナチュラルカラーが印象的
ビーパル6月号(2022年5月9日発売)の特別付録は、「ソロキャン用保冷バッグ」。
“伝説のテントメーカー”として知られる「モステント(モステンツ)」とのコラボアイテムです。
まず注目したいのが、モステントらしいナチュラルなカラーリング。そこにブラックとオレンジの差し色を取り入れて、メリハリのあるデザインに仕上げられています。
親しみやすい雰囲気で、これは男女問わず愛用できること間違いなし。
そんな「ソロキャン用保冷バッグ」のディテールを見ていきましょう!
……と、その前に。まずはモステントの概要についてご紹介します。
いちどは姿を消した、テント界の伝説
芸術的かつ、機能美あふれるテントを生み出してきたモステント。創業者の「ビル・モス」は、画家であり、また彫刻家としても活動していた芸術家です。
1955年に世界初のドーム型テント「ポップテント」を開発するという偉業を成し遂げ、1975年、ついに「モステントワークス」を立ち上げます。
その後、数々のテントを開発し続けるなかで生まれた「スターゲイザーⅡ」は、ニューヨーク近代美術館(MoMA)の永久収蔵品として選ばれることに。
キャンプ用品として世界初の快挙に、モステントワークスの名は、より広く知れ渡ることとなりました。
そんなモステントワークスも、2001年の会社売却をもって、テントメーカーとしてのピリオドを打ちます。
しかしビル・モスが遺した意志は完全には消え去っておらず、2020年、この日本で「モスジャパン」として復活を遂げました。
そして往年の名作を復刻版として販売し、ふたたび注目を集めている今。
新生モステントとビーパルによる初のコラボアイテムとして登場したのが、今回の特別付録「ソロキャン用保冷バッグ」というわけです。
コンパクトに収納できる薄型デザイン
カラーリングの美しさもさることながら、全体的なフォルムも特筆すべき点です。一般的なクーラーバッグとくらべて、奥行きが短めに設計されています。
その形状から、テーブルの上に乗せてもそれほど邪魔になりません。まさにコンパクトなテーブルを使うことが多い、ソロキャンプ向きであるといえます。
容量は350ml缶が9本入る程度。断熱層が薄いため保冷性能はそこまで高くないと思われますが、そのぶん薄く折りたためるのがメリットです。
かなり軽量であることから、登山用の保冷バッグとしても役立つでしょう。
そして本体正面にある「MOSS TENTS」のロゴが印象的なポケット。ちょうどスマートフォンが入るサイズで、イヤホンやキーケースなどを入れておくのにも使えます。
さらに、外装の生地は撥水加工済み。軽く濡れるくらいであれば問題ありません。
キャンプ用品の収納にも適度なサイズ
食材や飲み物の保冷だけでなく、キャンプ用品の収納にも便利です。
食器・カトラリー・ナイフ・シングルバーナーなど、小物類はこれひとつにまとめられます。CB缶タイプのガスカートリッジを縦向きに収納できるのも、見逃せないポイントです。
ほかにもスパイスボックスとして使ったり、着替えを入れたりと、いろいろなことに使えるはず!
たとえテントには手が出なくても……
いちどは姿を消し、伝説とまでいわれたモステントとのコラボアイテム。ハイセンスな見た目だけでなく、サイズもまた個性的です。
モステントは現在、過去のテントの美しさを維持しながらも、機能性をアップデートさせた復刻版のテントを販売しています。ですがやはり、誰もが簡単に手を出せる価格ではありません。
その意味でも、付録として手に入るこの保冷バッグは魅力的です。
モステントというメーカーに興味をもった方、ちょっとしたケースが欲しかった方などは、手に入れても決して損はないアイテムだと思います。