結婚したら「ふるさと」ができた
東京世田谷区で生まれ育った私です。何度か引っ越しはしたけれど、結局は地元が大好き過ぎて、生まれてこの方3km圏内の「It’s a small world」で暮らしてきました。
2011年に夫と結婚。彼の故郷、石川県に急にご縁ができたのです。年に何回か日本海側へ行くようになりました。「ふるさと」ができたみたいで、なんだか結婚て意外と悪くないなぁと思ったものです。
金沢といえば、東西の文化が融合し、海と山の幸に恵まれている場所。「おいしいもの」を想像する方が多いと思います。ブリ、エビ、のどぐろ、牡蠣などの「魚介」。金時草や源助だいこんなどの「加賀野菜」。「能登牛」などお肉だってあります。加賀料理にぴったりの「日本酒」。万年ダイエッターの私はあまり食べませんが、「金箔」を使ったスイーツも人気ですよね。
なかでも私が気に入ったのは、「まつや」が製造販売している石川県のソウルフード、「とり野菜みそ」でした。金沢に行くたびに箱で買って持ち帰ったものです。
まつや「とり野菜みそ」が生まれたわけ
このパッケージを見て、とり野菜って「鶏と野菜のメニューなのかな…」と一瞬想像しますが、じつは「もっと野菜をとりましょう」という意味を込めて名付けられたとか。
というのも、とり野菜みその歴史は古く江戸時代にさかのぼるそう。まつや初代当主の松屋氏は北前船の廻船問屋を営んでいました。過酷な航海により身体をこわす船乗りが多かったようで、船上で栄養価の高い食事を摂らせるために考案したのがこの「とり野菜みそ」。昭和になってから商品化し、県内のスーパーなどでも購入できるようになったそうです。
メディアで続々と紹介
私が結婚した当初は、県内でしか買えなかった「とり野菜みそ」ですが、時代が私に追いついてきたのか(笑)、テレビなどで続々と紹介されました。日本全国の「異なる県民性」を紹介するあの番組とか、有名な大柄な女装タレントが「彼女の知らない世界」を紹介していくあの番組とか。
そのおかげで「石川の魔法の万能みそ」は一気に全国区となり、近所のスーパーでも手に入るようになったのでした。どこでも買えるというのはなんとなく寂しい気もしますが、いえいえ、 食べたいときにスグ手に入ってラッキーですよね。見かけたときに備蓄しておけば、急なキャンプでも大活躍します。
もしストックするなら、保存方法には「常温」と書いてありますけれど、今みたいな蒸し暑い時期には味噌の色が濃くなるので(品質には問題ないとWEBには書いてあります)、冷蔵庫で保管するのがおすすめです。
市販の「とり野菜みそ」でキャンプ料理
ちょっと肌寒かった梅雨曇りの週末、自宅のテラスでスタンダードな鶏と野菜の鍋を作ってみました。詳しくレシピを載せるので、キャンプ料理の参考にしていただいたら幸いです。
【材料(3~4人分)】
- 白菜 1/4
- ニンジン 1本
- キノコ類(しいたけ、まいたけ、しめじ、エノキなど)
- モヤシ 半袋ほど
- 長ネギ 1/2本
- 鶏モモ 1~2枚→わが家は万年ダイエッターの私がいるのでタンパク質補給のため2枚
- シメの冷凍うどん 2つ
パッケージには水600~800mlと書いてありますが、野菜からけっこうな水分が出るので「500ml」でいいと思います。 コーヒーと同じで、濃ければ水を足せばOK。逆に薄いと醤油入れたり塩を足してみたり「沼」にはまるので注意。
【隠し味】
生姜を足すとさらに味わいが増してオススメ。わが家の場合、冷凍してある生姜キューブを1個ポンと鍋に投入しています。余談ですがこの生姜、キャンプにもとても使えるのです。生姜が安いときに大量に手に入れて一気にすり下ろす→製氷器に入れてキューブ状に冷凍→ジッパー付きのジップロックで冷凍保管。
スープや煮物、麺類などに活用しています。旅にも冷凍キューブをいくつか持参してキャンピングカーの冷蔵庫で自然解凍。イカ刺しやカツオの薬味でいただいたりも。寒いキャンプの朝、ジンジャーティーにしていただいたらポカポカしますよ。冷凍とはいえ、とても美味しいので、もうチューブの生姜は食べられません。
【お好みで「味変」】
【鍋のシメ】
「酒飲み」、そして「万年ダイエッター」な私なので、その日の晩は炭水化物はいただきません(子どもたちにはおにぎりなど食べてもらいます)。鍋出汁を朝に持ち越し、「冷凍うどん」でしめます。乾麺のうどんでもいいのですが、塩分があり別茹でしなくてはいけないなど手間や調理器具が必要となります。気楽にポンと投入できる「冷凍うどん」がオススメです。もしくは米を入れて雑炊にしても美味しい。
【おすすめのアレンジ料理】
料理というのもはばかられますが(笑)、旅先の市場などで「ミョウガ」が安い時期に大量買い。とり野菜みそで漬け込むと美味しいミョウガの味噌漬けができますよ。キャンプの夜のおつまみにいかがですか。