冷たいスープも作れるのがみそのすばらしさ。ということで、今回、蓮池陽子さんが作ってくれたのは宮崎県の郷土料理「冷や汁」です。本場では焼いたアジのほぐした身を使いますが、作業を簡単にするためしらすを使います。みそは本場と同様、麦みそをセレクト。「麦みそはアジなどの青魚と相性がいいんです。しらすもイワシの稚魚なので青魚。だから相性はばっちりです。みそはそのままでもよいですが、バーナーであぶると香りが出て、おいしくなります」。バーナーは、炙り料理や炭の着火に使うトーチバーナー(チャッカー)のこと。あれ、使ってみたいですよね。
この冷や汁、そのまま飲んでもおいしいですが、ちょっとしょっぱい。本場では熱いごはんにかけて食べますが、やはりその食べ方がしっくりきます。大葉とミョウガのさわやかな香りによって、猛暑のなかでも箸が進みます。暑くて食欲がないなんてときにこそ作っていただきたい料理です。煮たてなくていいのもうれしい。
みそ大好き、アウトドア大好きの蓮池陽子さんによる「ソトみそスープ」は、Facebookの「みそパル」でも月に4回公開中です。その中から厳選したメニューを『BE-PAL』本誌(次回は2022年10月号)でも紹介しています。こちらもお楽しみください。
【陽子さんのソトみそスープ 第11回 簡単冷や汁】
材料(2~3人用)
・しらす…60g
・きゅうり…1本
・大葉…2~3枚
・みょうが…1本
・豆腐…1/2個
・麦みそ…大さじ4
・昆布水…500ml(理想は昆布を水に一晩漬ける。昆布茶などの粉末を使ってもOK)
・氷…適量
・ごはん…適量
・白いりごま…適量
作り方
2、ボウルに昆布水、みそを入れてよく溶き、しらす、きゅうりを加え混ぜて、豆腐と氷を加える。味見をして薄いようならみそを足す(やや濃いめがおいしい)。
3、熱々のご飯の上に2をかけて、ひねったゴマ、みょうが、大葉を飾る。
協力:みそ健康づくり委員会