ベース車両は定番ともいえるスズキ エブリイ
愛知県を拠点とするタイムトラベルカンパニーは軽キャンパーの製造を得意とするビルダー。「傾奇(カブキ)」をはじめ、「新帝」や「アマテラス」など、スズキのエブリイをベースにしたモデルを多数ラインナップしています。
今回紹介する「傾奇」は、3モデルのなかでも1番オーソドックスなモデルの位置付け。バン登録となるエブリイのほか、ターボを搭載したエブリイワゴン(どちらもハイルーフ仕様)をベースにすることもできようになっています。ちなみに取材車両はワゴンベースです。それでは細かい部分をチェックしていきましょう。
3D家具により曲面が多く圧迫感を軽減
荷室には上部キャビネットを左右に搭載し、スライドドア上部にも収納棚を設けて荷物が整頓しやすいようになっています。ここで注目なのがこれらの家具。
家具類はすべて楽器の製作技術を応用して作られており、他社のキャンピングカーに比べ曲面が多用されなめらかさで美しく、万が一に頭をぶつけても角がないぶんダメージが小さくなっているのが大きな特徴。荷室にある上部キャビネットはベッド展開した際に左右のスペースを極限まで広げられるよう、下部を逆反りにして空間を確保しています。また、キャビネット下部をくり抜いたことで、就寝時の足元スペースを拡大。
このように自由度が高いのが3D家具の大きな魅力。家具自体は木製ながら、その上に合皮を貼り込んでいて高級さも備わっています。
適度な硬さがあるマットで寝心地も快適
荷室部分はかさ上げ加工が施され、セカンドシートを倒して付属の6枚の軽量マットをセットするだけでベッドメイクが完了。マット生地も合皮でふき取りやすく質感が高いもので、寝心地もやや硬めの設定で快適。ベッド下部分は収納庫として利用できるようになっており、電装システムをはじめ標準装備の冷凍冷蔵庫がここに収まっています。
軽キャンパーながら本格装備が充実
オーソドックスと先述しましたが、この傾奇は走行充電システムに加え外部充電や50Wソーラー充電システムも標準装備。350Wインバーターやさらに調光式のLED内蔵の飾り板付きダウンライトなども標準と装備が充実しているのもポイント。また、必要に応じて100Aリチウムイオンサブバッテリーに1000Wインバーターのオプションも用意し、システムアップもしやすいです。
1人旅の基地としてはもちろん、2人旅にも対応できる広さとフットワークが自慢の装備充実モデル。価格はバンが178万円〜、ワゴンが257万円〜。
問タイムトラベルカンパニー 0533-65-8339