高知県須崎市とロゴスがタッグを組んで誕生したロゴスパークが、4月にオープンした。須崎といえばビーパルが20周年記念のイベントを行なった思い出の地。浦ノ内湾へアウトドア再発見の旅に出発!
LOGOS PARK
SEASIDE KOCHI SUSAKI
海に張り出したココがキャンプエリア。この先に道は続いておらず、山を背に正面には静かな水面が輝く。鳥の声、虫の羽音がBGM、絶好のキャンプスポットだ。
20年前の夏。ビーパルは創刊20周年に高知県須崎市の浦ノ内湾で読者イベントを開催した。ちょうどその同じ場所にアウトドアブランドのロゴスが、このほどキャンプ場をオープン。縁を感じ、訪ねてみることにした。
浦ノ内湾は、葉脈のように複雑な入り江が連続する12㎞の細長い内海。横浪半島の外側には黒潮が流れ、豪快な景色が広がっている。須崎市といえば、ニホンカワウソが最後に発見された新荘川があるところでもあり(2012年に絶滅種に指定)、山と海が近く色濃い自然がある。この浦ノ内を記念の地に選ぶとは、さすが先輩方だ。
さて、ロゴス初のキャンプ場となる「LOGOS PARK SEASIDE KOCHI SUSAKI」は、海を望む絶好の立地にあった。周辺に目立った商業施設もなく、とにかく静かだ。
「海は湖のようにゆったりしていて、時間もゆったり流れています。湾の一番奥にあるのがロゴスパークです。通年で波がなく風も穏やかなのが特徴で、そのためカヌー場が併設され練習場になっています。カヤックなどのウォーターアクティビティーが初めての方も気軽にトライできますよ。車で30分ほどで仁淀川や四国随一の泉質を誇る、そうだ山温泉などもあります」
とは、ロゴスパーク責任者の中条さん。地域活性化の糸口となるこのキャンプ場を盛り上げていきたいと話す。今のところ自艇などを持ち込むことはできないそうだが、カヌー場を管理するNPO法人すさきスポーツクラブではさまざまなウォーターアクティビティー体験を提供しているので、利用してみるといいだろう。
そして、ロゴスパークから徒歩20分のところには「ジビエ浦ノ内企業組合」がある。ここは地元猟師が中心になって立ち上げた施設だ。高知県内の野生鳥獣による農林水産被害はいまだ1億円超、そのうちイノシシ被害は約4割を占める。地域おこし協力隊の林佑磨さんと重本亮さんが出迎えてくれた。
LOGOS PARK SEASIDE KOCHI SUSAKI施設管理責任者
中条さん
「浦ノ内はイノシシが多いです。畑や田んぼ、ゴルフ場を掘り返してしまって。食害は元より、荒らされる被害が後を絶ちません」
と、林さん。散歩中に出くわしたり人との接触事故もあるとか。人も歩けばイノシシに……?
「彼らは餌を求めて里に下りて海も渡ります。カニや魚なんかも食べていて結構グルメです(笑)。その分おいしい肉になっているのではないかと思います」
と、重本さん。浦ノ内には猟師と漁師がいる。船でしかいけないところに罠をしかけて海で冷やしながら運んでくる、そんなこともあるそう。地産のイノシシ肉を使ったキャンプ料理を味わうのもいいかもしれない。これぞ浦ノ内の味だ。
浦ノ内湾は決してアクセスが良いとはいえない、いわばディープなスポット。だからこそ自然に没入できる豊富な遊び場がある。今夏ぜひ訪れてみては!?
LOGOS PARK SEASIDE KOCHI SUSAKI
住所:高知県須崎市浦ノ内東分2251番地
営業時間:ロゴスパーク園内8:30〜18:00、ショップ&カフェ10:00〜18:00、BBQスタジアム11:00〜20:00(季節変動あり)
料金:オートサイト区画プラン1泊2日¥6,600(6名まで)海沿いサイトは¥8,250(6名まで)など。
公式サイト:https://kochisusaki.logospark.jp/
アクセス:高知市内から車で約35分、高知龍馬空港からは車で約1時間。
海を間近に望み、日帰りも泊まりも遊び方は自分次第!
車で10分!絶景のワインディングロード
歩いて5分!ビギナーにも優しい海
水と戯れよう!
車で20分!ニホンカワウソがいた風景に思いを馳せて
歩いて20分!鉄分豊富で栄養満点
イノシシBBQはいかが
浦ノ内のイノシシを味わって!
海を渡るイノシシ!
※構成/須藤ナオミ 撮影/山本 智
(BE-PAL 2022年7月号より)