どこ行く、何する、「チームラボボーダレス行く!」
先日のこと。仕事の山と山の間、ぽっかり空いた2日間がありまして。何する、どこ行く、山? 海? ん? 「チームラボボーダレス」行く! と、まるで神でも降りてきたかのように急に思い立ちました(笑)。というかこのごろ暑すぎて、外遊びはちょっと無いなーと思っていたところだったのです。
「チームラボボーダレス」とは?
「チームラボボーダレス」は、ウルトラテクノロジスト集団「teamLab(チームラボ)」と「森ビル」がタッグを組んだ、体験型の「デジタルアートミュージアム」のこと。正式名称は「森ビルデジタルアートミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」。東京・お台場のパレットタウン内にあります。
10,000平米の広大な敷地内にさまざまな作品が点在。坪数でいうと3,025坪! あれ、想像しづらいですね。では「テニスコート約50面分」と言えばどうでしょう。とにかく広いスペースで、「Borderless=境界のない」複雑で立体的な空間を、歩いて移動しながら見て触って感じて、自分自身もアートに溶けこんでいくような感覚を味わえるミュージアムなのです。
館内にはマップなどがなく、まさに「地図のないミュージアム」。520台のコンピュータ、470台のプロジェクターを駆使していると、国内外たくさんの話題を集めつつ2018年6月にオープンしました。以前から友人のSNSのポストを見ては、行ってみたいなぁと思っていたんです。ところがなんとパレットタウンエリアの再開発につき、2022年8月31日で閉館してしまうそう!
そんな「体験型ミュージアム」には「アスレチック」も豊富にあり、せっかくなので子どもたちも連れて行きたい。でも長男は学校があるから休ませられないし(出かけた日は2022年7月8日でした)、保育園の年少さんの次男とふたりで向かうことに。
狙い目は14時くらい
さて何時に行けばいいのでしょう。調べたところ館内で食事はできないようです(ペットボトルや蓋が閉まる水筒での水分補給はOKです)。そして「再入場」も不可とのこと。つまり問題は「ランチ」です。朝一番に行くか。昼食を食べたあと、午後に行くか。お腹のことを気にせずゆっくり楽しむなら「午後」かな。
というわけで14時めがけて行くことにしました。ん、ということは!? 夏休み前で時短授業の長男も連れて行ける! 暴れん坊な次男と私だけだと少し心細かったので、面倒見のいい長男がいると安心です。学校の前で待ち合わせをし、下校してきた彼を連行。3人でお台場を目指したのでした。
房総方面に行くには、最近、首都高・山手トンネルばかりを使うので、久しぶりに通った首都高・環状線。「東京タワー近っ!」とか、レインボーブリッジを渡りながら「向こうにスカイツリーが見える!」とか、羽田にゆらゆらと向かっている飛行機を見つけては「JALかな? ANA!?」とか、久しぶりに世田谷を飛び出して、東京見物しているみたいで新鮮でした。
手ぶらに近い「動きやすい」格好で
入館するとスグ左手にコインロッカー(100円返却式)、大型の荷物とベビーカー置き場(ワイヤーロック式)、傘置き場(ダイヤルロック式)がありました。ミュージアム内にはベビーカーの持ち込みはできないので、赤ちゃん連れの方は「抱っこヒモ」はマストです。館内での食事はできませんが水分補給はOKなので、私たちは次男の小さめのリュックに全員の荷物をまとめました。「水分」、「カメラ2台」、「スマホ」だけを持って、さっそくなかに入ってみましょう!
そうそう、床が鏡になっていたりするので「スカート」は絶対避けた方がいいです。またアスレチックがあったり床に凹凸があるので歩きやすい「スニーカー」がベスト。
子どもと回るときの注意点とポイント
お子さんとはぐれないように
光のアート空間なので、基本的に会場内は「暗い」です。私は移動する際、常に子どもたちに「点呼」していました。あちこちにスタッフさんがいるので、困ったり迷ったら声を掛けてみるといいと思います。
活発で暴れん坊な4歳の次男ですが、反面、慎重過ぎる部分もあり、悪い言い方をすると「ビビリ」。入館してすぐ「暗さ」と、どこからともなく聞こえてくる独特の「サウンド」に、恐れおののき私にしがみついていました。年齢が小さめのお子さんは少し怖がるかもしれませんね。
でもこの作品を見つけてからはニコニコ。夢中になって上ったり下りたりしていました。ほら、次行くヨー!
写真を撮るときの注意点
明るいレンズのカメラを持参
館内が暗めなので、「明るいレンズ」のカメラを持って行った方がいいですね。
また「白っぽい」無地の服の方がアートが映りこんで撮影したとき、きれいかもしれません。
ついシャッタースピードを遅くして撮影したくなりますが、館内は「三脚」、「一脚」、「自撮り棒」も禁止です。もちろん「フラッシュ撮影」も。注意してくださいね。
迷うのが正解!
順路がない。館内マップもない。なにしろ広くて暗い空間を3人でぐるぐる歩き回り「あれさっきもここ来たよね?」、 いや、初めてか? ん、ちょっと待て。こんな「小部屋」あったっけ? うわー、すごい何ココ、なかは広いよー!
まさにここは「境界のないアート」でした。私たちの気分は「冒険者」でしたし、新しい部屋を見つけたときのうれしさったら。
どっちが下でどっちが上とか、よくわからなくなる気持ちいい「浮遊感」はクセになります。
チームボーダレスにある5つのエリア
- Borderless World
→次々と小部屋を巡り「花鳥風月」のような世界を楽しめるエリア - 運動の森
→思う存分アスレチックを楽しめるエリア - 学ぶ!未来の遊園地
→絵を描いたり、道具を動かしてみたり、感性を刺激するエリア - ランプの森
→チームラボボーダレスといえばな印象的なエリア - EN TEA HOUSE
→お茶が飲めたらしいですが、私たちはたどり着かなかったです(笑)
3時間近くいましたが「EN TEA HOUSE」も見つけられなかったし、たぶんいろんなアートをスルーしていたと思うのです。これはもう何度も訪れたくなりますね。でもオープンは8月いっぱいまでです! もう一回くらいは行きたいなぁ。
子ども喜ぶ「運動の森」エリアへ!
誰かの動きによって棒がグラグラと動き「体幹」を使います。あとから聞いたら、長男は「このアートが一番楽しかった」と言っていました。
このように運動の森は「不安定さ」を楽しむエリアです。ビーチサンダル、厚底靴、ヒールはNG。入口に「レンタルシューズ」もありましたよ。
たくさんの種類の「人工的な」遊具。自然のモノがよしとされるこの世の中ですが、こんな素敵な人工的なモノならよくないですか? 五感にビンビンに訴えかける作品の数々、兄弟は思う存分楽しんでいました。いや、私もですね(笑)。
世界とつながったお絵かき水族館
アーティスティックな長男は「亀」をずいぶん丁寧に塗っていて、一応、中高と美術部で芸術系の大学に進んだ私は「タツノオトシゴ」をピャッと描いて、次男はというと「フグ」を選んでいましたが、あれ、グチャグチャに塗っていたと思ったら、スグにどこかへ行ってしまった(笑)。
お絵かきした紙をスキャンしてもらうと、このように魚が動きを付けて泳ぎ出すのです。次男は誰かが描いた絵をしきりにベタベタッと触ります。すると魚は身体をくねらせてピュンと逃げていったり。これにはちょっと感動!というか性格の違う兄弟に、私に、誰もが「退屈しない」場所というのがすばらしい!
缶バッジ 500円、ハンドタオル 1,400円、トートバッグ1,900円、Tシャツ(大人サイズ) 2,800円、Tシャツ(子どもサイズ)2,000円。いい思い出になりますね。
キノコや牛小屋などいろいろな形のスタンプを壁にくっつけると、なんとこびとが反応して一緒に遊んでくれるのです。
次男が「一番楽しかった」と言っていたこのアートですが、「次はどんな果物が出てくるだろ~」と一段高いところから眺めている私も楽しめましたよ。
圧倒されるアートの数々。吸い込まれるような世界観。今年の暑い夏を涼しいチームラボボーダレスで思い切り楽しんでみませんか? 8月いっぱいでクローズ、遊びに行くなら「いま」ですよ! かくいうわが家も息子たちから「もう一回!」とおねだりされています(笑)。
森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス
- 開館時間:7月全日9:00-20:00、8月1日~5日9:00-20:00、8月6日~31日9:00-21:00
※2022年8月31日で営業終了 - 料金:大人(高校生以上)3,200円、中学生以下1,000円(3歳以下無料)
※チケットは公式WEBサイトからの購入が便利です。 - 所在地:東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン 2階
- WEB:https://borderless.teamlab.art/jp/