自宅で過ごす休日は、DIYでキャンプグッズを作ってみよう
キャンプに行かれない休日に、次のキャンプで使える道具を自分で作ってみるのはいかがだろう?今どきは、100均でも便利な小物は買える。でも、そこをあえて自分の手を動かして、世界にひとつのグッズを作るのだ。テントサイトにたったひとつでも、DIYで作った自分だけのオリジナルグッズを加えるだけで、見た目も思い入れもグンとあがる。今回は、YouTuberでDIYの達人でもあるwinpy-jijiiさんに、2種類のランタンハンガーの作り方を教わった。
アルミ板を好きな形に切って作ったランタンハンガー
「もう8年以上前になりますが、オートバイでキャンプツーリングに行くときに、かさばらないランタンハンガーがあればな、と考えて作ったのが最初のやつちゃうかな。アルミの板に穴をあけて、ポールの接続部分の細いほうのパイプに差し込んだだけのものですわ。次に作ったのが、コの字型のアルミ材と針金で作った折りたたみ式のもの。どっちも自宅に余っていた材料だけで作ったので、材料費はタダでした」
では、どうやって作るのか、手順を簡単に紹介しよう。
【アルミ板を使ったランタンハンガーの作り方】
- ポールのショックコードを抜いてパイプを外す
- ポール同士をつなぐインナーパイプの径を測る
- ドリルを使ってアルミ板にインナーパイプの径と同じサイズの穴をあける
- 反対側にカラビナを取り付ける穴をあける
- アルミ板を好みの形状に切る
- 切ったあとをヤスリなどで削って仕上げる
- インナーパイプに通す
- ポールのショックコードを元通りに通して留めれば完成
「このタイプのええとこは、ポールをたたんだときに、ランタンハンガーをインナーパイプから外せるので、かさばらないで収納できること。ショックコードを通してあるので、なくならないところもええんですわ」
↓詳しい作り方は、winpy-jijiiさんのYouTubeを参考に。
折りたためるランタンハンガー
そして、もうひとつが折りたたみ式のランタンハンガー。こちらは、料理をするときに手元を明るくするために、少し低い位置にランタンをセットして照らせるように専用のポールとセットで作ったとか。
【折りたたみ式のランタンハンガーの作り方】
- タープポールのショックコードを外して、上から1~2本を外して短くする
- 一番上のパイプの上部に残ったジョイント用のインナーパイプの径を測る
- その径と同じサイズの穴をコの字型のパーツの底辺にあける
- リーマーを使って、穴を少し大きくする
- コの字型の金具の両サイドに、針金を通す穴をあける
- コの字型の金具の不要な部分を切る
- ヤスリなどで断面を仕上げる
- 針金を曲げてハンガー部分のパーツを作る
- ラジオペンチなどで形を整え、不要な部分を切る
- できあがったランタンハンガーをポール上部のインナーパイプに入れる
↓こちらのタイプも詳しい作り方は、winpy-jijiiさんのYouTubeを参考に。
「このランタンハンガーは簡単に着脱もできますが、針金の部分をたためるので、ポールに着けたままでも邪魔にならず持ち運べますねん。よかったら試してみてくださいね」
ランタンポールは好みの長さに切ると便利
次に折りたたみタイプのランタンハンガーを取り付けたタープポールについて、winpy-jijiiさんに聞いてみた。
「これですね。これは、昔、使っていたテント用のポールを切って作ったタープポールです。ポール内に通っているショックコードを外してから、バラバラにしたポールの下の部分を切って長さを調整してあります。オートバイでツーリングするときに、長いポールだと運びにくいので、1本のポールの長さを約30cmにしてますねん。当時使っていたMSRのタープの袋に合わせて作りました。それともうひとつ。一番上の部分には、ボルトのネジを逆さに取り付けて、蝶ネジでタープのグルメットなどを締められるようにしてます。風が強い日でも安心ですよ」
買ったままではなく、自分がイメージする用途やサイズに合わせて改造する。ほんのひと手間をかけるだけで、アウトドアグッズはさらに使いやすくなる。winpy-jijiiさんのアイデアは、どれも実用的で、すぐに真似したくなるものばかり。YouTubeを参考に、ぜひ挑戦してみよう。
(構成/yamabon)