「やりすぎなんだよ…」 超ドM野菜の玉ねぎを収穫
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    2022.08.11

    「やりすぎなんだよ…」 超ドM野菜の玉ねぎを収穫

    踏みつけた方がよく育つだなんて、そんな野菜があるとは知らなかった。1度ならずとも3度も踏んでから収穫を迎える超ドM野菜の玉ねぎは、春先の水不足などで価格がいまだに高騰を続けていますが、結論、育ちました! 

    でも、早すぎる梅雨明けの影響もあって、やや小ぶりの大きさで、天候の問題だけではきっとない”やり過ぎ”が原因かもです。へなへなしてて、自力で立てない苗時代から踏みつけていた様子はこちら。

    よく踏むとよく育つ!? 知らなかったよ、玉ねぎの通過儀礼

    やばい!踏みすぎたかも!?

    3回目の夏を迎えた「雨のちハレ、ときどき農業生活」も、まだまだ失敗の連続ばかりで、トライ&エラーの日々の連続です。多分、この玉ねぎ栽培も失敗に入るのかな…..と思っていたりして。

    2度踏んでもしっかり立ち上がっていた玉ねぎには、最後となる3度目の踏みつけが待っていた

    収穫前の3度目の踏みつけをするときは躊躇もなくなっていたためか、気合十分でガシガシ踏みつけていきます。

    遠慮なくしっかり踏みつけます。

    悪事を顔色変えずに行なえる人ほど怖いものはないけど、慣れとは本当に恐ろしいもので、罪悪感もなく踏みつけ作業は淡々と終了しまして、玉ねぎたちは3度目の踏みつけを終えて、さっきまでの勢いある姿は消え、ほふく前身のようにペタッと地面にひれ伏してしまいました。

    根元からしっかり折れてます。容赦ない踏みぷりが伝わるでしょ?

    だって、これでいいんでしょ? 一抹の不安を抱えた一週間後、スコーンと立ち上がってくれるはずの玉ねぎは……

    1週間後、立ち上がってきませんでした…….。

    「やりすぎなんだよ…」と農場主。え!? どうしたらいい? 声にならない声で焦る僕。結局、三度立ち上がることなく収穫を迎えました。

    世界で愛されている玉ねぎ

    一般的に玉ねぎは春に収穫時期を迎えます。それを「新玉ねぎ」と呼び、スーパーなどで見かけるかと思います。もちろん、品種によって収穫時期に差があって、僕たちは遅めの梅雨前でした。もし、収穫時期のサインが出た時と梅雨入りが重なってしまった場合は、収穫遅れにならないようにすぐに収穫してしまうと良いそうです。

    収穫の時、心なしか元気がない玉ねぎ。

    収穫直後の玉ねぎは土からの水分を多く含んでいるので、保存も兼ねて干すことになります。ニンニクのように紐で束を作って吊るしたり、ネットに入れてそのまま干したりします。余分な水分を飛ばすために天日で2~3日ほどでしょうか。

    その後、根をハサミで切って、畑やプランターに干しておけばOK。ここで注意が必要なのは、必ず根を切り落としてから干すようにすることです。残った根が水分を取り込もうとしてしっかり乾燥できず、この乾燥処理は保存性を高めるため、必ず全て切ってから干します。

    そうそう、玉ねぎって、年間でどれくらい消費しているのだろう…そんな素朴な疑問を持ったので調べてみました。

    生産量:1位・中国、2位・インド、3位・アメリカ……….日本は18位
    消費量:1位・アルバニア、2位・タジキスタン、3位・ウズベキスタン

    日本の生産量:1位・北海道、2位・佐賀県、3位・兵庫県
    日本の消費量:1位・秋田県、2位・京都府、3位・奈良県

    北海道と佐賀県の生産量とは7倍以上の差があり、1位の北海道と2位の佐賀県、3位の兵庫県を合わせると3つの地域だけで85%の玉ねぎを作っていることになるそうです。また、1都1府20県では玉ねぎの生産がされていないそうです。

    この日の収穫。これを3家族で分け合うって、多過ぎだよ….。

    玉ねぎはヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草で野菜。旬は10月~12月、新玉ねぎは4月~5月ですが一年中購入可能で、生では強い辛みがあり、加熱すると甘みに変わりますよね。みじん切りなどで目が痛くなったり、泣いたりするの硫化アリルの成分が原因で、肉や魚の臭いを消す作用もあるそうです。

    ジャンルを問わず料理に欠かすことのできない食材の玉ねぎが、まさか3度も踏みつけられながら育つ野菜だとは思ってもいませんでした。小ぶりながらも大量収穫はできましたので、できる限りの玉ねぎ料理に使ってみようと思います。

    私が書きました!
    フリーライター
    山田 洋
    2020年3月から、「ときどき農業生活」を始める。きっかけは「耕作放棄地を農地に再生したい!」と、1200平米ほどの農地を借りた友人のお手伝いから。リモートワークと並行しながら、100%オーガニックの鎌倉野菜を育てるために雑草との格闘を続けている。

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