踏みつけた方がよく育つだなんて、そんな野菜があるとは知らなかった。1度ならずとも3度も踏んでから収穫を迎える超ドM野菜の玉ねぎは、春先の水不足などで価格がいまだに高騰を続けていますが、結論、育ちました!
でも、早すぎる梅雨明けの影響もあって、やや小ぶりの大きさで、天候の問題だけではきっとない”やり過ぎ”が原因かもです。へなへなしてて、自力で立てない苗時代から踏みつけていた様子はこちら。
やばい!踏みすぎたかも!?
3回目の夏を迎えた「雨のちハレ、ときどき農業生活」も、まだまだ失敗の連続ばかりで、トライ&エラーの日々の連続です。多分、この玉ねぎ栽培も失敗に入るのかな…..と思っていたりして。
収穫前の3度目の踏みつけをするときは躊躇もなくなっていたためか、気合十分でガシガシ踏みつけていきます。
悪事を顔色変えずに行なえる人ほど怖いものはないけど、慣れとは本当に恐ろしいもので、罪悪感もなく踏みつけ作業は淡々と終了しまして、玉ねぎたちは3度目の踏みつけを終えて、さっきまでの勢いある姿は消え、ほふく前身のようにペタッと地面にひれ伏してしまいました。
だって、これでいいんでしょ? 一抹の不安を抱えた一週間後、スコーンと立ち上がってくれるはずの玉ねぎは……
「やりすぎなんだよ…」と農場主。え!? どうしたらいい? 声にならない声で焦る僕。結局、三度立ち上がることなく収穫を迎えました。
世界で愛されている玉ねぎ
一般的に玉ねぎは春に収穫時期を迎えます。それを「新玉ねぎ」と呼び、スーパーなどで見かけるかと思います。もちろん、品種によって収穫時期に差があって、僕たちは遅めの梅雨前でした。もし、収穫時期のサインが出た時と梅雨入りが重なってしまった場合は、収穫遅れにならないようにすぐに収穫してしまうと良いそうです。
収穫直後の玉ねぎは土からの水分を多く含んでいるので、保存も兼ねて干すことになります。ニンニクのように紐で束を作って吊るしたり、ネットに入れてそのまま干したりします。余分な水分を飛ばすために天日で2~3日ほどでしょうか。
その後、根をハサミで切って、畑やプランターに干しておけばOK。ここで注意が必要なのは、必ず根を切り落としてから干すようにすることです。残った根が水分を取り込もうとしてしっかり乾燥できず、この乾燥処理は保存性を高めるため、必ず全て切ってから干します。
そうそう、玉ねぎって、年間でどれくらい消費しているのだろう…そんな素朴な疑問を持ったので調べてみました。
生産量:1位・中国、2位・インド、3位・アメリカ……….日本は18位
消費量:1位・アルバニア、2位・タジキスタン、3位・ウズベキスタン日本の生産量:1位・北海道、2位・佐賀県、3位・兵庫県
日本の消費量:1位・秋田県、2位・京都府、3位・奈良県
北海道と佐賀県の生産量とは7倍以上の差があり、1位の北海道と2位の佐賀県、3位の兵庫県を合わせると3つの地域だけで85%の玉ねぎを作っていることになるそうです。また、1都1府20県では玉ねぎの生産がされていないそうです。
玉ねぎはヒガンバナ科ネギ亜科ネギ属の多年草で野菜。旬は10月~12月、新玉ねぎは4月~5月ですが一年中購入可能で、生では強い辛みがあり、加熱すると甘みに変わりますよね。みじん切りなどで目が痛くなったり、泣いたりするの硫化アリルの成分が原因で、肉や魚の臭いを消す作用もあるそうです。
ジャンルを問わず料理に欠かすことのできない食材の玉ねぎが、まさか3度も踏みつけられながら育つ野菜だとは思ってもいませんでした。小ぶりながらも大量収穫はできましたので、できる限りの玉ねぎ料理に使ってみようと思います。