美味しいキャンプ飯の後、避けて通れないのが洗い物。
キャンプでの洗い物は、油がついた鉄板やご飯が焦げ付いたクッカーなど、スポンジと洗剤だけでは落とせない頑固な汚れに苦戦することがしばしばあります。
そこで今回は、筆者がアウトドアで実際に使用している食器洗いセットのご紹介と、素材や汚れのタイプごとの洗いかたを解説いたします!
キャンプ用の食器洗いセットを厳選しよう!
数種類の掃除道具をひとまとめにして、「キャンプ用食器洗いセット」を作っておくことを筆者はおすすめしています。
厳選された道具で構成された食器洗いセットがあれば、キャンプでの洗い物がはかどりますよ。
実際に筆者が使用している食器洗いセットは、以下のラインナップになっています。
- 折りたたみ式のシンク
- スコッチブライトのナイロンたわし
- プラスチック製のスクレーパー
- 自然に優しい洗剤
- アルカリ電解水の使い捨てシート
- スポンジ
- たわし
- ふきん
筆者のセットで、特筆すべきは以下の2点です。
折りたたみ式のシンクはとにかく便利
食器洗いセットに入れると非常に便利なのが、折りたたみ式のシンク。
折りたたみ式のシンクは一見普通のバッグのようですが、防水性が高く、中に水をためることが可能です。
折りたたみ式のシンクがあれば、洗い場までわざわざ行く必要がありません。水を汲んだジャグと併用することで、ちょっとした洗い物をキャンプサイトで行なうことができます。水をためておくことができるので、つけ置き洗いもできます。
汚れた皿などをとりあえず入れておく入れ物としても便利に使用ができます。
折りたたむとコンパクトになるため、使わないときは場所をとりません。
環境に配慮した洗剤を使用する
また、洗剤は、できるだけ環境に配慮したものを選ぶのもポイントです。
環境に配慮した洗剤とは、合成海面活性剤が使用されていないものや、植物由来の自然に近い洗剤などです。
洗剤は、小型のボトルに使用する分だけ入れておけば、コンパクトに持ち出すことができます。
素材や汚れのタイプに合わせた洗いかた
ここからは、筆者が厳選した食器洗いセットを使用しながら、素材や汚れのタイプごとの洗いかたをご説明いたします。
鉄製品は洗剤を使わずに汚れだけを落とす
鉄板や鉄製のフライパンなどの鉄製品は、使用前に油でコーティングをすることで、食材を焦げ付きにくくすることができます。
そして、料理をした後に洗剤を使って鉄製品を洗ってしまうと、せっかくの油のコーティングを落としてしまうことになるので、洗剤の使用はおすすめできません。
鉄製品を洗うには、スクレーパーとたわしを使用しましょう。スクレーパーを使えば表面にこびりついた汚れを削り落とすことができます。プラスチック製のスクレーパーを使用すれば、鉄製品の表面を傷つけることがないので安心です。
スクレーパーで大まかに汚れを落としたら、たわしを使って細かい汚れを落としましょう。汚れを落としたら水で洗い流します。
鉄製の製品は水で濡れたままにしておくと、すぐに赤さびが発生してしまいます。洗った後はふきんで拭いて、日光の下でしっかりと乾かしましょう。
焦げつきや頑固な汚れは削り取る
スポンジやたわしで擦ってもなかなか落ちないのが、アルミ製のクッカーや飯盒などで炊飯をした後の焦げつき。頑固な汚れにはスコッチブライトのナイロンたわしがおすすめです。表面には研磨粒子がついているため、こげつきなどの頑固な汚れをガシガシ削り取ることができます。
クッカーの表面を削り取ってしまうので、コーティングがされているものや木などのデリケートな素材のものには使用しないようにしてください。
木製品やコーティングされたクッカーは優しく洗う
木製品やコーティングされたクッカーを洗う際は、表面を傷つけないよう、洗い方に配慮が必要です。
プラスチック製のスクレーパーで表面の汚れを落としたり、やわらかめのスポンジでこすったりして、優しく洗いましょう。
水を使えない環境ではアルカリ電解水のシートでささっと拭く
登山などで水場が遠く、使用できる水に限りがあるような環境では、アルカリ電解水使用の使い捨てシートがおすすめです。
シートを使って汚れを落とせば、水を使うことなく洗い物を綺麗にすることが可能です。
アルカリ電解水とは、アルカリ性の性質を持つ水のことです。油汚れをよく落とす性質と除菌効果があります。
アルカリ電解水は主成分のほとんどが水分なので、人体にとっても安全で安心です。
さいごに
数種類の道具を組み合わせた食器洗いセットがあれば、焦げつきや油汚れなどの様々な汚れに対応できます。
クッカーや器に合わせた適切な洗いかたをすることによって、道具も長持ちしますよ。
ぜひこの機会に食器洗いセットを用意してくださいね!