キャンプや登山などの外ごはんに活躍する「乾物」。その中でも、記者が愛してやまない「塩こんぶ」について、塩こんぶを製造する「フジッコ」の昆布事業部・瀬戸恒介さんに伺っています。
今回は、身近な食材で簡単につくれるレシピを教えていただきました。
NG食材や料理ってあるの?
野菜でもお肉でも魚介類でも、幅広い食材を受けとめてくれる塩こんぶ。ぜんざいやお汁粉の付け合わせで見かけることもあるから、甘いものとも合うという証拠。
合わない食材やお料理って、あるのでしょうか?
「確かに、合わない食材はほぼないと言っていいかもしれません。チーズとも相性がよく、塩こんぶとチーズをのせたトーストもおいしいですし、クリームチーズと和えるだけで十分なおつまみになります。強いていうなら、カレーなど、風味の強いお料理は塩こんぶのよさが出ないかもしれませんね」
味付けは塩こんぶだけ! 外ごはんレシピ5
さてここからは、フジッコ・瀬戸さんに伺う外ごはんレシピを5つご紹介します。調味料で準備するのは、もちろん塩こんぶだけです。
レシピ1 塩こんぶチキン
「鶏肉や豚肉などのお肉と密閉袋などで漬け込み、焼くだけでも十分な一品になりますよ。たとえば、鶏もも肉を漬け込んで焼くだけの『塩こんぶチキン』(上写真)はキャンプにもおすすめ。鶏肉はどの部位でもよいですが、ジューシーなもも肉の脂がよく合います」
肉のカット、漬け込みまで自宅で済ませておけば、食べる前に焼くだけ。お好みの野菜も添えてどうぞ。
<材料(2人分)>
- 鶏もも肉・・・250g
- 塩昆布・・・2つまみ(10g)
- オリーブオイル・・・小さじ1
<作り方>
- 鶏もも肉を一口大に切り、保存袋に入れる。
- 1に塩こんぶ、オリーブオイルを入れる。
- フライパンなどで、鶏もも肉を皮目から焼き、焼き色がついたらひっくり返して両面をこんがりと焼く。
レシピ2 塩こんぶタコライス
炒めものにも使える塩こんぶを、世界のお料理にアレンジ。
「塩こんぶだけ仕上がるアレンジメニューで、スナック菓子を使っているのでお子さんも喜んで食べてもらえるかも!」
<材料(2人分)>
- 塩こんぶ・・・3つまみ(15g)
- ひき肉(合挽きがおすすめ)・・・100g
- レタス・・・2枚
- ミニトマト・・・4個
- ごはん・・・300g(お茶碗2杯分)
- トルティーヤチップス・・・適量
- チーズ(シュレッドチーズがおすすめ)・・・適量
- オリーブオイル・・・大さじ1
<作り方>
- レタスは千切りにし、塩こんぶ(2つまみ)と和えておく。ミニトマトは1/4にカット、トルティーヤチップスは砕いておく。
- フライパンにオリーブオイルを入れ、ひき肉、塩こんぶ(1つまみ)を炒めておく。
- うつわにごはんを盛り、2、1を彩りよく盛り付け、都ルティーヤチップス、チーズを振りかける。
レシピ3 塩こんぶとサバ缶の冷や汁
「ツナ缶やホタテ缶など、さまざまな缶詰とも合いますが、特にサバの水煮がおすすめです。暑い季節ならきゅうりやみょうが、大葉など爽やかな野菜も一緒にどうぞ」
<材料(2人分)>
- 塩こんぶ・・・3つまみ(15g)
- サバ缶(水煮)・・・1缶
- きゅうり・・・1本
- すりごま・・・大さじ3
- みょうが・・・2本
- 大葉・・・2枚
<作り方>
- きゅうりは輪切りにし、塩もみをして水気を切っておく。みょうが、大葉は千切りにしておく。
- ボウルなどに、サバ缶(汁ごと)、サバ缶と同量の水(分量外)、すりごま、塩こんぶを加え、よくほぐす。
- うつわに盛り、1を盛り付ける。
レシピ4 クリームチーズの塩こんぶ和え
風味や塩味が強すぎないチーズも、相性のよい食材のひとつ。中でもクリームチーズは爽やかな酸味と程よいコクで、和えるだけでワインやビールのよいお供になります。
<材料(1人分)>
- 塩こんぶ・・・適量
- クリームチーズ・・・適量
<作り方>
- クリームチーズを1cm角に切る。
- 1、塩こんぶを和える。
レシピ5 ポテトフライの塩こんぶ和え
揚げたじゃがいもに、塩こんぶを和えるだけ。それなのに食欲そそる一品に仕上がる! ポイントは、揚げたてあつあつのものとサッと和えること。
<材料(1人分)>
- 塩こんぶ・・・適量
- じゃがいも・・・1/2個
- 揚げ油・・・適量
<作り方>
- じゃがいもを細切りにし、揚げる。
- 1、塩こんぶを和える。
今回ご紹介した以外にも、ユーザー独自のレシピもたくさんある! と瀬戸さん。記者も、マカダミアナッツや落花生など油分の多いナッツと和えたり、さつまいもの天ぷらや大学芋にかけたり、そうめんと絡めたりと、かなり自由にアレンジしていますが、失敗した記憶がないほど。皆さんもどうぞ自由に楽しんでみてくださいね。
ちなみに、ほかの乾物同様、塩こんぶも開封後はなるべく早めに使い切るのが鉄則。また、袋のジッパーはしっかり閉めて保存しましょう!
取材協力/フジッコ