火山、特産種、青い海……。 三宅島は、ほぼハワイ!? 週末で行く離島キャンプ
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    2022.09.20

    火山、特産種、青い海……。 三宅島は、ほぼハワイ!? 週末で行く離島キャンプ

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    最高の旅を、最高の場所で。そんな思いでライターが向かったのは、三宅島。週末を利用して楽しむ離島キャンプの魅力をレポートする。

    金曜夜発日曜帰りの離島旅

    私が体験してきました!

    半魚ライター
    藤原祥弘さん(42歳)

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    自然観察と野生食材の採集を組み合わせた旅を続ける。写真は棘のないタラに感動している様子。伊豆諸島のタラは食害する動物がいなかったため棘が退化しているそう。

    金曜の夜、浜松町の駅へと急ぐ人波に逆らうようにして竹芝桟橋へと向かう。今から乗り込むのは三宅島行きのフェリー。ひと晩寝たら、朝には島だ。

    翌朝、港に迎えに来たレンタカー屋さんは、遊び道具で膨らんだ我々のザックを見て、用意していたのとは別のクルマを引っ張り出した。どこもかしこもベコベコの、潮に焼けた軽バンだ。年季の入った外見と品川ナンバーのギャップがおかしい。

    そんな特別仕様車で向かったのは、1983年の噴火で一夜にしてできたという新鼻新山。海に突き出た巨大な赤い崖に
    「ほとんど、ハワイじゃん!」

    と大興奮なのは、世界の大自然を撮ってきた山口カメラマン。

    なるほど、三宅島もハワイも噴火でできた海洋島(大陸とつながったことのない島)だ。風景も似ているのかもしれない。

    金曜に出発!

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    竹芝桟橋を22:30に出航。三宅島への入港は翌朝5:00だ。

    溶岩に飲まれた学校&火山体験遊歩道

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    本土を望む大展望! 七島展望台

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    晴れれば伊豆諸島の7つ島を見晴らし、快晴時には富士山まで見える。振り返れば2000年に噴火した雄山が広がる

    固有の生物が多い点でもハワイと伊豆諸島は似ている。伊豆諸島の鳥類は本土のものとは体色や体格が異なるものが多いのだ。しかも、肉食の哺乳類やヘビがいなかったためか三宅島は伊豆諸島のなかでもとくに鳥の数が多い。島の林内ではどこでも競うように鳥が囀っている。

    奇観と生物を楽しんだあとは銛を手に夕飯の調達へ。魚を突いた途端、見に来たのは大きなメジロザメの仲間。三宅島、海中もダイナミックである。

    日本有数の探鳥地!
    バードアイランド三宅島

    本土から離れた伊豆諸島は独自の進化を遂げた特産種が多い。そのなかでもとくに野鳥の多い三宅島は「バードアイランド」の異名をもつほど鳥だらけ!

    タネコマドリ

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    アカコッコ

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    オーストンヤマガラ

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    シチトウメジロ

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    ミヤケコゲラ

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    カラスバト

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    イイジマムシクイ

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    鳥を見るならここ!
    アカコッコ館&大路池

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    森林性の鳥を見るなら巨木が残る大路池周辺がおすすめ。池近くのアカコッコ館(入館料200円)では、野鳥を中心に島の自然を解説する。

    島の北側にあるキャンプ場に一夜の宿をとり、3日目は15時までバードウォッチングを楽しんで飛行場へと滑り込んだ。
     
    船なら竹芝桟橋まで6時間半のところ、飛行機なら調布まで50分。往路にも空路を使えば、島での滞在時間が長くなり、東京の遊覧飛行も楽しめる。
     
    火山、特異な自然、マリンスポーツ……。三宅島なら、金曜夜発日曜帰りで、ほぼハワイと同じ体験を楽しめます!

    おかずは海で調達!

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    魚突きでおかずを調達。島では手銛を使った遊漁が認められているが、禁漁区があり潮流も早い。楽しむ際は事前にルールと安全の確認を。

    遊漁のルールは守ってくれよな!

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    週末旅の基地! 大久保浜キャンプ場

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    島で唯一のキャンプ場は全サイトオーシャンビュー! 炊事棟とトイレ、太陽熱で温めた温水シャワーを装備して料金は1泊1名500円。利用申し込みは事前にウェブから行なう。

    晩ごはんは海鮮丼!

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    旅道具Check

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    釣りや観光で訪れる場合も双眼鏡は必携! その場でバードウォッチングに入門したくなるほど島は鳥だらけ。軽量で8倍程度の倍率が使いやすい。

    調布まで50分!

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    帰りは飛行機でひとっ飛び! 低く飛ぶので東京をつぶさに見られるのも楽しい。運賃が高めなので手荷物は宅配便利用が◎。

    最後に、週末離島×キャンプを楽しむ3か条をご紹介。いずれも最高の旅を楽しむために欠かせないポイントだ。

    • 滞在を最大化する旅程を組む
    • 買い物事情を事前にチェック
    • 安全確保には細心の注意を!

    ※構成/藤原祥弘 撮影/山口大志

    (BE-PAL 2022年8月号より)

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