キャンプ場に行かなくても、自宅に庭があればバーベキューを楽しむことができます。しかし、楽しい時間を過ごすには、ちょっとした工夫が必要です。必要な道具の準備はもちろん、近隣住民への配慮も欠かせません。おすすめ品と共に楽しみ方を紹介します。
庭バーベキューに必要な道具と注意点
庭でバーベキューを楽しむとき、キャンプ場で遊ぶときと同じ道具では問題が起こる場合があります。周囲に迷惑をかけることなく、安全に楽しむための注意点を見ていきましょう。
必要な道具
庭でバーベキューをするときは、バーベキューコンロや炭以外にも必要なものがあります。コンロのタイプによっては、炭や着火剤などがないと火をつけられません。
火起こしに紙片を使うと、灰になって舞うため迷惑です。スムーズに火起こしができ、『煙が出にくいタイプの炭』を使うようにしましょう。
ほかにも、食材を置くためのテーブルや、腰を落ち着けるための椅子なども必要です。使用する人数やスペースに合わせて選びましょう。
さらに、庭が通りに面していて視線が気になるときには、『タープ』があると安心です。タープを使うと日陰ができ、ちょっとした目隠しにもなるので過ごしやすくなります。
庭ならではの注意点をチェック
キャンプ場とは違い、庭でバーベキューをするときは煙や臭いなどが問題になりがちです。臭いや煙を完全に遮断するのは難しいですが、できるだけ煙を出さないように工夫しましょう。
屋外で騒いでいる人々の声は、近隣住民の迷惑になります。特に、家と家の間隔が近い地域では、騒音トラブルのもとになるので十分に注意しましょう。
『できるだけ短時間で切り上げる』『途中で室内でのパーティーに切り替えられるように、準備しておく』などの対策をするのも一つの方法です。
また、バーベキューをする時間帯にも注意しましょう。早朝や夜間の騒音は特に迷惑になるので、昼間から夕方までの時間帯にすると迷惑をかけにくくなります。
庭バーベキューにおすすめ「バーベキューコンロ」
庭で使うバーベキューコンロは、コンパクトなものを選ぶと便利です。庭で使いやすく、機能性が高いアイテムを見ていきましょう。
ウェーバー「スモーキージョー」
庭や少人数でのバーベキューにぴったりな、幅36.1×奥行42×高さ43.2cmの、コンパクトサイズのバーベキューコンロです。
ふたとボウルは高温に耐え、さびやひび割れを防ぐホーロー加工が施されています。ふたを持ち上げなくても、ダンパーを調整してグリル内の温度を調整可能です。
温度計も備えており、調理に合わせて最適な火加減にできます。ふたをロックできるので、持ち運びも楽です。耐久性に優れた調理用の焼き網や、炭用の網なども付属しています。
コールマン「クールスパイダー・ステンレスグリル」
さびに強い、オールステンレス製のバーベキューグリルです。ボディがメッシュタイプで通気性に優れており、炎の勢いが長持ちします。
炭を入れる部分は『引き出し式』で、炭を足したり片付けたりする際に便利です。
高さを40cmと70cmに調整でき、使用する人や場所に合わせられます。焼き面のサイズは幅45cm×奥行30cmとなっていて、2~3人でのバーベキューにぴったりな大きさです。
コールマン
クールスパイダー・ステンレスグリル
サイズ:使用時/約51×52×40/70(h)cm、収納時/約50×34×13(h)cm
質量:約4.6kg
材質:ステンレス、他
焼面サイズ:約30×45cm
ユニフレーム「ファイアグリル」
バーベキューでの使用はもちろん、ダッチオーブンの利用や焚火もできるファイアグリルです。組み立て式で、コンパクトに収納できます。
網を載せたときに、グリルの四隅の空間に隙間ができる構造になっているので、炭の調節が簡単です。火が長持ちするように考え抜かれた設計となっていて、網や本体にステンレスや鉄などの丈夫な素材が使われています。
重さのあるダッチオーブンを載せられる強度を備えているところも、見逃せません。ダッチオーブンは、炊飯・煮込み・蒸し料理などに向いている調理器具です。
ダッチオーブンがあればキッチンへ行かなくても、庭で炊き込みご飯やビーフシチューなどが作れます。
ソト「デュアルグリル ST-930」
網焼と鉄板焼きが楽しめる、コンパクトなバーベキューグリルです。台座に熱が伝わらない設計になっていて卓上でも使用でき、食卓を囲むような感覚で使えます。
網の高さをは3段階に調節でき、低くして食材をこんがりと焼いたり高くして保温したりと、調理方法に合わせた使い方ができるところも便利です。
ふたが付いているので消火が簡単で、炭を入れたままの持ち運びもできます。
スムーズな着火に「火起こしグッズ」「炭」
炭になかなか火がつかないと、スムーズにバーベキューを始められません。庭でバーベキューをする際におすすめな、火起こしグッズや炭をチェックしましょう。
キャプテンスタッグ「オガ備長炭3kg入」
木を加工するときに出る、『おがくず』を固めて作られた備長炭です。本来はゴミとして捨てられているおがくずを原料に使用しているので、エコな燃料として知られています。
備長炭を使うと炭が爆ぜるときに大きな音が出て驚かされますが、オガ備長炭は通常の備長炭比べて煙が少なく、熱したときに突然爆ぜることもありません。
一般的な炭でバーベキューをするときよりも近隣住民に迷惑をかけにくく、住宅密集地でも使用しやすいでしょう。
ロゴス「エコココロゴス」
ヤシの実の繊維『ヤシガラ』を使用した、環境に優しい炭です。森林伐採をせずに作られる炭なので、森林の保全や育成に繋がります。
燃焼効率をアップするために複数の穴が開いており、1分程度で全体に火が回る構造です。小さいながらもパワフルな火力で、1個あたり30~45分程度燃焼します。
バーベキューの際はもちろん、災害時に電気やガスが使えなくなったときのための燃料としても優秀な商品です。
ソト「フィールドチャッカー」
瞬間気化システムを採用し、逆さにした状態でも使える『カセットガス式のバーナー』です。
一般的なガスバーナーは火をつけてすぐに傾けると大きな炎が出て危険ですが、「フィールドチャッカー」は傾けたり逆さにしたりしても、安全に使えます。
火加減の調整が簡単なところも魅力です。『空気調節機能』を利用して火力調整ができるので、炭に火がつきにくいときは高火力で一点に集中させるとよいでしょう。
炭の火起こしだけでなく、炙り料理にも使用できます。家庭で炙り寿司やクリームブリュレなどを作って楽しみましょう。使用の際は、適合する『カセットガスボンベ』が必要です。
SOTO
フィールドチャッカー
本体サイズ:幅3.4×奥行12.2×高さ6.6cm本体重量:153g原産国:日本燃焼時間:約2時間(ST-700使用時) ※30分の連続燃焼データより換算発熱量:1.8kW(1,550kcal/h)(ST-700使用時) ※5分間の燃焼データを1時間に換算火口径:直径22mm専用容器(ボンベ)1本付
ゆったりくつろぐ「テーブル」「チェア」
バーベキューに使うテーブルやチェアは庭の広さに合わせて、くつろげるものを人数分用意しましょう。庭でバーベキューをするときに使いやすい、テーブルやチェアを紹介します。
ヘリノックス「コンフォートチェア」
『つり下げ式』の座面を採用し、包み込まれるような座り心地を楽しめる折りたたみ式チェアです。おしゃれなデザインで、庭だけではなく室内でも使いたくなります。
軽くて丈夫な『アルミニウム合金』をフレームに使用し、重量わずか1100gでありながら、耐荷重は145kgと丈夫な作りです。
座面から脚部を取り外してコンパクトサイズにでき、収納袋も付属しているので楽に持ち運べます。収納袋に入れたときの大きさは直径14×高さ35cmで、使用しないときはバッグの中に入れておくことも可能です。
ヘリノックス
コンフォートチェア
サイズ:使用時/高さ 66 × 幅 52 × 奥行 53cm 収納時/高さ 13 × 幅 35 × 奥行 13cm 座面の高さ/25cm重量:使用時/1000g 収納時/1140g耐荷重:145kg
スノーピーク「ワンアクションローテーブル」
2枚の天板を開くと内側から脚部が出てくる、折りたたみ式のローテーブルです。
開いたときの大きさは幅84.6×奥行49.6×高さ40cmと、3~4人で食卓を囲みたいときにぴったりな大きさです。
ワンアクションで組み立てが完成し、ストレスを感じません。最後まで開くと自動でロックされるので、使用中も安定感があります。
素材には『温かみのある竹』が使用され、さまざまなシーンになじむでしょう。ハンドル付きのキャリングケースが付属しているため、楽に持ち運べます。
ロゴス「ベンチテーブルセット」
飽きのこない、ウッド調の天板を使用した4人用のベンチテーブルセットです。
テーブルの高さは40cmと70cmの2段階に調節でき、子どもと使うときは低くするなど、シーンに応じた使い分けが可能です。
直径32mmまで対応している『パラソルホール』が付いており、パラソルを立てて日差しを遮ることもできます。
また、テーブルの天板内に2脚のベンチが収まる設計でコンパクトに収納でき、使用しないときも場所を取りません。
ロゴス
ベンチテーブルセット
テーブル:約幅90×奥行き65×高さ70/40cm ベンチ:約幅87×奥行き25×高さ40cm 収納時:約幅94.5×奥行き35.5×高さ11.5cm
庭バーベキューの日よけ&目隠しに「タープ」
バーベキューをするときに日よけや目隠しがないと暑さに負けてしまったり、周囲の視線が気になったりします。庭でバーベキューをするときに便利な、タープをチェックしましょう。
ノルディスク「Kari 12 Tarp」
テントと一緒に利用するだけでなく、単独でも使用できるタープです。スチール製の2本のポールや10本のVペグ、ガイロープが付属しており、砂地の足元にも設営できます。
広げると幅300×奥行400cmになり、ちょっとした雨や日差しから身を守れる大きさです。たたんで収納袋に入れると、幅15×奥行78cmまでコンパクトになります。
きなり色のシートにはワンポイントとしてブランドロゴがプリントされ、おしゃれな雰囲気です。素材には火の粉に強い『テクニカルコットン』を使用し、耐久性も優れています。
ノルディスク
Kari 12 Tarp
サイズ:(L x W) 300 x 400cm、重量:8000g、材質:コットン / ポリエステル、耐水圧:フライシート:350mm
フィールドア「タープテント」
広げるだけで簡単に設営できる、折りたたみ式のタープテントです。強度に優れたスチールフレームを使用し、安定性があります。
トップ部分に風が抜ける構造になっていて、テント内にたまった空気が抜けて快適に過ごせるように設計されているところも魅力です。
サイズは幅2.0×奥行2.0m、幅2.5×奥行2.5m、幅3.0×奥行3.0mの3種類があり、庭の広さに合わせて選べます。カラーバリエーションが豊富なので、好みの空間作りにも役立つでしょう。
バーベキュー以外にも、庭に子どもやペットを遊ばせるスペースを作りたいときや、運動会・海水浴などのレジャーなどでも活躍してくれる商品です。
別売りのサイドシートを使用すれば、より広範囲に日陰を作ることもできます。
フィールドア
タープテント
サイズ 組立時 : (約)2.5m×2.5m×1.65m / 2.37m / 2.45m 収納時 :(約)22cm×22cm×114cm 本体重量 (約)12kg 材質 フレーム : スチール 生地 : ポリエステル
まとめ
庭でバーベキューをする際は、近隣住民に配慮し騒音や煙などに気を付けましょう。できるだけ、煙が出にくい炭を使用した方が周囲に迷惑をかけにくくなります。
早朝や遅い時間にバーベキューを開始するのは、トラブルのもとです。近隣住民に迷惑をかけないように、時間帯にも注意しましょう。
タープを用意しておくと、日差しや突然の雨にも対応できます。庭にぴったりなサイズのバーベキューコンロや、使い勝手のよいテーブル・椅子なども用意し、楽しい時間を過ごしましょう。