誰でも手軽に楽しめるハゼ釣りをご紹介!
早いもので、涼しい日が増えてきた今日この頃。外に出やすい気候になったので、何かしらのアウトドアアクティビティに挑戦したいと考えている人もいるのではないでしょうか。
今回は初心者でも簡単にはじめられ、美味しく食べることもできるハゼ釣りのやり方を紹介していきます。
ハゼとは?
ハゼは、全国各地の港湾や河口の汽水域に数多く棲息している魚です。実はハゼの仲間は非常に種類が多く、世界ではおよそ2,200種類、日本国内だけでも約400種類が棲息しているといわれています。
そのなかでも最も有名で、初心者でも簡単に釣りやすいのは、マハゼと言う名前のハゼです。ハゼの体長が10センチほどになった夏以降からシーズンに入り、晩秋の11月あたりまで全国各地の河口や港で釣りを楽しめます。
ハゼ釣りに必要なもの
ハゼを釣るための仕掛けは何種類かありますが、今回は初心者でも簡単に挑戦できる「ミャク釣り」用の仕掛けを紹介していきます。
のべ竿
ハゼ釣りでは主に、2〜5mほどののべ竿を使用することが多いですが、おすすめは3m。3mほどの長さがあれば、足元から少し先までといった幅広い範囲を探りながら釣りができます。
ミチイト
竿に結ぶミチイトの素材は主に、フロロカーボンとナイロンの2種類があります。おすすめは、癖がつきにくくてしなやかなナイロン。ミチイトの太さは号数で表記され、数字が大きいほど太くなります。
ハゼ釣りでは1〜2号がよく使われますが、筆者の経験上1号が使いやすいので推奨します。なお、後述する仕掛けとミチイトを結び合わせた長さが、竿の長さとちょうど同じになるようにしましょう。竿と同じ長さにすることで、仕掛けや餌の交換が行いやすくなります。
仕掛け
ハゼ釣りの仕掛けは専用のものが数多く販売されていますが、片天秤といわれる仕掛けは初めてでも簡単に取り扱えるのでおすすめです。商品名に「天秤」や「片天秤」と記載されていることが多いので、確認して購入しましょう。
おもり
仕掛けにはおもりを取りつける必要があります。おもりもミチイトと同様に号数で表記され、数字が大きいほど重量が増します。ハゼ釣りでは1〜3号が主流ですが、使いやすくてハゼのアタリもとりやすい1.5号がおすすめです。
釣り針
釣り針も仕掛けと同様に、さまざまなメーカーからハゼ専用のものが数多く販売されています。釣り針の大きさもミチイトやおもりと同様に号数で表され、数字が大きいほどサイズが大きくなります。
夏のハゼはまだ口が小さい個体が多いため、釣り針も小さめな4号がおすすめ。メーカーによっては、さらに小さな3号や2号を取り揃えている場合があります。なお、釣り針には30cmほどの長さのハリスと呼ばれる釣り糸があらかじめ結びつけられています。
エサ
ハゼ釣りの一般的なエサとして、ゴカイ(ジャリメ)やアオイソメ(アオムシ)がありますが、ミミズのような見た目が苦手で触れない人はきっと多いはず。
実は、ハゼ釣りはスーパーで売られているエビでも十分に釣れます。これであればエサとしての抵抗が少ないため、誰でも扱いやすいですね。また、エビのほかにボイルほたてでもハゼを釣ることができます。
仕掛けの完成写真
上記で紹介したものをすべて組み合わせると、写真のような仕掛けになります。準備ができたら仕掛けを投げ入れ、ハゼのアタリを待ちましょう。
ハゼの基本的な釣り方
足元を真上から探る場合、5秒ほど待ってアタリ(ハゼがエサに食いついた際の引っ張られるような反応)がなければ仕掛けを数cmほど手前側に動かしましょう。このとき、オモリを竿で持ち上げながら動かすと、仕掛けが水中の障害物に引っ掛かりにくくなります。
また、岸からやや離れた沖側を探る場合は、仕掛けを手前に引きながら探ります。この場合は手前側を探るときよりも障害物に引っ掛かりやすくなるので注意が必要です。
ハゼを上手に釣るためには、竿をあおる動作であるアワセが大切になってきます。ハゼのアタリを感じたら、竿先を10cmほど鋭くあおり、素早くアワセましょう。アワセが遅れると、ハゼが釣り針を飲み込んでしまい取れなくなる場合があります。
釣ったハゼはおいしく食べよう!
釣ったハゼは唐揚げ・天ぷら・刺身など、どのような料理にしても美味しく食べられ、酒の肴にもぴったり。ただし、夏のハゼは小さいサイズが多いので、あまりに小さなものは環境保護を考えてリリースしましょう。
秋になれば大きく成長したハゼがたくさん釣れるようになります。ハゼ釣りは初心者でも手軽にでき、簡単に釣れるアウトドアアクティビティ。また、親子で楽しめるので子供との思い出作りにも一役買ってくれるでしょう。