どこの家庭でもおなじみの、牛乳やジュースを飲んだあとに残る牛乳パック。そのままゴミに出してはいませんか?
実は牛乳パックには様々な使い道があるのです。
今回は、牛乳パックをアウトドアで活用する意外な方法を4つお伝えいたします。知っておけばキャンプでいざという時に役立ちますよ。
牛乳パックがアウトドアで使えるのには理由がある
牛乳パックの内側は、中身の液体が漏れないように、主にポリエチレンでコーティングが施されています。表面はツルツルとしていて光沢があり、水に濡らしてもダンボールのように形が崩れることがありません。また、紙なのでかさばらず軽量です。
そのため、コンパクトに収納ができ、水に濡れるリスクが高いアウトドアでの使用に向いています。
1.着火剤として
意外と知られていませんが、牛乳パックは着火剤として使用できます。市販の着火剤と変わらないほどよく燃えるので、「着火剤を忘れてしまった!」といった場合には重宝します。
「燃やしてしまうと有害な煙が出るのでは?」と思う方もいらっしゃると思いますが、牛乳パックのコーティングに使用されているポリエチレンは燃やしてもダイオキシン等の有害な物質が出ないので、安心して着火剤として利用できます。
牛乳パックはそのままの大きさでも十分に燃えやすいのですが、著者は1cmほどの幅にハサミでカットして使用しています。小さくすることで更に燃えやすくなり、必要な分だけ追加して利用できるので、火のコントロールもしやすくなります。
具体的な利用方法は以下のとおりです。
- 着火しやすいサイズに割った薪を組みましょう。著者は親指ほどの太さに割った薪を使用しています。
- 組んだ薪の隙間に、ライターで火をつけた牛乳パックを入れます。空気の通り道をふさがない程度に牛乳パックを追加します。すぐに火が他の牛乳パックに移り、大きな炎が上がります。
- 薪に炎が移るまで、炎が消えない程度に牛乳パックを追加して炎を維持しましょう。
2.まな板として
箱状の牛乳パックを開いて平らにすれば、まな板として使用ができます。
切ったものの水分が牛乳パックに染み込むことがないので、その日のうちであれば何度も使用ができます。
包丁の当たり具合は木やプラスチックのまな板ほど良くはないですが、簡易的なまな板としては十分に機能しますよ!
また、折り曲げられるので、切った食材をこぼすことなく容器に移すことができます。
なお衛生面に配慮して、牛乳パックの表面はきれいに洗った後、よく乾燥させてからまな板として使うようにしましょう。
3.鍋敷きとして
焚き火やバーナーの火にかけた直後のクッカーは、表面が非常に熱くなっています。木製やプラスチック製のテーブルの上に直接置いてしまうと、テーブルの表面がこげたり、溶けたりしてしまいます。
そんな時には、開いて平らにした牛乳パックをテーブルとクッカーの間にはさめば、鍋敷きの役割を果たしてくれます。クッカーの熱で牛乳パックが燃えることはないので、安心して使用できます。
4.水中メガネとして
牛乳パックを食品用ラップを使って、簡易的な水中メガネを作ることができます。
必要な道具は以下のものになります。
- 牛乳パック 1パック
- ハサミ
- 輪ゴム 5〜6個
- 食品用ラップ
作りかたは簡単です。
ハサミで牛乳パックの上下を適当な場所でカットして、筒状にしましょう。
牛乳パックの片面にラップをかぶせ、たくさんの輪ゴムでラップ部分を固定すればできあがりです。
輪ゴムをたくさん使うのは、水に入れたときに水圧でラップが外れないようにしっかりと固定するためです。
ラップ部分を水中に入れて、川や海の浅瀬で底を観察してみましょう。生き物や底にある石が見えるので、水遊びが楽しくなりますよ!
さいごに
牛乳パックは適度な強度があり、水に強く、軽量でかさばらないのでアウトドアでの使用に向いています。ご紹介した活用法以外にも工夫次第で様々な使い道があると思います。
記事を参考にしてぜひご活用くださいね!