b*p10号が発売されました!
今回は「今しかできない旅」。
夏休みも近いし、旅、行きたいですよねー。
なんだか日常のわずらわしさがたまって、発作的に旅に行きたい!!でも、行けないわい!!!と
モヤモヤを爆発させたい人へ、
その爆発にさらにガソリンを注入してくれるような、熱い本のお知らせを。
詩人の吉増剛造さんの『我が私的自伝』(講談社現代新書)。
展覧会「声ノマ 全身詩人、吉増剛造展」も東京国立近代美術館にて2016年8月7日まで開催され、話題になりました。
吉増剛造。
え、ご存じない? それはもったいない。
吉増さんは、吉本隆明をもってして
「日本の現代詩でプロの詩人というのは、田村隆一、谷川俊太郎、そして吉増剛造、この三人だと思うんです」といわしめた世界的な詩人であります。
詩だけでなく、朗読、写真、映像とさまざまな方法を使って表現するいわば全身詩人。
その詩の世界観は、なかなか難解で(なんといっても朝日新聞デジタルの見出しが、極小文字・判読不能…でも人気 意味捨てた吉増剛造の詩というくらいなわけで)
煮えたぎるエネルギーのかたまりを突然ぶつけられたような、強烈な読後感を与えてくれるはず。
ちなみに、吉増センセイへの「初めての一人旅」についてのインタビューは、b*p10号のP112に収録。
かなりパンクな青春時代をおくられております。
その詩への情熱によるこじらせぶりは、共感の嵐。学生時代、蒸発して大阪・西成で暮らした話や、ビートニクスを日本に紹介した諏訪優との交流、乱読と引きこもりの青春時代、そんなこと、うかがってますよ!
何かやらないと、とモヤっている人は今すぐ読むべし!
文=高橋紡 撮影=高橋郁子