「BioLite」(バイオライト)は、木の枝を燃やしてお湯を沸かしながら
熱エネルギーで発電し、スマートフォンなどに充電ができるすごい道具。
日本では便利なアウトドア用品として認識されるだろうが、
まずはその成り立ちを知ってほしい。
アレキサンダー・ドラモンドとジョナサン・セダーにより創業されたBioLite。
ふたりは現在世界で起きている問題をデザインの力で解決できると信じ、この活動を始めた。
現在、地球上の約半数がたき火による調理を行っている。
しかし一酸化炭素ガスなどの有害なガスで、年間200万もの命が失われているという。
そこでまず考えたのが「ホームストーブ」。
通常、たき火は燃料である木が完全燃焼することなく、有害ガスを発生させてしまう。
また熱もすぐに拡散してしまい、エネルギー効率も良くない。
そこで枝などを燃やした自らの熱で電気を起こしてファンを回す仕組みを採用。
これにより、完全燃焼に近い燃焼を実現した。
このホームストーブは煙や有害ガスの排出量の95%減を達成。
しかも、余剰電力でスマートホンの充電やLEDライトの使用も可能にした。
ホームストーブをコンパクトにしたのが「キャンプストーブ」だ。仕組みは同様。
小枝や小さな薪などを燃料として燃やし、発電する。
化石燃料は使わないうえに、火力も強い。もちろん非常時の備えとしても有効だ。
キャンプなどでいつまでもおいしい空気を吸いたいなら、美しい緑を見たいなら、
クリーンエネルギーのことを頭に入れておくことは、至極当然といえるかもしれない。
【スペック】
■キャンプストーブ
直径12.7×高さ21cm、934g。ステンレス、他。内蔵電池は650mAh(3.7V)リチウムイオン電池。
【付属品は】フレックスライト、収納袋、パワーモジュール充電用USBケーブル。
中国製。
■キャンプストーブ用グリル
使用時は24 x 30 x 27cm、収納時は24 x 30 x 9cm。850g。
本体はステンレス、カバーはポリプロピレン。中国製。