世界最大!アウトドアギアの展示会で発見した最新トレンドに続き、2022年夏のORショーに展示された、環境配慮の観点から"いいモノを長く使う"ことを目的としたギア修繕用アイテムをはじめ、ユニークなギアや、常連ブランドの見逃せない逸品をご紹介。
BE-PALが注目する逸品はこちら!
スウェーデン発ジッパー修理用スライダー
ZLIDE ON
ジッパーが閉まらない、スライダーが動かない、プルタブがはずれた──といったウェアやバッグ類などのジッパー修理のために開発された、スウェーデンで特許取得済みの画期的アイテム。すでに日本でも入手可能だ。
かぎ裂きをデザインの一部にしちゃうパッチ
Noso Patches
防水、耐久性に優れた補修用の粘着パッチ。粘着力が強いので、ウェアのほかシューズにも使用可能だ。さまざまなデザインのパッチがラインアップされている。創設者がハンティングの最中に400ドルもする高価なパーカを有刺鉄線に引っ掛けてしまったのがきっかけで、2016年に設立したブランドだ。
世界の軍隊で使われている超気密ドライバッグ
WATERSHED/Goforth
米国ノースカロライナ州を拠点とし設計からテスト、製造までを地元でこなしている、1995年創設の質実剛健なドライバッグブランド。独自のクロージャーシステムにより、水深100ⅿでのテストもクリアしているという。
シームレスアッパーの超軽量ハイキングシューズ
LOWA/Merger Mid Boot
撥水性に優れたナイロンのアッパーに、サポート力のあるTPU(サーモプラスチックポリウレタン)をラミネート。ミッドカットながら、とても軽量な作りになっている。ラグの深さが5mmもあるグリップ力抜群の独自ソールを採用。
ローファーデザインの浮く水遊びシューズ
FLOAFERS/COUNTRY CLUB DRIVER
環境に優しい独立気泡EVAフォーム製で、水抜け、通気性が良く、SUPから転落して脱げても水に浮くから安心。街中から水遊びの現場まで、これ一足でOKだ。ブランド名はfloat(浮く)とloafers(ローファー)を合わせた造語。
分別収納パックがアップデート
Matador/Updated Seg 28
4つのコンパートメントを持つ本体はそのままに、耐久性に優れた素材とジッパーを採用。さらに、背負い心地のよいフルバックパネルハーネス、パネル裏のシークレットポケットなどが追加された。
体格を選ばないプラスサイズ
HELINOX/Chair Zero Large
従来のチェアでは少々窮屈──と思っていたキャンパーに朗報。〝comfort anywhere for anybody(どこでも、誰にとっても快適)〟をテーマとした、ちょっと大きめでゆったり座れるヘリノックスチェアが登場する。
アウトドア・ギアのサステイナブル化がさらに加速!
世界のアウトドア業界で、サステイナブル(持続可能)なモノ作りが叫ばれて久しい。リサイクル素材の採用に始まり、現在では製造過程での有害物質排出の削減など、各ブランドがさまざまな試みを実行してきた。
来年以降、その傾向はさらに加速する模様だ。〝クオリティーの高い、長く愛用できるモノ作り〟を実践していくことが、最終的には自然環境を守ることにつながる──という考え方に移行しつつある。
使い手である我々も、そんな作り手の思いを受け止めてモノ選びしたいものだ。
ブルーサイン認証のリサイクル素材を使用
OSPREY/KESTREL 48
強度、耐久性を犠牲にすることなく、リサイクル素材を100%使ってアップデートされた、汎用性の高いベストセラーモデル。オスプレーでは初めて、ブルーサイン認証ファブリックを採用。※2023年モデル。
ブルーサインとは?
リサイクル素材なのに従来より高機能!
NEMO/HORNET OSMO
2030年までに自社のCO₂排出量を半分にすると誓ったNEMO。100%リサイクル素材で、しかも一般的な生地より撥水耐久性、耐加水分解性に優れ、引裂強度が高く、濡れたときに伸びにくい"オズモテントファブリック"を採用している。
※構成/RIE SAKAMOTO
(BE-PAL 2022年9月号より)