ロマンスカー展望席で出発!お得な「箱根フリーパス」を買って箱根の乗り物を楽しみ尽くす!
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    2022.10.01

    ロマンスカー展望席で出発!お得な「箱根フリーパス」を買って箱根の乗り物を楽しみ尽くす!

    ロマンスカー外観

    2022年9月に小田急電鉄の「ロマンスカー」で箱根を旅してきました! 終点の箱根湯本にて。

    絶対お得な「箱根フリーパス」

    9月2週目の週末に神奈川県の箱根に行ってきました。今回は愛車であるキャンピングカーは封印して「電車」に乗って。

    箱根に向かう電車といえば「ロマンスカー」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。それからジグザグと山を上っていく”スイッチバック”で有名な「箱根登山電車」や、急な山道を力強く上る「箱根登山ケーブルカー」。モクモクと湯煙の上がる「大涌谷」を眼下に眺める「箱根ロープウェイ」。終点の桃源台駅まで行けば芦ノ湖を悠々と進む「箱根海賊船」にも乗れます。箱根はあちこちの観光地をつなぐ「路線バス」もたくさん出ていますし、クルマが無くとも公共の乗り物だけで十分楽しめる貴重な旅先なのです。

    しかも小田急電鉄が発行している「箱根フリーパス」を購入すれば、先ほど挙げた乗り物に加え合計8つの乗り物が乗り降り自由。小田急線の発駅~小田原の往復割引切符も付いて、さらにさらに温泉や美術館など約70のスポットが割引優待されます。そんな箱根フリーパス、ハイ、もちろん買いましたとも!

    2日間有効のチケットは、新宿から大人6,100円、子ども1,100円でした。ザックリ計算したところ通常運賃よりも3,500円くらいは安くなっていました。 旅の食事やビール代の足しになりますね。

    ロマンスカーの車窓からの景色

    長男の箱根フリーパスは最寄りの小田急線の駅で購入し、大人はスマホにダウンロードする「デジタルチケット」を利用。

    「展望席」で行く箱根!

    ロマンスカー乗り場

    自宅から歩いて小田急線の最寄り駅へ。まずは特急出発駅の新宿に向かい、ロマンスカー乗り場に到着しました。

    ロマンスカーの前後には「展望席」といい、遮るものがない大きな窓から景色を存分に楽しむことができるシートがあります。大昔のこと、たしか昭和から平成に切り替わったくらいだと思いますが、そのとき出かけた家族旅行で乗車した展望席(しかも一番先頭)が忘れられなくて、今回子どもたちにも同じ経験をさせてあげたいと思ったのです。

    HOW TO 展望席予約

    展望席がある車両は「GSE(70000形)」のみ。座席は前後の車端に16席ずつ計32席あります。予約は乗車1か月前の10時からオンラインか電話か、はたまた小田急線の各駅にてできます。丁度このとき財布を無くし(すぐに見つかりましたが)クレジットカードを止めたばかりで、「電話予約」しました。夏休み明けだし、普通の週末だしとノンビリしていたら前方展望席はすでに埋まっていました。慌てて後方席を押さえましたが(最後尾席はすでに×)、「こんなに人気があるの~!?」 とすっかり目が覚めました。

    GSE70000形

    鮮やかなオレンジ色が目印の「GSE70000形」。展望席料金はかかりません。必要なのは「予約」だけ。

    電話予約したオペレーターの女性に、翌日復路のロマンスカーを予約するにあたり、「前方展望席」を取るにはどうしたらいいかたずねました。とても親切に教えていただきました。あらかじめスマホにクレジットカード番号をメモり、ペーストしてすぐ書き込める状態にするなどして準備万端に。「10時ピッタリにサッ!」と予約しないと最前列を取るのは難しい、と彼女。大げさではなく「約10秒の勝負」だと。「前方席を取るならば、電話予約は繋がるまでのタイムラグがあるからオススメしない」とまで言われて。へぇ!

    復路の席を予約した日は土曜でした。夫が家にいたので彼のクレジットカードを使い女性のオススメどおりオンラインで取ろうと、10時5分前からスタンバりました。 結果からいうと、一瞬で前方は埋まり、帰りもまたまた後方席。やっとのことで最後尾から2列目を取ったのでした。この世界、凄すぎ! 隣で私の作業をジッと見ていた息子たちには「一番前じゃないのー!」とブーブー言われましたが、うるさい。ここまで母さんが頑張ったのだから文句を言うんじゃない。展望席に乗れるだけありがたく思え(笑)。

    その後、気を取り直して前日電話予約したチケットを家族総出で取りに出かけたのでした。一人一台の自転車にまたがり、サイクリングがてら最寄りの小田急線の駅へと。なんだかもう旅が始まっているみたいで楽しかったです。ちなみにオンライン予約の場合はその場で購入できますが、電話予約はその日から8日以内に、小田急線駅の券売機か窓口で買わないと、取り消しになるので注意してくださいね。

    「ファミリーフレンドリー」な小田急線の取り組み

    一番後方の展望席

    箱根湯本駅に到着後、一番後方の展望席にて。

    2022年3月から小田急線では、子どもはどれだけ乗っても「小児IC運賃一律50円」となりました。すごいなー小田急。やっぱり大好きだ小田急! ええ、じつをいうと私の実家の最寄り駅は小田急線で、子どものころからずっとお世話になっている愛着ある鉄道会社なんです…。

    で、以下の情報も電話予約した際、オペレーターの女性に教えていただいたのですが、次男はいま4歳。未就学児なので本来なら乗車賃はかかりませんが、一人一席のロマンスカーに乗る場合は必要になります。現金払いだと、正規の小児乗車料金を払わなくてはいけないので、なんとPASMOを持っている9歳長男よりも高くつきます。一方、PASMOやSuicaなどの「交通系ICカード」があれば50円で乗車可能。3年後には絶対必要になるものなので、今回の旅に合わせて前倒しで作りました。その際、子どもの「身分証明書」が必要になるので持参してくださいね~。

    ロマンスカーの車内

    大きな窓。なめらかに進んでいくロマンスカー。「快適」という言葉がピッタリでした。

    ロマンスカーでビールを飲む

    公共の乗り物の楽しみ。明るいうちからビールタイム。

    駅弁とビール

    帰り道、箱根湯本駅の改札前の売店で購入した弁当をつつきながら。良きかな。

    シートのフック類

    シート周りにはフックがたくさんあり、収納ばっちり。コンセントもありました。私の斜め前には夫と長男が座っています。

    さて、話をお得な「箱根フリーパス」に戻しましょうか。以下の乗り物を楽しむことができました!

    箱根登山電車

    「箱根登山電車」のホーム

    ロマンスカー乗り場の目の前が、「箱根登山電車」のホームでした。

    箱根湯本から出ている「箱根登山電車」。終点の強羅(ごうら)まで約9kmをおよそ40分かけながら走る、日本で有数の本格的な山岳鉄道です。勾配がきついので一気には登らず、ジグザグと「スイッチバック」しながら高見を目指していきます。さっきまで先頭だったのに、いきなり最後部になったり、あれ、また先頭だ! その際、運転手と車掌が前後入れ替わります。おもしろいですよ!

    箱根登山電車の車内

    次男は箱根旅の一番の思い出がこの「スイッチバック」だったようです。「スイッチバックス」と言っていましたけど(笑)。

    赤いボディがかわいくて、車内は窓も大きく箱根の山の緑がきれいでした。

    途中下車可能

    「塔ノ沢駅」で途中下車

    途中「塔ノ沢駅」で下車。ここにはホームから直接参拝できる「銭洗弁天」が祀られています。

    降りたら最後、次の電車は1時間後! とかではないのでご安心を(笑)。週末は日中なら最大で1時間に4本走っていました。さすが歴史ある観光地ですね。

    箱根登山ケーブルカー

    終点「早雲山」駅で降りる

    終点「早雲山」駅で降りました。ホームからして急勾配!

    強羅から終点の早雲山(そううんざん)へはガチの山道になります。急斜面を力強く上っていく「ケーブルカー」に乗り換えました。1.2kmを約10分で結びます。私たちがこの日の夜泊まった宿は、ケーブルカーの駅の近くにありました。おっと、これは気合いを入れないと、ちょっと歩けないなというくらいの急坂道です(笑)。

    箱根ロープウェイ

    中間駅の「大涌谷」

    中間駅の「大涌谷(おおわくだに)」。行き先が分かれるのでしっかり確認を。

    早雲山から芦ノ湖がある桃源台駅(とうげんだい)を結んでいます。1分間隔で運行。並ぶことなくスグに乗れました。端から端までは30分くらいで、とにかく景色が素晴らしかったです。

    モクモクとした迫力満点の大涌谷が真下に

    モクモクとした迫力満点の大涌谷が真下に。富士山も見えましたよー。

    時間を外して混雑を避ける

    今回、旅のルートを練っていて、いろいろなサイトを参考にしたのですが、一番多かったのが午前9時から10時には箱根着というスケジュール。このくらいに着けばいろいろ見られますが、私たちはそんな時間に出られない〜(笑)。

    朝食をしっかり食べ、ゆとりを持って家を出発し、10時新宿発のロマンスカーに乗りました。だからどこに行っても空いていたのかもしれません。また、紅葉とかアジサイとかの季節も外しているし。ロープウェイは17時に営業終了なのですが、終電間際に乗ったソレは私たちの貸し切り状態。夕陽に照らされた芦ノ湖や富士山や明星ヶ岳に刻まれた「大文字」も素敵でした。

    芦ノ湖が見下ろせる

    芦ノ湖が見下ろせます。夕陽の時間は世界がキラキラしているようで、とてもきれいでした。しかも貸し切り!

    ちょっと私に「小田急愛」を語らせてください

    箱根旅の初日は移動ばかりになってしまいましたが、乗り物好き男子たちを伴っていたので退屈もさせず全然大丈夫でした。そう、箱根の乗り物って「移動」もするけど「エンタメ」なんです。

    先ほど次男の箱根の一番の思い出は、登山電車の「スイッチバック」と書きましたが、夫と長男はというと、「ロマンスカー!」という声が勢いよく上がりました。夫いわく、「移動中に酒が飲めて、居眠りもできて、景色を眺められて、みんなが『平等に移動できる』というのは最高だね」、と。いつもわが家は夫ばかり運転しているので。

    私は小田急線沿いで育ってきたので、この路線には思い入れしかなくて、こんなにエンタメ要素のある鉄道会社は世界でここだけと真顔で思っています(笑)。だから家族みんなが小田急線のことを褒めてくれて本当にうれしかった! 子どもはどんなに距離数を乗ってもこの春から「一律50円」になったし、素晴らしい眺望のロマンスカーで約1時間半、新宿から箱根まで楽しませてもらっても、特急料金はたったの1,100円だし(乗車賃はフリーパスに含まれています)。企業努力以外のほかにはない、素晴らしい鉄道会社だと思います。大好きです小田急線。皆さんもぜひ箱根へは「小田急」で!

    ※取材協力/小田急電鉄 https://www.odakyu.jp/
    小田急箱根ホールディングス https://www.odakyu-hakone.jp/

    箱根旅の情報はこちらで!

    箱根ナビ 

    https://www.hakonenavi.jp

    私が書きました!
    旅のエッセイスト
    国井律子
    1975年東京生まれ。大学卒業後ラジオレポーターなどを経て二輪雑誌でエッセイスト・デビュー。現在は、オートバイのほか、旅、クルマ、自転車、サーフィン、スノーボード、アウトドアなど多趣味をいかしたエッセイを執筆中。ハーレーダビッドソン/スポーツスター1200xl、HONDA XR230、キャンピングカー所有。自転車はデローザ、寺田商会/minidisk、電動アシスト付きママチャリ。旅が好きなのと同時に、おうちも大好き。家での一番の趣味は収納。いかにラクするか考えること、「時短」という言葉も大好き。嫌いな言葉は「二度手間」。インテリア、ネットショッピング、お取り寄せグルメ・酒、手抜きおつまみ作りに熱心。「痩せたい」というのが口癖。飼い犬はボストンテリア。ふたりの男児の母でもある。https://ameblo.jp/kuniritsu/

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