漬け込みウイスキーとは?
ウイスキーはお好きですか?
ロックやハイボールなどでも十分美味しいウイスキーですが、フルーツなどを漬け込むことで、また違った味わいが楽しめるのです。
今回は、とても簡単に作れてキャンプにおすすめな「漬け込みウイスキー」をご紹介します。
漬け込みウイスキー作りの注意点
お家で作る梅酒など、お酒に果物などを漬ける行為は「自家醸造」に該当し、酒税法で守らなければいけないルールが定められています。
ルール1:お酒のアルコール度数は20度以上を使用
酒税法では「使用するお酒はアルコール分20度以上のもので、かつ、酒税が課税済みのものに限る」と記載がされています。つまり、20度以下のものを使用すると違法になります。
ウイスキーの場合は、通常アルコール度数は40度程と高めなので問題がないことが多いですが、必ずお酒のアルコール度数は確認し、20度以上のものを使用するようにしましょう。
ルール2:ぶどう、やまぶどう、米や麦、とうもろこし等は漬け込みNG
酒税法では、自家醸造において以下の素材などの使用は禁止されています。
<漬け込みが禁止されている素材>
- ぶどう、やまぶどう
- 米、麦、あわ、とうもろこし、こうりゃん、きび、ひえ若しくはでん粉又はこれらのこうじ
ルール3:家庭用であり販売はしない
上記ルール1・2を守り、かつ自分や同居家族が飲む場合にのみ、自家醸造がOKとされています。販売はしないようにしましょう。
※上記ルールは、国税庁【自家醸造】https://www.nta.go.jp/taxes/sake/qa/06/32.htmを基にご紹介しています。
漬け込みウイスキーのレシピ
今回はリンゴ、パイナップル、珈琲豆を用意しました。フルーツは味がより馴染みやすいように、スライスしておきましょう。
作り方はいたって簡単です。清潔な容器に、準備したフルーツなどを入れて、ウイスキーを注ぐだけ。
フルーツは空気に触れている部分から傷んでしまいます。フルーツ全体が漬かるまでウイスキーを注いでください。
お酒を入れたら、蓋を閉めてください。このまま冷暗所で1週間ほど保管し、できあがりを待ちます。
おすすめの飲み方
鮮やかだったリンゴやパインの色がだいぶ溶け込みましたね。珈琲豆もウイスキーに馴染み、全体が黒くなっています。
それぞれ飲んでみての感想と、筆者がおすすめする飲み方をご紹介します。
リンゴの漬け込みウイスキー
リンゴの爽やかな風味が加わり、いつものウイスキーがまろやかに、さらに飲みやすくなりました。そのままストレートでも楽しめそうです。
甘さは少し加わっているのですが弱めです。甘いのが好きな方はシロップを足すと良いかもしません。
筆者おすすめは、紅茶割り。紅茶、ウイスキー、フルーティなリンゴの香りがマッチして大人なティータイムを楽しめます。
アイスティーでも美味しいですが、寒くなるこれからの季節ならホットティーに入れると、身体もポカポカ温まるホットカクテルを楽しめます。
パイナップルの漬け込みウイスキー
パイナップルの南国な香り、甘酸っぱさが染み出して、とってもフルーティな仕上がりです。
ストレートより、ジンジャエールで割るのがおすすめ。
パイナップル自体もグラスに入れると、さらにフルーティな香りが強まって、美味しいパイナップルジンジャーハイボールができあがります。
珈琲の漬け込みウイスキー
ちょっと香りが移った程度だろうと侮るなかれ。珈琲のエッセンスがしっかりとウイスキーと一体化し、新しい味わいになっています。
もともとウイスキーと珈琲は相性が良いことが知られていて、「ゲーリックコーヒー」という、コーヒーにスコッチウイスキーと砂糖を加えるカクテルもあるくらい。
エスプレッソのような苦みも加わり、より深く芳醇な味わいに大変身です。
辛口なお酒があまり得意でない方は、ミルク割りがおすすめです。
少し砂糖も加えるとかなりマイルドになり、心地よい苦みと深い香りを楽しめます。
色々試してみたくなる漬け込みウイスキー
漬け込む素材で味わいが大きく変化する漬け込みウイスキー、作ってみるととても面白いです。
筆者はこれまでウイスキーはハイボールだけで楽しんでいましたが、これからはいろいろな漬け込みを試してみたくなりました。
ぜひ皆さんも、漬け込みウイスキーで、マイベストな味わいを探してみてください。